授業時間が少ない今年は、子どもの成績が落ちないか気にする親が多いみたい。「宿題やったの?」「遊んでていいの?」「早く勉強しなさい!」と口うるさい…。だけど言われるとやる気がなくなっちゃうよね。こんなときどう対応すれば気分が落ち込まずにすむ? 心理カウンセラーの先生に相談してみました!

親は寂しくてコミュニケーションをとりたいだけの場合も

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子どもに相手にされなくて寂しい気持ちから、かかわりたいがために口うるさく言っているのだと思います。『勉強しなさい』は、子どもに対して言いやすく、さらに"親っぽい"ことをしてると実感ができるから言うんです。だから『うるさい!』などと反発すると、親もカッとなってケンカになってしまいます。『何回も言われるとやる気がなくなる。自分のペースで勉強したいから』と、自分の気持ちを冷静に伝えると親も納得するはず。

また親は"子どもは自分の延長"だとも思ってるので、将来の職業や進路を決めつけられたり、親の理想とする"いい子像"や価値観を押しつけがち。その場合も、『私はこんな気持ちでこうしたい』『こんな自分が好きで楽なの』と自分の考えを伝えられるようにしておきましょう。

答えてくれたのは、心理カウンセラーの石原さん

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石原加受子さん■心理カウンセラー。心理相談研究所『オールイズワン』代表。『母と娘の「しんどい関係」を変える本』 (¥780/PHP文庫)など著書多数。セミナーや講演も行っている。
今年は学校や地域によって授業日数ややり方に違いがあるから、親はよけいに心配になっちゃうのかもね。言葉で冷静に気持ちを言うのがニガテなら、決まった時間に机に向かうとかして行動で示してみて。安心して文句言わなくなるかも。
イラスト/山中玲奈 構成/宮平なつき