大学へ進学し、さまざまな活躍をしている先輩たちに、 受験との向き合い方や思い出を聞いてみた!  櫻坂46 武元唯衣さんが受験で頑張ったこと、受験で大切にしたことって?

自分の思い描く夢につながる学部との出会いが受験への第一歩でした

櫻坂46 武元唯衣さん

衣装協力:Jasmine Grandiflorum Liquem

たけもと ゆい●2002年3月23日生まれ、滋賀県出身。2018年に二期生としてグループに加入。2020年に青山学院大学コミュニティ人間科学部に入学し、2024年に卒業した。

親への恩返しだった受験が自分のためのものに!

 高校2年生で櫻坂46のメンバーになるまでは、地元・滋賀県の進学校へ通い、大学受験に向けて勉学に励んでいた武元さん。
「放課後は毎日学校に残って勉強をしていました。ただ当時は親の言葉に従って大学を目指していた部分が大きかったです。まわりには高1から行きたい大学を決めているコがたくさんいました。でも私は夢や目的があまりないまま勉強をしていたので、それにすごくアセっていたんです。志望大学を決めるために大学一覧の分厚い本と毎日にらめっこ。それでも決められずにいた中、“今私が好きなものはこれしかない”と大ファンだった櫻坂46(当時欅坂46)のオーディションを受けました」  オーディション合格とほぼ同時期に、大学進学も本格的に決意。
「小学生の頃から塾に通わせてもらったり中学受験をしたりと、勉強のために両親に支えてもらった部分が大きくて。両親への恩返しとして大学受験はしたいと思いました。それに私自身も、今までがんばってきた勉強をそのタイミングで急にやめることはしたくなかったんです。アイドル活動をしながらの受験もその後の通学も、大変になることはわかっていたんですが、受験を決意しました」  志望校を決める大きなキッカケとなったのが、青山学院大学を卒業したかたとの出会い。
「私の親戚の知り合いのかたが、オーディションに合格して上京する時にサポートしてくださったんです。そのかたが青山学院大学の卒業生で、人間的にとても尊敬できるかたでした。志望校が決められず悩んでいると相談をしたら、青学の魅力をたくさん話してくださったんです。このかたの出身校に行けば”私もこんな大人になれるかも!”と思ったのが、青山学院大学に興味を持ったキッカケでした。たくさんの大学の資料を読んできたし、オープンキャンパスも数えきれないほど行ったけれど、青学への進学を視野に入れてみたことはなくて。青学はよく聞く有名な大学だけれど、希望する学部がないと思っていました。でも知り合いのかたを通じて青学の卒業生にも何回か会わせていただいて、気持ちが大きく変わりました。みなさん共通して、自分自身のこだわりがあって妥協がないように感じました。何よりも情の厚さを感じて、“私の描くなりたい大人像=青学生”になっていったんです。学部についても、私が受験する前年に新設された学部があることを知り、それが“コミュニティ人間科学部”でした。地域創生や地域活動について考えていく学部です。櫻坂46で唯一の滋賀県出身で“大好きな地元・滋賀に貢献できる活動がしたい”というのが夢のひとつだったこともあり、“この学部で学んだらお仕事の面でもつながることがあるかもしれない”と。それで一気に「絶対にこの学部がいい!」という気持ちが固まり、自己推薦での受験準備を始めました」
 それが高3の夏の終わり頃。
「私が自己推薦入試を受けた学部は、一次で2000字程度の小論文を提出、通過したら小論文と面接という流れ。一次の締切まではギリギリのタイミングでした。小論文に関しては、地元で通っていた高校の国語の先生を頼りにさせていただきました。書いた小論文をメールで送って、添削してもらって、また書いてを繰り返し行いました。面接用のノートを作り、思いつく限りの質問案と回答を書いて対策していきました。質問案は、大学のパンフレットなど志望学部についての資料をすみからすみまで読んで、どんなことが学べるのか、自分がここで何を学びたいのかを考え、それを面接で伝えるためにはどうしたらいいのかを逆算しました。さらに、櫻坂46のツアーで地方へ行った時は必ず窓際の席を確保して街の様子を観察したりメモを取ったりしました。“○○県に行った時に目にした△△に興味を持ちました”というふうに、面接で話題にできそうな気づきをひたすらメモしたんです」
 櫻坂46としての活動も行いながら、限られた時間の中で行きたい学部を絞っての受験対策。
「私の場合は大学だけでなく学部まで的を絞った受験となりました。気持ちの上では絶対にそこしかないという思いでした。他の大学もいくつか受験したのですが、全部不合格で。すべて落ちて残すは第一志望だけということになったので、かなり不安でした。それでも必死で第一志望に受かることに集中しました! かかえていた不安はすべて勉強で紛らわせました。受験直前ではちょっとしたストレスも勉強のノイズになってしまいがち。私は“おなかがすいたかも”という小さなストレスでも見逃さないようにしました。でも夜遅い時間なので何を食べれば? そういう時の救世主がお味噌汁でした。インスタントのしじみのお味噌汁を片手によく勉強していました」
 努力と熱意が実を結び、見事第一志望に合格! 自身の大学受験期についてまずは「まわりの大人にたくさん支えてもらいました」という言葉が。
「志望校を決めたものの、受験に向けどう手をつけていいのかが分からない状態。そんな私に、たくさんの大人が親身になって教えてくださいました。私ひとりでは絶対に合格できなかったと思います。親や先生、大学のOG・OBの教えや意見があってこそでした。大学受験という初めての大きな出来事について、経験者から話を聞けたことは本当に貴重なことでした。櫻坂46の活動をしながら必死で取り組んでいましたが、実は履歴書用の証明写真が必要なことすら先生から教えてもらって知りました(苦笑)。とにかく人生の先輩の話を素直に聞いて、自分が学びたいことをとことん考えて、できることは全部やってみてよかったと思います」
 無事第一希望の学部に入学し、櫻坂46の活動をしながらの大学生活。
「受験前から予想していたことでしたが、本当に大変な4年間でした。だからこそ私が思うのは、学部選びにこだわってよかったということ。これから受験を控えているかたにもお伝えしたいんですが、大学生活は想像以上にしんどいです。思い描いている“キラキラしたキャンパスライフ"とは違うことだらけ。くじけそうになる瞬間もたくさんあります。そんな時、自分が望んだ学部だったり将来をみすえた分野であればがんばれる、というのはあると思います。学部に惚れ込んだ私でも、何回も逃げそうになったし“もうやめる!”と何度も思いました(笑)。でもそのたびに“どれだけ必死で入試に取り組んだのか”“どんな思いで選んだ学部だったか”と、原点に戻りました。高3の夏まで志望校を決められなかった私でしたが、なんとなくで志望校を決めなくてよかったと思います」
 大学へ行ってよかったと即答する武元さん。
「教科書や参考書だけでは学べないことを学べるのが大学のよさ。私にとって印象深かった体験のひとつが、障がい者施設での1週間の実習でした。実習で感じたり考えたことをレポートにして、ゼミで意見交換をする時間もあり、その時、私は涙が出たことがありました。実習で感じたものがあまりに大きかったので、それを共有したり意見交換できる場がとてもありがたかったんです。ゼミのみんなもお互いの気持ちをちゃんと受け止めてくれて、みんなが同じ熱量で話すことができました。その瞬間に“あぁ私はこの学部に来てよかった。高3の時の直感は間違っていなかった”と、思いました。受験を決意したきっかけは“親への恩返し”でしたが、受験と大学生活を通して、すべてが自分のためになりました。自分の意志を持って進路を決め、学びに向き合うこと。その大切さを大学生活でいっそう実感することができました」

YUI's Item

思い出の証明写真

思い出の証明写真
書類に証明写真が必要だと知り急きょ撮りに行きました。今見ると前髪がギザギザなのが気になるけれど(笑)、受験期の思い出が詰まっている大切な一枚。

全力を注いだ卒業論文

全力を注いだ卒業論文
幼い頃から何度も足を運んだ地元の博物館を卒業論文のテーマに。地域創生など大学で学んだことをしっかり自分の言葉にして、今後の活動につなげていけるようがんばりたいです。 

YUI's 受験これが大事3か条

✅学部選びをしっかりやる!
✅まわりの大人をちゃんと頼ろう!
✅ストレスをためないように!

櫻坂46 武元唯衣さんの受験体験エピソーの画像_4

受験と大学生活がすべて自分の糧になりました

武元さん

参考になる言葉がたくさん。しっかり読み込んで、受験頑張ろう!!

撮影/峠雄三(muku) スタイリスト/近藤久美子 ヘア&メイク/サイオチアキ モデル/武元唯衣 構成/上村祐子