アレを持ってきちゃダメ、コレの形を変えたらダメ……って、うちら小学生じゃないんだし!! そんなJKたちの怒りの告発を、校則問題に詳しい荻上チキ先生が一刀両断! しっかり読んでスッキリしてください!!

怒りの告発を聞いてくれたのは荻上チキ先生

持ち物系ブラック校則、集めてみました(怒の画像_1
「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」のスーパーバイザー! 豊富なデータをもとに、冷静かつ的確な解説をしてくれるよ。

ブラック校則① 勉強に関係ないものの持ち込み禁止

持ち物系ブラック校則、集めてみました(怒の画像_2

「ヘッドホンを持っていったら、校則違反で取り上げられた! しかも、卒業しても返してもらえないらしい(泣)」(由衣・高3)

「お菓子を持ってくるのもダメだし、雑誌やマンガも持ち込み禁止。体育祭などでの応援グッズもNG。楽しみがまったくない(泣)」(ねむ・高2)

*荻上先生はこう考える*

「先生が生徒の持ち物を没収して二度と返さないのは、財産権の剥奪にあたる立派な違法行為。長期間預かるのも財産権の侵害ですね。安全や環境の確保のため"その日の下校時まで預かる"くらいなら認められそうですが、基本的にはNG行為でしょう」(荻上先生)

ブラック校則② 制服の変形や華美な防寒具は禁止

持ち物系ブラック校則、集めてみました(怒の画像_3

「どんなに暑くても腕まくり禁止だし、寒くてもマフラーやタイツはダメ。まじ、体調崩しそうなんですけど!?」(ハル ・高3)

「集会の時は、年間通して指定の長袖シャツを着ないといけない! ただでさえ夏の体育館は暑いのに、長袖を着るのはマジ地獄。熱中症になりそう」(ふう・高3)

*荻上先生はこう考える*

「日本の服装校則は制限の理由がよくわからないものが多い! 例えば衣替えまで寒くても半袖でいる意味って? 健康や勉強、安全の妨げになるような校則がいまだに残っているのは、先生がどう改善するか議論するのを面倒がっているからでは?」(荻上先生)
気温に応じて服装を最適化できないなんて、ヘタすりゃ人権侵害か⁉ これはもう、先生たちとちゃんと話し合う必要があるかもね。
撮影/細谷悠美 富田恵 イラスト/谷口菜津子 構成/衛藤理絵