NEWアルバム『瞬間的シックスセンス』って…？

「芸術って五感から生まれるものではなく、瞬間的な第六感から生まれるものだと思うんです。そうやって生まれた音楽をまとめたのがこのアルバムだったので、アルバム名も自然とこうなりました。それから前のアルバム『青春のエキサイトメント』もそうだけど、漢字とカタカナの組み合わせが好きっていうのもあります（笑）。今回のアルバムに収録した12曲は、映画やドラマのために書いたものもあるけれど、200曲くらいあるストックをあらためて掘り返してみて、今一番いいと思えるものを選びました」

ー『ら、のはなし』は、タイトルからして印象的な曲ですね。 「映画『あした世界が終わるとしても』の挿入歌として作った曲です。恋愛の場面でよくする＂もしそうやったら＂って話を書いてみました」 ーでは作っている最中、一番楽しみながら作った曲は？ 「『from四階の角部屋』は、笑いながらレコーディングしました。音の重なり方がおもしろくて、どんどん楽しくなって。それでとにかくデカイ声で歌ったりして。セブンティーン読者にはちょっと大人すぎる歌詞かもしれないけど、情景を想像して聴いてもらえたらおもしろいかも」 ー『二人だけの国』はアルバムの中でも異彩を放っている気がします。 「アルバム全体のバランスを取るうえですごく重要な曲で、映画『失楽園』をオマージュして作りました。たまたまアルバムの製作中にこの映画の話になって久々に見返したらすごくよくて。そこから刺激を受けて歌詞にある＂運命共同体同士＂っていう言葉が浮かんだんです。でもそれにメロディーをつけようと思ったらどうしても棒読みになってしまって、それがお経みたいだなと思って＂ナンマイダ＂という歌詞も生まれました」 ー『恋をしたから』や『GOOD NIGHT BABY』は、曲調は全然違うけど、どちらもキラキラしててカワイイ曲！ 「『恋をしたから』は、恋が与える影響のすごさを考えていたときに生まれました。今日は恋をしてハッピーな感じやけど明日はそうじゃないかもっていうのをサビで歌っています。マイク1本を立ててギターを弾きながら一発録りしたので臨場感も楽しんでもらえれば。『GOOD NIGHT BABY』は10代のコたちの青春真っ只中の恋愛を描いた曲」 ーST読者にオススメの曲は？ 「『ひかりもの』かな。これは珍しく自分のことを描いた曲なんです。これから多分いろんなことで傷ついていくと思うけど、みんなしっかり傷つけよって（笑）」

ロングセールスを記録する1stアルバム『青春のエキサイトメント』から1年5か月ぶりとなる2ndアルバム。シングル『満月の夜なら』『マリーゴールド』、初のドラマ主題歌『今夜このまま』など、全12曲を収録。

￥2800／WARNER MUSIC JAPAN/unBORDE　

あいみょん●'95年3月6日生まれ、兵庫県出身。'16年にシングル『生きていたんだよな』でメジャーデビュー。ラジオ番組『MUSIC FREAKS』（FM802・毎週日曜夜10:00〜月曜深夜0:00）に隔週で出演中。2月18日には日本武道館で弾き語りワンマンライブ『AIMYON BUDOKAN -1995-』を開催。

撮影／薮田修身（Ｗ）　スタイリスト／服部昌孝 　ヘア＆メイク／藤本千絵　文／菊池美里　（Seventeen3月号）