限られた時間の中で全力で恋をする女のコと、真っ直ぐで純粋な男のコ。高校1年生の二人のういういしくて切ない恋模様を描いた映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』。余命宣告という深刻な現実を前に、前向きであろうとする萌と、悲しみの中で葛藤しながらも娘を温かく見守る両親。愉快な時を過ごしながら、深いところで通じ合えているかけがえのない友人たち。登場人物みんなの強い心と優しさが、温かく胸にしみてくる映画です。そばにいたらみんなが恋しちゃう、優しくて可愛い日向くんを演じた齋藤潤くんに、作品のことや学校でのことを聞いたよ。

※ストロベリームーンとは、6月の満月のこと。“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”と言われるロマンチックで神秘的な満月。

齋藤潤 写真1
映画『ストロベリームーン』シーン写真1

――最初に原作や脚本を読んだ時の感想を聞かせて

「いろんな世代の人に響く魅力が詰まった、見どころ満載な作品だと思いました。原作では日向目線で描かれていたのが、映画では萌ちゃん目線で描かれています。萌ちゃん(當真あみ)の気持ちはもちろん、萌ちゃんの親友の麗(池端杏慈)、日向の友達のカワケン(吉澤要人)やフーヤン(黒崎煌代)も、この映画に生きるみんなが誰かを思って行動します。原作で感じた登場人物の優しさや輝かしさが、脚本でより鮮明に想像できるようになりました。これがどんな風に映像になるのかと考えると楽しみでしたし、自分も頑張りたいという気持ちになりました。きっと、観てくださった方にも、力強い優しさを感じていただける作品になるのではないかなと思います」

――日向はご自身に近い部分がありましたか?

「自分と日向が近い、と言うよりは、日向の真っ直ぐさや生き様に僕も勇気づけられ、引っ張ってもらっていました。原作を読んだ時からずっと、日向に背中を押してもらいながら、自分もこうなりたいと思っていました。ただ、日向のような可愛らしくてステキなところは僕には何もないので、日向はスゴイと思います(笑)。萌ちゃんと麗に手をもたれて三人でぐるぐる回るシーンがあるのですが、僕だったらあんな風には絶対回れないです(笑)。まぁそんなことが現実に起きるかわからないですけど、でももしあったら、ウキウキしちゃうと思います(笑)」

――そんな日向を演じる上で大事にしていたことは?

「とにかく飾らずありのままにいようと。気持ちを誤魔化したり盛ったりせず、そのまんまでいたいというのが自分にとっての目標でした。撮影に入る前には、日向が好きなものや、居心地がいいと思う、自然に触れられる場所へよく行ったりしました。僕もそれを感じてみたかったんです。自然の景色を見たり、月を見たりしてエネルギーをもらいました。それが日向としても僕としても大事だと思っていたので、それが演じる上で大事な準備になったなと思います。そして、自分のままでいることが一番なのかなと撮影を通して思いましたし、そのことを見失わないようにい続けたいなと感じていました」

――日向を演じたことでご自身の心境に変化はありましたか?

「あの、すごく大きな話になってしまうんですが。この作品を撮り終えて、“映画”というものを少し知れたような気がしています。日向を演じられるのはこの映画の中でしかないんだ、この映画の中でしか日向は映し出せないんだということを感じました。それは、萌ちゃんの過ごす限られた時間を通して、日々生きていく中での1秒1秒の大切さを、あらためて自分の中で体感することができたからだと思います」

齋藤潤 写真2

――同世代の俳優さんたちとの共演はいかがでしたか。

「同世代とは思えないほど与えてくださっていたなと、僕自身も、演じた日向としても感じました。
みんなでわちゃわちゃするシーンはとにかく楽しかったです。アドリブも多くて、段取りしながらも徐々に形にしていくものだったので、僕は不安も緊張も感じつつもみんなに引っ張ってもらいながら、そこに応える感じでした。僕も楽しかったし、映画を観た方にもきっと楽しいシーンだと思うので、すごく良かったです。
日向を演じる上で、僕には至らない部分、及ばない部分がたくさんあって。全編を通して日向の強さと、自分の弱さを感じることがたくさんありました。監督はキャラクターや世界観にとても愛が強い方で、ずっと日向にも僕にも寄り添ってくれましたし、スタッフの皆さんもずっと支えてくださいました。そのおかげで、一日一日を乗り越えるという感覚で現場に向かうことができました」

映画『ストロベリームーン』シーン写真2
映画『ストロベリームーン』シーン写真3
映画『ストロベリームーン』シーン写真4

――大人になった13年後のシーンをご覧になって感じたことは?

「世界がつながっているのを感じました。日向の変わらないところも良さとして生きていて、大人の日向くんがあるからこそ少年の日向が成り立つんだなと思いました。
大人の日向くんを演じた杉野(遥亮)さんとは、醤油工場でのシーンで、醤油をかき混ぜる動作の練習を一緒にやらせていただきました。ただキャラクターについて話すことはあんまりなくて。僕が自分の思うように日向をやらせていただいていたので、完成した作品を観て僕に合わせてもらってたのかなと、思いました」

齋藤潤 写真3

――俳優というお仕事の魅力はどんなとこですか?

「現場に入れることが一番の楽しみです。いろいろな役と出会って、その役について想像するのもすごく楽しいです。現場でお仕事する時間も、そうでない時間も、僕にとっては本当に幸せな時間です。一番は役として生き抜くことなので、そこを楽しみ、努めつつ、とその両面を楽しめるのが今すごく幸せです。

難しいところは、僕はこういう取材とかでうまくお話しすることができなくて。でも、取材をしていただけるから、自分の考えが明確になったり、考える機会をいただけています。俳優という仕事はお芝居をするだけじゃないんだなと感じています。難しいけれど、その全部をやれる幸せを感じています。
最近は同年代の俳優さんたちとオーディションや撮影でご一緒することが多いので、すごく刺激をいただいています! 僕も一緒に頑張らせてもらいたいと思っています」

――これからやってみたい役は?

「大人になったら刑事作品のバディとかやってみたいです。それと、この作品ではすごく純粋な役をやらせていただきましたが、いつかそうじゃない役もやらせていただきたいなという思いもあります」

齋藤潤 写真4

――普段は学校で齋藤くんはどんなタイプですか?

「時と場合によって迷惑な人なんですけど(笑)。すごく好きな教科だと盛り上がり、苦手な教科ではあまりしゃべらず黙々とやるようなタイプです。好きなのは国語とか英語です。
授業じゃない時は、みんなでわちゃわちゃしてます。ドラマ『ちはやふるーめぐりー』の放送をクラスのみんなが観てくれていて、それだけでも本当にうれしかったんですが、みんながカルタにハマって。カルタしようよ、って言ってくれて放課後にカルタをやりました! 僕はみんながやってるのを見守る立場で、ルールを説明したりするだけなのですが(笑)。まさかみんながそんなにハマてくれるとは思わなかったです。本当にカルタ部作れる?くらいの雰囲気が出てきたので、めちゃくちゃうれしいです」

――映画の中では萌の積極的な告白に押され気味でしたが、齋藤くんはどんなタイプが好きですか?

「僕は追いたい派です! 日向も最初は追われていたかもしれないけれど、本人の中では一生懸命追ってた面もあると思います。追う追わないは違うように見えても似てるんじゃないかなと思います。でも、僕は追いたいです(笑)。
タイプで言うと積極的なタイプの女のコが好きですね。芯がある方はステキだなって思いますし、目標を持って頑張ってる人はカッコイイと思います」

――学校の女子とはどんな感じ?

「う〜ん、もうちょっとお話ししたいですね(笑)。みんな普通に接してくれてますが、でもあんまり話してもらえないんで(笑)。もうちょっとしゃべれたらいいなと思います」

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齋藤潤 写真6
齋藤潤(さいとうじゅん)

2007年6月11日生まれ、神奈川県出身。
映画『カラオケ行こ!』(2024)の演技で、日本アカデミー賞 新人俳優賞ほか数多くの賞を受賞。映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』『366日』と話題の映画に出演。今年の夏ドラマ『ちはやふるーめぐりー』(日本テレビ)では當真あみさんと共演した。劇場長編アニメーション『迷宮のしおり』が2026年1月1日に公開予定。

STORY
子どもの頃から病弱で、家の中だけで過ごしてきた桜井萌(當真あみ)。15歳の冬に、余命半年と医師から宣告される。
家族が悲しみに暮れるなか、萌は高校に通うことを決意。そして、入学式。同じクラスの佐藤日向(齋藤潤)に、突然の告白をして驚かせる。
それをきっかけに恋人同士として少しずつ距離を縮めていく二人。
“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という満月「ストロベリームーン」を見たいと願う萌。今年そのストロベリームーンが見られるのは萌の誕生日だった。

映画『ストロベリームーン』シーン写真5
映画『ストロベリームーン』シーン写真6

勝手に見どころ
★萌の前向きな一生懸命さ
自分に時間がないことを知りつつ明るく前向きに“青春”を楽しもうとする萌の姿は、観ている人に気づきと
力をくれるんじゃないかな。そして、ファッション好きな読者は萌の部屋や部屋着の可愛さにも注目を!

★日向の真っ直ぐなピュアさ
真っ直ぐな萌のパワーに押され気味でスタートする関係だけど、萌や友達と一緒にいる時の日向の姿を観ていたら、きっとキュンキュンと共感して日向を大好きになっちゃうよ♡

★麗ちゃんの包容力
学校に通えなかった萌に初めてできた親友の麗は、萌の事情と思いを知る唯一の存在。全てを知った上で萌に寄り添っていく麗の姿に、こんな友達が欲しいし、自分も麗みたいになりたいな、と憧れるそんな最高の友達だよ。

★男子たちの友情とワチャワチャ
萌と付き合うことになった日向の“恋人シチュエーション”を、一緒にワイワイとシミレーションする様子が、超ほほえましいよ。でも時として男子の友情は頼もしいのだ!

★萌ちゃんの夢を全力で応援する両親
小さな時から萌の気持ちを最優先して、萌ちゃんの願いを全力で叶えていく両親。萌の前では悲しみを見せず明るく愉快なことをたくさん考えている大きくて強い愛(涙)!

★大人になった日向たち
物語では高校1年生の登場人物たちの13年後の姿も同時に描かれている。日向(杉野遥亮)、麗(中条あやみ)、カワケン(伊藤健太郎)、フーヤン(泉澤祐希)の社会人になった姿とやりとりにも、自然と高校1年生の頃のイメージが重なっててさすがなのです!

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【チェキプレあり】映画『ストロベリームーの画像_14

『ストロベリームーン 余命半年の恋』
10月17日(金)全国公開

出演:
當真あみ 齋藤潤 / 杉野遥亮 中条あやみ
池畑杏慈 黒崎煌代 古澤要人
伊藤健太郎 泉澤祐希 池津祥子 橋本じゅん
田中麗奈 ユースケ・サンタマリア

原作:芥川なお「ストロベリームーン」
脚本:岡田惠和
監督:酒井麻衣
主題歌:ORENGE RANGE「トワノヒカリ」(Sony Music Labels Inc.)  

©2025 「ストロベリームーン」製作委員会

映画のくわしい情報は公式サイトをチェック!

映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』|10月17日(金)公開

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撮影/髙橋明宏 ヘア&メイク/もとこ(KIND) スタイリスト/岩田友裕 構成/鹿住恭子