エンターテイメント
2024.05.24

ドラマ『9ボーダー』のスタイリストに直撃!三姉妹の可愛すぎるファッションの秘密

仕事に恋に人生にモヤモヤと悩んでいる七苗(川口春奈)、八海(畑芽育)、六月(木南晴夏)の気持ちが、なんだか胸にキュッと来て、いろいろ将来のことを考えちゃうSeventeen読者も多いはず。そして、もちろん、この三姉妹がドラマの中で着ているコーデが可愛すぎるのも気になるよね? 彼女たちのファッションのポイントをスタイリストの金順華さんに聞いちゃった。

末っ子の八海はちょいあざとい系もありで、ピンクが大好き♪

八海はドラマの前半はニートでおおば湯にいることが多かったので、基本は髪をひっ詰めて、スウェットにレッグウォーマーの家着姿が多いけど、ガラッと変わるのが外出してる時。

「マッチングアプリで出会った人に会う時は、ピンクのカーディガンにリボンがいっぱいついている服に白いロングブーツ、ギンガムチェックのワンピースにピンクのカーディガンなど。あの服は“男の人に会うには、きっとこういう服が受けるに違いない”というスタイルなんです。彼女のスタイルではなくて、男を落とすためのデート服っていうイメージです。彼女の計算です(笑)」

だからといって、おでかけする八海がいつもデート服っぽい可愛い系と決まってるわけではない。じつは、いろいろなスタイルにチャレンジしているのだ。

「まだ、本当の自分が見えてないというか、迷ってるんですね。あれも着たい、これも着たい……という、10代の好奇心がいっぱいで、モード系、ギャル系、いろんなものを取り入れたいから、ファッションもそんなに定まってないんです」

そんな八海のファッションの大きなポイントは?

「ピンクが好きな子というキャラクターにしているので、ピンクはコーデのどこかに必ず入れています。あと、家にいるときはビーズのネックレスをポイントとしてつけてる。なんとなくハンドメイドな雰囲気で。出かけるときはそれに違うアクセサリーをプラスしてます」

八海が家でよく着ているスカジャンもピンクだから、めっちゃ可愛い。そんなピンク好きの八海だけど、いろいろ悩んでるシーンの時はブルーのトレーナーにしたんだって。

「八海が何か思ってることが、急にブルーを着ていることで視覚的にも“あれ?”って少しでも伝わればいいなって思いました。シーンの邪魔にはならずに、役者さんの芝居の後押しができるようなことを考えて、毎回コーディネートしています」

ファッションから自然と心情まで想像できるってすごい! 八海の洋服はすぐに使えそうなおしゃれテクがいっぱい詰まってるから、チェック必須だよ♪

しっかり者の七苗はモノトーンから柔らかい雰囲気に変化

七苗が着ている服は、バリバリ仕事のできる女の人って感じですごくカッコいい。Seventeen読者世代が“あんな服着られたらいいな、いつか”とあこがれるコーデがいっぱい。

「会社で働いていたので、TPOをしっかり意識していて、好印象な常識人だなと思わせるモノトーン、ベーシックカラーをシュッとシンプルに着ているという風にしました。でも、デザインはちょっと面白いものにして遊んでいます。例えば、シャツの上に変形のニットを重ねたりとか。川口春奈さんは身長もあるので、ワイドパンツや、ストレートパンツにしています。男性社会で戦っている女性というイメージにしたかったからストレートなラインがいいかなと思いました。彼女のボディーラインよりはだいぶ大きくて、仕事でもドーンと迫力が出るといいなと思っています。小物ではバッグがすごく大きいです。仕事の資料を全部入れて、パソコンも入っている。いつも用心して、薬とかもパッと出てくる“四次元ポケットかよ……”とツッコみたくなるようになんでも持ってる感じです」

では仕事モードでない時と、変化をつけてる部分は?

「バッグが、ものすごく小さいです(笑)。休日には眼鏡スタイルにしたり、色は柔らかいグレーとか、ニットのカーディガンにプリーツスカートともあります。コウタロウとの恋が進むと、もっと柔らかくなると思います。ボーダーを着たりしてカジュアルモードに。ただ七苗のスタイルのモノトーンの雰囲気にしています」

恋が進むとちょっとずつ色味も増えていくかも……と金さん。ちょっと背伸びしたいときは、七苗のファッション、マネするといいかも。

 

大人になったら、六月のように好きな洋服を楽しみたい

自分で会社を経営している六月のファッションは、ちょっとぶっ飛んでる感じ。いつもカラフルで、スカーフをオシャレに巻いたり、上級者向け。

「彼女は自分のスタイルを突き通してるんですね。自分のテンションが上がる好きなものを着たいと、世界中のいろんなものを取り入れてます。一点一点彼女の好きなものでまとめ上げてるんです。例えばヨーロッパ系の古着屋さんにあるような服。この年齢だから派手なものはダメだよね……という発想は外しています。カラフルで奇抜に見えるけれど、六月にはハマっている洋服です。アクセサリーもパール系でクラシックなアンティークっぽいものをつけてますが、ジュエリーだけは、いいものをつけている。それもブランドで選んでるのじゃなくて、気に入ったらたまたま高かった。でも好きだから選んだ……という感じです」

今は六月の着る服を着こなす自信はないかもしれないけど、大人になったら、あの服が似合うような、素敵な人になれるように、カッコいいファッションを目に焼きつけておきたいね。

「このドラマは誰しもが抱えている女性たちの悩み、恋、家族愛を描いて心温まる話です。その三姉妹の会話の面白さを視覚的にもポップで可愛く楽しませられたらいいなと思って、洋服を選んでいます」

お話も面白いけど、三姉妹のファッションを見ると、もっと楽しい気分になって土日にオシャレがしたくなるこのドラマ。ぜひ、みんなもこの三姉妹のように、ファッションも楽しんじゃおうね!

 

<ストーリー>

おおば湯を本格的に立て直すべく、いろいろな銭湯に通って研究を始めた七苗(川口春奈)はコウタロウ(松下洸平)ともラブラブ。離婚が成立した六月(木南晴夏)は家を引き払って実家に戻ってくる。そんな中、あつ子(YOU)とコウタロウが住んでいるマンションが水漏れの被害に遭い、修理の間、七苗とコウタロウが同居することに! 一方、八海(畑芽育)は陽太(木戸大聖)への気持ちを募らせていく。

そして失踪していた父・五郎(高橋克実)が、謎の少年(齋藤潤)と共に帰ってきた。経営難のおおば湯をなんとかするために全国の銭湯を巡ってヒントを探していた五郎は、旅先で出会った銭湯に興味があるという少年をおおば湯で働かせたいと思い、連れて帰ってきたのだという。

五郎のマイペースさに苛立ちながらも、少年を迎え入れる七苗(川口春奈)たち。しかし、五郎は七苗たちが進める「おおば湯リニューアル計画」に難色を示して……。

19歳、29歳、39歳……各年代のラストイヤー“9ボーダー”の三姉妹がモヤり、焦りながらも自分の生きる道を模索する金曜日がハッピーになるヒューマンラブストーリー!

出演:川口春奈 木南晴夏 畑芽育 松下洸平 井之脇海 木戸大聖 ほか

 

金曜ドラマ『9ボーダー』

金曜夜10時~ TBS系

©TBS

 

 

 

構成/落合佑桂里

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