こんな茅島みずきは初めて!?『霧尾ファンクラブ』はクセ強な、笑って泣ける青春ドラマ！

腹筋崩壊の大人気マンガが茅島みずき主演で実写化！クラスメイトの「霧尾くん」のことが大大大好き♡な高校生”藍美”と”波”の推し活な日々が超絶面白い！親友でライバルな二人を、今回で共演４回目となる茅島みずきちゃんと莉子ちゃん演じるよ。「莉子ちゃん」「みずきち」と呼び合う仲良しな二人に、話を聞いてきました！

―最初に原作を読んだ時の思いは？

茅島　お話をうかがってから原作を読ませていただいたんですけど、私がこの役をやるんだ、っていう衝撃でした（笑）。今までの私の印象とは180度違う役なので、皆さんには新しい一面をお見せできるかなと思いますし、自分でも成長した新しい私と出会えるんじゃないかなと楽しみがありました。

莉子　やっぱり不安はありましたね。人気の原作だからこそ、この面白さが映像化した時に面白さが失われてしまったら、それを超える面白さにできるのかなと。でも、自分のことよりも、この藍美をみずきちが演じるんだ!?と先にそれが来ました（笑）。みずきちとの共演は４回目で、同じ俳優さんとそんなに共演させていただくことはなかなかないので、そのことも楽しみでした。

茅島　とにかくこんなに面白くて感動できる作品ってあるんだって思って。私が演じる藍美ちゃんは正直変わったコで、セリフまわしが独特だけど、でも愛らしいというか、作品を見てくださった方はみんな藍美ちゃんを好きになってくれるんじゃないかなって思います。ただ、普段言ったことのない言葉だったり、日常では絶対にあり得ない状況だったりするので、演じる上で苦戦した部分もあります（笑）。

莉子　キャラクター的に波と私は正反対なんですけど、私も友達といるときにはツッコミに回る方なのでそこは共感できました。でも、すごく独特なので『霧尾ファンクラブ』ならではの新しい役に出会えたなと思います。

茅島　お話自体が面白いので、原作ファンの皆さんにも楽しんでいただくためにも、私が顔や動きで無理に笑わせようとかはせず、莉子ちゃんとのかけあいのテンポだけは意識しました。

莉子　休憩時間も二人でずっとセリフのかけあいをやったりね。

茅島　撮影前に原作者の方ともお話しさせていただきました。藍美の変顔や独特の表情は、実際にご自身でやって写真を撮って描いたものだとうかがったんです。それなら私にもこの顔はできるんだ！と思って（笑）。もちろん感情を一番大事に演じていたんですけど、できる部分はなるべく原作に寄せたいな、と鏡の前で練習しました。そこは原作ファンの方も楽しみにしている部分だと思うので。

莉子　波は藍美ほど表情や行動に特徴はないんですけど、それだけにちょっとした感情の揺れを表情で出さないといけないので、そこは意識しましたね。

―みずきちって呼ばれてるんですね！　

茅島　学校の友達に”みずきち”って呼ばれてるって言ったことがあるとお話ししたら

莉子　じゃ、みずきちね、って（笑）。もう何年もみずきち呼びさせてもらってます！

ドラマ主題歌は茅島みずきが歌う『ローファー。』！

茅島みずきちゃんが待望のアーティストデビュー！

二人が作った霧尾くんへのラブソング「涙なめなめソング」も名曲！

―今回、主題歌「ローファー。」で茅島さんはアーティストデビューですね！

莉子　そう、何も言わないからビックリ！クレジットを二度見したんですよ（笑）。アーティストデビューはどんなお気持ちでしょう？

茅島　語るのはおこがましいですが（笑）。歌がすごく大好きで。それがまさかこんなに素敵な形で任せていただけるとは思ってなかったので、最初に聞いた時は夢のようにうれしかったです。現場で、主題歌誰なんだろうってみんなが話してたことがあって。内心、私ですって思ってたけど、すごく静かにしてました（笑）。気まずかったです（笑）。

莉子　本当にビックリしたんだから（笑）

茅島　リーガルリリーのたかはしほのかさんに楽曲を提供していただいたのもとてもうれしかったです。これまで俳優とモデルしかしたことがないので、とにかくみなさんの期待に応えられるようにと、必死に練習した毎日でした。今回あらためて、アーティストの方々ってすごいんだなぁと純粋に思いました。練習してもできないこともいっぱいで無茶苦茶大変だったんです。でも本当にいろんな人の力を借りて、無事に録り終えることができました。

―アーティストデビューの報告をぜひ読者に！

茅島　提供していただいた楽曲がとてもステキだったので、プレッシャーも大きかったのですが、今の私がやれることは全てやって臨みました。たかはしほのかさんの、繊細だけどまっすぐな歌詞にも注目して聴いてください。主題歌のことが決まる前からボイストレーニングに通っていて、率直に歌うのが好きだったので、基礎をやっていたことは今回に活きたなと思います。

莉子　初めて聴いた人はみずきちだってわからないかもね。カラオケも一緒に行ったことなかったから、みずきちが歌うイメージが全然なかったんだよね。って、私あんまりカラオケ行かないんだけどね。

茅島　そう聞いてたから、カラオケに誘わなかったんです（笑）

莉子　普段は一緒にご飯食べたり、遊園地行ったりだものね。

―お二人は今回で４回目の共演ですね。

茅島　莉子ちゃんでよかったなと思う瞬間がいっぱいあります。お芝居として安心してボールを投げられます。あと、私ものすごくゲラ（すぐ笑っちゃう）なんです（笑）。この作品は笑うところが多過ぎて、セリフを言いながら笑っちゃうことが何度かあったんですけど、莉子ちゃんはすごく強いんですよ。めちゃくちゃ真顔で、何が面白いの？やるよ！みたいに言われるんで（笑）、気が引き締まります。莉子ちゃんはいろんな場面で心強いです。

莉子　そうそう、今回の現場で初めて自分の特技は笑いをこらえることだなって見つけたんですよ、自覚なかったんですけど。みんな笑ってる中で、面白くないわけではないんですけど強いんです、こらえるの。新発見でした（笑）。

茅島　莉子ちゃんといる時は、現場で「お母さん」って言ってるぐらい、すごく甘えちゃう。年齢はそんなに変わらないんですけど、しっかりし過ぎてて。

莉子　「お姉ちゃん」にしときなって言ってるんですけど（笑）。　確かにみずきちは妹というか、愛されキャラなんですよ。見た感じはこんなにクールビューティなのに。みなさん最初はどんな人なのかなぁってとこから入ると思うんですよ、でも扉さえグッとこじ開けちゃえば、中から可愛い赤ちゃんが（笑）

茅島　お母さん♡

莉子　お姉ちゃん、ね（笑）

入学式に霧尾の姿を見つけた藍美！

ファミレスで霧尾くん桃瀬くん（小宮璃央）と遭遇した二人！

―霧尾くんの顔がなかなか見えない演出は、お芝居に影響ありました？

茅島　井上（瑞稀）さんが霧尾くんの役づくりをしっかりしてくださっていたので、お芝居はしやすかったです。

莉子　私たちは顔を見て撮影してるので違和感なかったんですけど、ただ、映像を見た時に工夫して見えないようになってたので、みんなで「スゴイ！」って言いながら撮影していました。井上さんは穏やかで、落ち着きがあって、その場の空気を変えられる人。そこにいるだけで穏やかな空気になるんです。とにかく真面目で、それが全ての仕事に生きてるんだなぁ、人柄って出るなぁって、井上さんを見てて思います。すっごい素敵な方です。

茅島　初めてお会いした時に、井上さんも私も人見知りで、気まず過ぎて私は日向ぼっこするという（笑）。お互い遠い位置から始まったんですけど、そこを莉子ちゃんとか、時英くんが会話を盛り上げてくれて、今ではお兄ちゃん的存在です。色々な場面で気にかけて声かけてくださるし、すごく真面目で誠実な方だなという印象です。現場は最初本当に静かでしたね。私が人見知りなので莉子ちゃんがいないとシーンとなっちゃう（笑）。でも、段々と和気あいあいとしてきて。何の話をしてたかな？

莉子　リアル学生みたいな話をしてたよね。今日のお昼は何食べた？とか、そんな話ばっかりしてたよね（笑）

茅島　確かに（笑）。雰囲気がすごく良かったですし、ずっと監督の笑い声が聞こえてた。待ち時間にずーっと監督やスタッフさんとお話して。本当に監督のお人柄に助けられた現場でした。

―藍美と波の妄想とか奮闘に共感する部分はある？

莉子　作中では霧尾くんを夢に出すために頑張ってましたけど、私は好きな人に限らず色々な人が夢に出ることが多いかも。今回もみずきちとか時英くんが夢に出てきて、みんなで韓国料理を食べてる夢を見ました（笑）。

茅島　私は少女漫画を読むのが好きなので、莉子ちゃんに「このコがカッコイイから読んで！」って漫画をオススメするんです。莉子ちゃん、読んではくれるんですけど、多分あんまり刺さってないみたいで（笑）

莉子　そうね（笑）。こういうことされたらキュンとしない？とか漫画の中のシチュエーションをよく言ってくるんですけどね。

茅島「それ現実にはないよ」って、よく言われちゃいます（笑）

―お二人はファンクラブに入ったり推し活した経験は？

莉子　あります！小学生の時にAKB48が大好きで、父と一緒に秋葉原のAKBカフェに行って、グッズをたくさん買ってファイルに入れたりとか。前田敦子さんが大好きで、髪型をずっとボブにしてました。…推し活やってるわぁ（笑）

茅島　やってるね（笑）。私はそんなに誰かにハマったとかはないんですけど、ずっと同じものを食べちゃうんです。お気に入りの店に行ったら絶対これというのがあって、推し活というか推しメニューをしてますね。大好きなパスタ屋さんがあるんですけど、今回現場でその話をしたら、時英くんが「マジうまいよねあそこ」って！私これしか食べないんだけど、って言ったら「オレもそれ！」って。いろんなメニューある中で、同じメニューだったんですよ！もうすごくうれしくてテンションが上がしました。

莉子　あれすごかったよね、面白かったあの瞬間（笑）

化学室で呪術にいそしむ満田充（若林時英）に、藍美は霧尾くんの体臭再現マシーンを依頼するが、、、。

―ユニークな登場人物がたくさんいますが、お二人のおすすめキャラは？

茅島　若林時英くん演じる満田です。原作から飛び出してきたようなキャラで、なおかつ時英くんの細かくて巧みな演技で、いろんな満田を見せてくれます。率直にすごいなと思いましたし、本当に面白くって、満田が登場してからドラマの色がまた変わって面白くなるので、満田はすごく皆さんにおすすめしたいキャラクターです。

莉子　星羅（原愛音）も結構パンチのある役で、愛音ちゃんもすごいがんばって演じているのを見ていたのでぜひ注目してほしいな。私たち二人を超えてくるキャラの濃さを星羅は持っているので、注目してほしいなと思います。

―ST読者からしたら、今回のみずきちゃんの役はビックリしそうですね。

莉子　本当ですよね！確実に今まで見たことのない茅島みずきが見れますね。これは胸を張って言えます（笑）

茅島　ありがとうございます。

莉子　可愛いみずきちゃんを見たい方は、STを見ていただいて、ちょっとふざけたみずきちゃんを見てみたいなという方は、ぜひ『霧尾ファンクラブ』を見ていただきたい！間にSTをはさみながら見ていただくってのがオススメかもしれない（笑）。

茅島　ありがとう。いいね、その見かた、しっくりきます（笑）。

Profile／りこ●2002年12月４日生まれ、神奈川県出身。2021年『ブラックシンデレラ』で主演をつとめて以降、数々の話題作品に出演。2024年公開の初主演映画『違う惑星の変な恋人』は東京国際映画祭の「アジアの未来部門」に選出される。

―では、ドラマの魅力をあらためて！

茅島　何より本当に面白いっていう、こんなに笑える作品ってあるんだなって思って。普段は作品を見て声を出して笑うことってなかなかないので、普通に声出して笑ってる自分にビックリしました。

莉子　わかる！

茅島　でも後半には本当に感動して涙を流せます。ひとつの話にすごくたくさんの感情が詰まってるので、視聴者のみなさんもほっこりした気持ちで見られるんじゃないかな。見どころのシーンはたくさんありすぎるんですけど、でも絶対最後まで見たくなるドラマだと思います。

莉子　このドラマは霧尾ファンクラブという新しいジャンルだと思うんですよ。どんなドラマ？と聞かれても、霧尾ファンクラブは霧尾ファンクラブなんだよとしか答えられないぐらい。このドラマでしか語れない世界観があるので、ぜひ見ていただきたい。前半は会話の面白さをひたすら楽しんでいただいて、後半になるとだんだん、実はこのコってこうだったんじゃない？とか、霧尾くんが何を抱えているの？とか徐々に見えてくると思うので、そこを素直に楽しんでいただけたらと思います。

茅島　私もこの作品を読んでて、こういう青春したかったなとか、すごく懐かしい気持ちにもなりましたし、笑って泣けてと青春がたくさん詰まった作品になっています。ST読者の皆さんにはなじみのある世界観をお届けできるので、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います！

莉子　独特の世界観ではあるので、ST読者の方々が見ると、なんだこの世界観は!?となると思うんですけどね（笑）。でも、日常を楽しんでる藍美と波と仲間たちの掛け合いは純粋に楽しんでもらえると自信を持って言えます！テスト勉強の息抜きでもいいですし、面白いの見たいなって時に『霧尾ファンクラブ』をセレクトしていただけたらうれしいな（笑）

笑いすぎて腹筋崩壊も、やがて涙腺崩壊!?

＜ストーリー＞

同じ高校に通う三好藍美（茅島みずき）と染谷波（莉子）。二人の憧れの人は、クラスメイトの”霧尾くん”で、その日々は霧尾くん（井上瑞稀）の話題で持ちきりだ。親友でありライバルである二人の霧尾くんへの思いは、時にアブナイ妄想に発展したり、怪しい呪術に手を出そうとしたり、ラブソングづくりに励んだりしつつ、毎日推し活に楽しくいそしんでいる。

が、実は藍美も波も相手には隠している秘密があった。
そして霧尾くんも誰にも打ち明けられない秘密に苦しんでいた。それぞれの思いはやがて周りの友人たちの思いと複雑にからまりあっていき…。