ST読者から、「花粉症には、『肥満細胞』が関係しているってTVで見たんだけど、『肥満細胞』ってデブになる細胞のこと? 私花粉症で、まだそんなに太ってないけど、お母さんがデブだから、『肥満細胞』があるのかなー?」ってお悩みが届いたよ! そこで、『肥満細胞』と太る原因について、パーソナルトレーナーの田中先生に教えてもらったよ。

『肥満細胞』とは

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「花粉症などのアレルギー症状を引き起こす免疫反応に大きく関係している細胞のこと。『“肥満”細胞』と言っても、肥満とは関係ないよ。細胞の姿が、丸々ふくれて肥満しているみたいに見えるからついたらしい。血管のまわりや、鼻の粘膜、気管支、リンパ節、皮膚など、体のさまざまな組織に存在していて、この『肥満細胞』からアレルギー物質が分泌されると、さらに炎症を呼び、その炎症でさらに活性化して分裂、増殖をくり返していくから、ツライ症状が続いたり悪化したりするんだね」

肥満に関係があるのは『脂肪細胞』!

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「太る原因になる“脂肪”の合成や分解、蓄積に関係する細胞は、『脂肪細胞』。この数が増えたり、細胞が肥大すると“肥満”といわれるようになるよ。この『脂肪細胞』の数が増える時期は、一生の中で主に3回あると言われていて、①お母さんのお腹にいる時、②乳幼児の頃、③みんなくらいの思春期と言われていてるよ。この時期までに『脂肪細胞』の数は決まり、あとはその細胞が大きくなったり小さくなったりすることで、体型が変化するんだ。つまり『脂肪細胞』の数が少なければ、食べ過ぎて細胞が肥大しても、それほど太らない。でも数が多いコは、少しでも肥大させちゃうと、すぐにぽっちゃりしちゃうってわけ。幼児期までで増えちゃった数はどうしようもないけど、3回目の増量期であるいまは、食べ過ぎや運動不足に気をつけて健康的な生活をするのがおすすめだよ!」

【結論】

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「アレルギーに関係のある『肥満細胞』と肥満に関係のある『脂肪細胞』はまったく性質の違う細胞で、『肥満細胞』がたくさんある、アレルギーがあるからといって、デブになるとは限らないよ!」
監修/田中良(パーソナルトレーナー)