【インタビュー】桜田ひよりさんの主演映画『星の教室』が公開!
作品の中に自然に存在し、人々を魅了するお芝居や透明感バツグンのビジュアルで憧れの的♡ 俳優であり、そしてSeventeenモデルOGでもある桜田ひよりさんの最新主演映画『星の教室』が11月6日(金)より公開! たくさんの勇気をもらえる映画、そしていじめを受けた過去を抱える主人公・潤間(うるま)さやか役に真っ直ぐ向き合った桜田さんのインタビューをお届け!
「さやか」を救ってあげたかった
――映画『星の教室』への出演が決まり、初めて台本を読んだときの感想を教えてください。
“人のあたたかさ”が描かれている作品だなという印象がありました。私が演じたさやかは、中学時代に受けたいじめが原因で中学を卒業できないまま20歳になった女のコ。そんな過去の出来事から抜け出せずにいたさやかが、国籍・年齢問わずさまざまな人が通う夜間中学と出会い、そこでの交流を通して過去から解放されて、自分のやりたいことを見つけていくというストーリーです。人と人とのつながりがとても大切に描かれているあたたかい作品だなと感じました。
――「さやか」という役柄が持つメッセージに、演じる上でプレッシャーはありましたか。
なかったと言えばウソにはなります。でもそれだけではなくて、さやかという存在を私自身が救ってあげたいなという気持ちもありました。自分のプレッシャーはひとまず置いて、さやかと向き合って、寄り添ってあげることを大事にしていきたいと思っていました。
――作品の舞台が大阪ということで、セリフももちろん関西弁!
関西弁を話す役は今までにも経験したことがあるのですが、難しかったです。役の感情をのせるだけではなく、頭の片隅に“関西弁を間違えないようにしないと”という意識が常にある感覚でした。
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――「さやか」を通して気づいたことはありましたか?
一歩踏み出してみる勇気を持つということです。さやかが自ら学校に足を運ぶシーンがあるのですが、それは自分自身から生まれた強い気持ちがあってこそ。誰かに背中を押してもらう心強さも大切ですが、自分で自分の背中を押すことで生まれる勇気が、とても大きな一歩を踏み出す力になるということに改めて気づかせてもらいました。
――役づくりとして事前に準備したことは?
夜間中学で実際にどんな授業が行われているかがわかる時間割や、通っていた方の卒業文集などをスタッフのみなさんがまとめてくださっていたので、それをしっかり読み込みながら知識を深めていきました。
――夜間中学でさやかとともに学ぶ生徒は年齢も国籍もバラバラ。それはキャスト陣にも同じことが言えますが、現場の雰囲気はどんな感じでしたか?
本当にみなさん気さくな方で、さらに学ぶ姿勢や意欲を忘れないところに私も刺激を受けました。撮影の合間はお芝居について話すこともあれば、教室でのシーンが多かったので、みなさんが学生だったころのお話を聞くこともありました。私は自分から積極的にいろいろ話すというよりは、物語の中のさやかと同じようにみなさんが楽しそうにお話をされている様子や表情を見守っていることが多かったです。
新学期のクラス替えには毎年ドキドキでした!
――主演として、どのような気持ちで現場に臨みましたか?
今回に関しては、そこはあまり気負いすぎずやらせていただけたなという印象です。主演ではあるけれど、まずはさやかという役に向き合うことを大事にさせていただいた撮影期間でした。さやかにとって楽しいシーンとつらいシーンを1日の中で交互に撮影することも多かったので、さやかを自分の近くに置いておかないと見失いそうな感覚になるというか。共演者の方もスタッフのみなさんもそれをわかって、私がリラックスしてさやかと向き合える空間を作ってくださったのかなと思います。
――さやかが過去の経験を乗り越えて新たな一歩を踏み出したように、桜田さんにも同じような経験はありますか?
学生時代のクラス替えは苦手でした。クラスメイトはもちろん、先生も授業の内容もすべてが変わるので、最初のころはとにかくドキドキしていました。でも共通の話題が見つかったり、話しかけるキッカケをつかめたら、そこからスムーズに話せることもわかっているので、“勇気を持って話しかけよう!”と自分を鼓舞していた気がします。
――作品ごとに環境が変わる俳優という仕事も、同じような気持ちになりますか?
そうなんです(笑)。なのでどの作品でもはじめは人見知りしてしまいます……。ただ10代のころよりはリラックスしてのぞめるようになったと思います。経験を重ねる中で話しかけるタイミングもつかみやすくなりましたし、別の作品でご一緒したことのある俳優さんやスタッフさんが現場にいることも増えて、安心して初日を迎えられるようになってきました。
――本作でメインで描かれているのは2001年。桜田さんが生まれる少し前ですが、作品を通して当時を追体験していかがでしたか。
生まれる前でわからない部分も多かったのですが、幼少期の記憶と少しリンクする部分もありました。例えば、ブラウン管のテレビも小さいころに撮影した動画には写っていましたし、さやかがバイトをしているレンタルビデオショップも、当時はビデオではなくDVDが主流でしたが、よく通っていたので懐かしかったです。
それと改めて“流行は繰り返すんだな”とも思いました! 劇中に登場するファッションに、今年ハヤったハーフパンツや、そこに少し長めのソックスを合わせるコーディネートが出てきて。よく言われている“流行は繰り返す”は本当だったんだ!と実感してうれしかったです。
――映画『星の教室』は桜田さんにとってどんな作品になりましたか。
学ぶことはいつでもできるというのを再確認することができた作品です。学びたいという気持ちさえあれば、遅すぎることも早すぎることもなくて。特に今の時代はさまざまなツールがあり、気軽に学ぶことができるからこそ、私も一歩踏み出す勇気を持っていきたいです。
――Seventeen読者に注目してもらいたい部分は?
10代は挑戦することが億劫になってしまう時期でもあると思うんです。まわりの目が気になったり、学校でイヤなことがあったり……逃げ出したくなることもあるのかな、と。私は逃げてもいいと思っていますし、その先で自分がどうしたいのか気づけたり、人生がいい方向に変わる出会いもたくさんあると思うので。この作品を通して、ひとつの環境にしばられず、自分の挑戦してみたいことに貪欲に取り組む大切さを知っていただけたらうれしいです。
――最近、桜田さんが夢中になっていることを教えてください!
マスカットです! 大大大好きなマスカットがおいしい季節になってきて、とってもうれしいです♡ スーパーに並ぶようになってから、ほぼ毎日食べている状態(笑)。そのままで食べるのももちろん最高なのですが、最近はオリーブオイルと塩こしょうをかけて食べるのにもハマっています。甘じょっぱさに夢中です。
――忙しい日々のリラックス方法は?
入浴剤を入れた湯船につかること。いい香りに包まれながら、体全体をあたためることで血流も良くなって、心のちょっとしたストレスも緩和されるあの時間が大好きなので、湯船には毎日20分くらいはつかっています。
――最後にSeventeen読者にメッセージを!
季節の変わり目で、あたたかさが恋しくなる方もいると思うのですが、ファッションも重ね着だったり、マフラーやニットやブーツといったアイテムだったり、冬ならではのよさもたくさん! これからの季節もかわいいファッションをいっしょに全力で楽しみましょう♡ そして、ここから本格的に受験モードに突入する方もいるはず。きっと今は大変だと思うのですが、ここを乗りきれば明るい未来が待っていると思うので。みなさんのがんばりを全力で応援しています!
STORY
2001年1月、大阪。中学時代に受けたいじめが原因で、中学を卒業しないまま20歳になった潤間さやか(桜田ひより)。ある日、さやかは、さまざまな事情で義務教育を終えられなかった人が通う“夜間中学”の存在を知る。そこで彼女が目にしたのは、年齢も国籍もバラバラな生徒たちが、校庭で夜空を見上げて歌う姿。そしてさやかは夜間中学への入学を決めて……。
映画『星の教室』
2026年11月6日(金)より全国公開中
出演:
桜田ひより/ 仙道敦子 萩原聖人 / 中尾ミエ 浅野温子 / 山本學
原作:髙田郁「星の教室」(角川春樹事務所刊)
総監督:角川春樹 監督:中川龍太郎 脚本:松井香奈 角川春樹
©2026映画「星の教室」製作委員会
さくらだ・ひより●2002年12月19日生まれ、千葉県出身。幼少期より俳優として活動し、2018〜2023年にはSeventeen専属モデルとしても活躍。近年の主な出演作にドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』、映画『この夏の星を見る』、映画『モブ子の恋』など。公開待機作に映画『人生を変えたコント』(12月18日公開)がある。
撮影/千葉タイチ スタイリスト/前田涼子 ヘア&メイク/徳永舞(BEAUTRIUM) 構成/上村祐子