タレントとして活躍する山崎怜奈さんにインタビュー。中高生時代は、みんなと同じように苦しんだり、必死だったりしたみたい。

勉強することで、夢へリーチできる切符が増える!

山崎怜奈さん

山崎怜奈さん

学年2位以内を3年間キープ。いい仲間もできた中高時代
「中学受験をして入った中高一貫校が、成績が上位2位までの生徒は奨学金が出て学費が免除になる制度があって。だから私はそこを目指していて、実際に中2~高1まではキープしてました。勉強を頑張っていたのは、大学進学にしろほかのことにしろ、将来やりたいことができたとき、そこにリーチできる切符をいっぱい持っていたほうがいいって考えていたからです。単に負けず嫌いだったのもあると思いますが(笑)。中学3年間の終わりに卒業論文を書かなきゃいけなくて、そのとき興味があった、ファッション業界についての論文を書いたんです。パリコレのこととかもいろいろ調べましたし、セブンティーンの当時の編集長にも取材させてもらったんです! 今こうして自分が取材をうけていることを、当時の私に話したい(笑)。その卒論はおかげさまで優秀賞に! そんな学校なので勉強は大変でしたが、当時の友達とは今でもずっと仲いいですね」

乃木坂と勉強の両立でバランスがとれてた
「高1から乃木坂に入ったんですけど、学校に行きながら、仕事もやって、ライブのリハーサルにも行っていたので、睡眠時間をけずって勉強してました。当時の友達がいまだに言うのは、電車の中で私が漢検の本を開きながら、45度くらいかたむいて寝てる姿をしょっちゅう見かけたって(笑)。芸能の活動って、自分の努力だけじゃないところで人と比べられるじゃないですか。でも勉強はやった分だけ成績に反映されるし、人との比較も数字だからわかりやすくて、それが私には自信になってました。たださすがに受験生だった年の7~9月だけは芸能活動を休業。夏は全国ツアーをまわるので、グループの活動と受験対策の両立を考えた結果、ここだけは一本にしぼることにしました。学校と小論文対策の塾にだけ通って勉強に集中しました」

授業中のノートが自分用の参考書に!
「高校時代は家で勉強する時間がなかったので、授業中に自分が見返しやすいノートをつくるようにしてました。覚えなきゃいけない単語は、下線だけ引いてあえて空欄にしておくんです。要は自分の参考書を授業中につくるイメージです。それを通学の電車の中とか仕事のあいまに解いてみる。フリクションペンのピンクで書いて、教科書で答え合わせを。間違えたところは小さくチェックをつけてから正しい答えを書き直すんです。見返すときは、そのチェックのついた箇所を中心に、赤シートでかくして確認してました。最初のうちはノートを書くのが追いつかないと思うんです。なので授業中は雑でも必要なことだけ書いておいて、休み時間に仕上げるのもオススメ」

道を切りひらいてきた、山崎怜奈さんの中高の画像_2

英語は経験値がものを言います!
「小説をいっぱい読むと、読むスピードが上がるじゃないですか。それと同じで、英文もたくさん読んでおくと、少しずつ目と頭が追いつくようになるんです。知らない単語にも遭遇して調べるから覚えるし。ヒアリング練習としては、洋画をたくさん観てました。学校でもチャップリンの英語の演説を暗唱して発表するコンテストがあったので暗記したり。大好きなテイラー・スウィフトの歌詞で気になる単語があったら調べたりも!」

やりたいことは大学で見つけても
「大学に行くだけが正解じゃないと思うんです。もしすでにやりたいことが明確にあって大学が関係ないなら、目標に直接アプローチするのがいいと思います。でもやりたいことが漠然としているなら、大学に行くといろいろな人に出会えるし、人生にはいろんな選択肢があるってことに気づけます! なので、〝もう少し知りたいな"〝この分野はもっと話せるようになりたいな"ってことを学ぶためにも大学に行くと、そこで具体的に仕事としてやりたいことが見つかるかもしれません!」

志望学部はバラバラ。全部第一志望!
「私は3つの大学を受けて、学部も学ぶ内容も全部違ったんですけど、すべて等しく第一志望でした(笑)。OB・OGの話を聞いて興味を持ったところもあれば、学んでみたいことをネットで調べたら大学の授業が出てきて、その教授の本がおもしろかったから、とか。結果、大学ではその教授の授業を受けることができました!」

道を切りひらいてきた、山崎怜奈さんの中高の画像_3

プロフィール
1997年5月21日生まれ、東京都出身、慶應義塾大学環境情報学部卒業。2022年に乃木坂46を卒業。ラジオ『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM/毎週月〜木13:00~14:55)でパーソナリティをつとめる他、TV出演多数。著書には『山崎怜奈の言葉のおすそわけ』(マガジンハウス)、『歴史のじかん』(幻冬舎)など。

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撮影/柴田フミコ  ヘア&メイク/久保フユミ(ROI) 構成/上野涼子