秋といえば……「芸術の秋」「スポーツの秋」もあるけど、やっぱり「食欲の秋」だよね! 読んでるとおなかが空いちゃうような「目においしい」本を集めてみたよ。「読書の秋」でもあるし、普段本を読まないコも楽しめそう♡ そして図書委員ST㋲はドラマ『ぼくほし』でも大活躍だった月島琉衣が登場。琉衣ちゃんが紹介するほんわか癒やされるコミックも注目だよ♪

INDEX
  1. あなたのヒミツもわかっちゃう!?「冷蔵庫探偵」現る!
  2. 文字だけでも「おいしい」って伝わってくるよね!
  3. やさしいイラストと甘いお菓子に気持ちがほっこり♡
  4. 大人も子どもも夢中に! 大自然の中で味わう絶品フルコース
  5. 「研究」目線で考えると、明日からの朝ごはんが変わる!
  6. 【今回の図書委員:月島琉衣】

あなたのヒミツもわかっちゃう!?「冷蔵庫探偵」現る!

【ST図書室】<第4回>「食欲の秋」を満の画像_1

失敗ばかりして上司に怒られっばなしの新人刑事・涼。ある日、友人である小川のホームパーティーに出かけたところ、そこで小川が倒れてしまった! 誰かが小川がアレルギーを持っている「そば」を食べ物に入れたみたいだけど、手がかりが全然わからない涼はオタオタするだけ……。ところがパーティー用の料理を用意したケータリング業者の怜子が冷蔵庫の中身から見事に事件を解決! 感動した涼は怜子に弟子入りして、2人は次々に謎を解いていくことに。普段食べるものが入ってる「冷蔵庫」の中身から、持ち主のすべてがわかっちゃうなんて想像もつかなくてワクワクしちゃう。

『冷蔵庫探偵 蔵前怜子』遠藤彩見

¥2145/講談社

文字だけでも「おいしい」って伝わってくるよね!

【ST図書室】<第4回>「食欲の秋」を満の画像_2

小説やエッセイの中で描かれてる食べ物って、文字だけの説明なはずなのに、写真や動画で見るよりおいしそうに感じて、ずーっと忘れられないことってない? この本では作家の江國香織さんや料理研究家の土井善晴さん、マンガ家の益田ミリさんなどなど、食べる&書くのエキスパートたちが選んだ「文学作品に登場するおいしいそうなもの」を紹介。「これっておいしそう!」から今まで読んだことがない本との出会いにつながるかも。
『おいしそうな文学』群像編集部(編)
¥1320/講談社

やさしいイラストと甘いお菓子に気持ちがほっこり♡

【ST図書室】<第4回>「食欲の秋」を満の画像_3

みんなが甘いものを食べたいのはどんなとき? ちょっと気持ちが落ちたときって甘いものに癒やされたくない? ほんわかした絵柄にひかれるマンガの舞台は落ち込んだ気持ちの人がたどりつく『喫茶星屑』。そこでは店主の女のコから甘いお菓子のレシピを渡されます。やさしさ満点なストーリーとおいしそうなお菓子に、読んでるだけで気持ちがほっこりしてくるよ。登場するお菓子のレシピものってるから、気になったら自分でも作ってみて!

『星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて』まつざきしおり

¥1320/オーバーラップ

大人も子どもも夢中に! 大自然の中で味わう絶品フルコース

【ST図書室】<第4回>「食欲の秋」を満の画像_4

子どもの頃に食べ物が出てくる絵本を何度も何度も読んでもらったコもいるのでは? パン、ホットケーキ、おすし……、絵本に出てくる食べ物って、なぜかとっても魅力的☆ 食べ物をおいしそうに描く絵本作家・はらぺこめがねさんの作品に登場するのは「隠れ家レストランの絶品フルコース」。人気シェフがキッチンで調理するんじゃありません! 大自然の中でいただくダイナミックなフルコースは予想外すぎてびっくり。「文字を読むのは苦手」ってコも、絵本から読書体験を楽しんでみて!

『山のフルコース』はらぺこめがね

¥1870/小学館

「研究」目線で考えると、明日からの朝ごはんが変わる!

【ST図書室】<第4回>「食欲の秋」を満の画像_5

「おなか空いてない」「寝坊して時間がない」って理由で朝ごはんを食べてないコは必見! 朝ごはんには「水分・やさしさ・エネルギー・体温・栄養」の5つが必要だった!! 品数をたくさん食べるとか、栄養バランスを考えるとかじゃなく、この5つをパズルみたいにはめた朝ごはんを食べると、気持ちいい一日がすごせるんだって。「体にしみるみそ汁の塩分濃度は?」とか「納豆は何回混ぜるとおいしい?」とか実験レシピもあって探究学習みたい。料理が苦手なコも、明日から家の朝ごはん担当がしたくなるかも⁉

『午前7時の朝ごはん研究所』小田真規子(著)/スケラッコ(絵・マンガ)

¥1540/ポプラ社

【今回の図書委員:月島琉衣】

『パンが焦げてもふたりなら』たな

【ST図書室】<第4回>「食欲の秋」を満の画像_6

琉衣:きっと一人だったら落ち込むようなことでも食を通して互いに支え合い、一緒に住むことの心地よさを感じていく……。
性格も見た目も対称的な2人が、その違いを密かに楽しむかのような共同生活の物語。
読み進めていく中で、2人の暮らしぶりを眺めているような気持ちになりました♡
さらに。とにかく絵に食欲をそそられます!
ごはんが出てくるたびに「おいしそ〜♡」と声が出るほど感動しました♪
季節をテーマにした料理やスイーツが次々と紹介されるので、ずっとワクワクしながら読むことができました。
食欲の秋! 読むだけで心をいっぱいに満たしてくれます♡

【あらすじ】
一緒に暮らしている気づかい屋のはーさんと楽天家のひーさんのキッチンや料理を舞台にした日常。パンが焦げちゃったときも、お弁当を用意してたお花見の日に雨が降ったときも、性格が違う2人だから1人より楽しくすごせる。そして、2人だから1人よりおいしく食べられる。心もおなかも満たされるコミックです。

『パンが焦げてもふたりなら』たな
¥1320/オレンジページ

構成・文/古川はる香