【ST図書室】<第7回>友達との距離を縮めたいなら読んでみて!誰かと読むともっと楽しい本6選
読書って「ひとりでするもの」だと思うよね。でも、最近「誰かと読むと楽しそう!」って気持ちを形にした本がぞくぞく登場してるの知ってた⁉ 新しい学校やクラスにもちょっと慣れてきて、友達ともっと仲良くなりたいとき、頼りになるのが実は「本」かも……? 一緒にわちゃわちゃ話しながら読み進めたり、同じ本を読んで「あれってどう思った⁉」と情報交換したり、会話のきっかけになりそうな「みんなで読みたい」本を集めてみたよ。今回の図書委員担当の岡本望来ちゃんも、読み終わった瞬間、誰かにおすすめしたくなる小説を紹介!
この感情を誰かと分け合いたいっ!! 衝撃のラストが待ってる本格ミステリ
ミステリが好きな小石探偵事務所の所長・小石は、あこがれの名探偵のように事件を鮮やかに解決する日を夢見ている。でも実際に引き受ける依頼のほとんどは不倫・浮気調査で……。そんな地味な日常がやがて予想外の展開へ! ラストに向かっていくと「えっ……⁉」と声に出ちゃうくらいの驚きが連続するので、読み終わった後すぐ「ここヤバくなかった⁉」って友達と語りたくなること間違いなし。ミステリ初心者にも読みやすいし、ミステリ好きで集まって真相を予想しながら読むのも楽しいかも♪
『探偵小石は恋しない』森バジル
¥1870/小学館
封筒を開けて読み進める「手紙の物語」、みんなで一緒に体験しよう!
外箱に32通の封筒が入っていて、1通ずつ封筒を開けながら、「詩を書く少年」と「文学を教える先生」がやりとりする手紙を読み進めていく今までにない形の「書簡型小説」! ヨルシカのコンポーザー・n-bunaが手がけていて、封筒や手紙が書かれた原稿用紙の質感、封筒を開ける瞬間のワクワクまで全部がコンテンツ。「次なんて書いてあるかな?」って友達と予想しながら読み進めたくなるよね。物語後半のミステリ的な展開も、みんなで一緒に「え、どういうこと⁉」って混乱しよう(笑)。ちょっとお値段は高めだけど、それだけの価値ある体験になるよ!
『書簡型小説「二人称」 ヨルシカ』n-buna(著)/ヨルシカ(原作)
¥8470/講談社
ネコたちが事件を起こす⁉ 推理しながら遊べるパズルブック
ネコたちが引き起こした75の"ニャン事件"の真犯人を、「手がかり」をもとに推理していくよ。本に印刷された専用グリッド(マス目)に書き込むことで真相が見えてくるパズルみたいな感じで、難易度はやさしめだから推理初心者でも気軽に挑戦できる!「これじゃない?」「こっちの可能性もあるよ!」ってみんなで頭を使いながら答え合わせするとめちゃ楽しそう。友達と力を合わせると、ひとりじゃ思いつかないようなひらめきが生まれることも。
『キャット・パズル NYARDLE(ニャードル)ネコたちがやらかす75の事件の真相を解明せよ!』 ガレス・ムーア(著)/ローラ・ジェイン・エアーズ(著)/名取祥子(訳)
¥1540/実務教育出版
知ってるだけで自慢かも!? みんなで一緒に「やばい、どうする?」を楽しもう
もしクマに遭遇したら? 海で流されたら? 不審者がついてきたら? どうしたら助かる⁉ あらゆる危険から「命を守るため」の対処法が学べる一冊。池上彰さんをはじめ各ジャンルの専門家が監修してるから、内容は本格的なのに、クイズとマンガで楽しく学べるよ。読んでるうちに「ねえ、これ知ってる?」ってまわりの友達にクイズを出したくなりそう。「そんなの考えすぎでしょ?」って言えない危険がいっぱいな世の中だし、みんなで一緒にピンチを回避する方法を知っておこう!
『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』 池上彰(監修)/今泉忠明(監修)/国崎信江(監修)/西竜一(監修)/滝乃みわこ(著)
¥1485/ダイヤモンド社
おなかも心も癒やされちゃう♡ マンガとレシピで2倍おいしいコミックエッセイ
とある町にひっそりとある夜食の出前店。クマとサケとその仲間たちが、疲れた人たちに心を癒やす夜食を届ける、じんわりあったかくなれるコミックエッセイ。やさしいタッチのマンガもじーんとしちゃうし、登場する夜食はレシピも紹介されてるよ。鶏雑炊、おにぎり、きつねうどんなどごはん系もあるし、チョコレートドーナツ、コーヒーフロート、シュークリームなどおやつ系も。どれもめちゃおいしそうで、友達と「これ食べたくない⁉」って絶対盛り上がるはず。「この前、マンガで見たやつ作ったよ♡」って、一緒に食べるのもいいし、家で一緒に作るイベントもありかも。「食べる」って仲良くなるきっかけのひとつだよね!
『疲れた人に夜食を届ける出前店3』中山有香里
¥1430/KADOKAWA
【今回の図書委員:岡本望来】絶対人にすすめたくなる! 予測不能な小説
『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光
望来:この本は、感動する話や青春物語ではないけれど、読み終わって本を閉じたときに「誰かにおすすめしたい!」と思える1冊でした。
大御所のミステリ作家が亡くなって、死ぬ間際に書いていた原稿を探すというお話。
物語の内容にも感動しますが、どう文字を並べるか、書き方にすごくこだわっているように感じました。
そこまで分厚くないので、読書が好きな人はもちろん、あまり本を読まない人にも挑戦しやすいと思います!
そして何より、とっても「読みやすい」本でした。
なぜそう思ったのかは、ぜひ読んで確かめてみてください♪
【あらすじ】
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が亡くなった。妻がありながら多くの女性と交際していた宮内には、不倫相手との間に生まれた隠し子・藤阪燈真がいた。父の死後、母親のちがう兄から「宮内が死ぬ間際に書いていたらしい『世界でいちばん透きとおった物語』という小説がある。その原稿を探してほしい」という連絡が来て、燈真はそれを探すことに。父と関わりのあった人たちを訪ねていくうちに、物語はある衝撃の真実に向かっていく……。「絶対に予測不能のラスト」「ネタバレ厳禁」と口コミで話題になっていて、「紙の本」でしか体験できない仕掛けが!
『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光
¥737/新潮社
構成・文/古川はる香