ライフスタイル
2024.09.29

永瀬莉子ラストインタビュー【永瀬莉子ST卒業⑦】

STを卒業する莉子にラストインタビュー。STで経験したこと、今の思い、みんなへのメッセージ。たっぷり語ったよ。

遠い未来だった卒業が気づくと近い存在になってた

ドレスにデニム、そして馬との撮影……と、盛りだくさんな撮影だった! ただ、撮影を終えてインタビューを受けてる今も”卒業”への実感はわかないまま。でも、いつものファッションやメイク企画の撮影では着ない衣装ではあったし、先輩や同期のコたちが卒業企画で着てきたようなドレスに、ついに私も袖を通しちゃったか……って、不思議な感覚(笑)。 

まだ遠い”いつか”の話だと思ってた”卒業”が身近に感じたのは、2022年ごろ。同期で仲良しのなっちゃん(出口夏希)がSTを卒業して”あ、私もいつかここを卒業するんだ”って思ったんですよね。そこから(桜田)ひよりちゃん、(大友)樹乃ちゃんと連続して同期が全員卒業しちゃったことで一気に現実味が出てきて……。許されるならいつまでもずっとST㋲でいたいくらい、大好きな環境。でも、どんどん新しい後輩も入ってくるし、ST㋲という存在はめぐっていくものだから、私も新しいフェーズに進まなきゃいけないなと思って、卒業を決めました!   

私ね、ST㋲になったときから今までSTで大変だなとかツラいなとかマイナスな気持ちになったことが1回もないの。10代の多感な時期を過ごしてきてそれはないだろって思われるかもだけど、本当に! ずーっと全部が楽しいって気持ちでここまでやってきました。まぁ、最初は人見知りもあって猫かぶってたりもしたけど(笑)。それこそ初登場ページには”クールな外見”って書いてあったんだよね。今の私には”クール”ってイメージを持ってくれてる人はいない気がする(笑)。なっちゃんと仲良くなって、先輩後輩といろんなST㋲のかたがたとお話しできるようになっていく中で自然と自分らしくいられるようにはなってたかな。 

それでも高校生のころの自分を思い出すと”すごくマジメだった”とも思います。高校卒業してからかな、自由に柔軟に考えて行動できるようになったのは。どんな撮影でも頭で考えすぎて、結果として言われたとおりのことしかできてなかったり。高校卒業後、自分の将来を考えたときにどんなお仕事に対しても"楽しくやっていけること"がいちばんだなと思ってから、一気に自分のマジメすぎる殻がやぶれた感覚はある。STの撮影でもより自由にポージングや表情もできるようになったし、撮影で疑問に感じたことを素直に聞けるようにもなった気がします。 

撮影自体は毎回すごくワクワクだったけど、ファッションページの全身カットは苦手だった時期があります。8歳と10歳離れた姉がいるから、コーデやメイクのことはいろいろ教えてもらえていて”おしゃれや流行が何もわからない!”ってなること自体はなくて。でも撮影となると話は別。手や足の動かし方がまったくわからなくて、よくカメラマンさんに注意されてました。先輩の撮影を見て勉強させてもらったのはもちろん、誌面ができたときにどのポーズが選ばれているのかをとにかく見てインプット! そのおかげで今は深く考えすぎずに撮影ができるようになりました。むしろファッション撮影がいちばん好きになったかもしれないってくらい。”今日はどんなお洋服かな”っていうこともだし、何よりもスタイリストさんが”莉子ちゃんにはデニムをはかせたくなる”とか、撮影を重ねるたびに自分らしさがSTにできる感覚がすごくうれしかったんだ。

いつだって、後輩のST㋲と話したいことがいっぱい

私はもともと好奇心旺盛な性格なんだけど、ST㋲がいる現場ではより好奇心旺盛さが出てたかも。後輩㋲がいると話したくて仕方なくなっちゃう。”いっぱいしゃべりたい!”って(笑)。だからなのか、編集部のかたたちは緊張しがちな後輩ちゃんがいる撮影のときは私を頼りにしてくださっていた部分があったそうなのですが、その想いを今日の今日までわかってなかった(笑)。たぶん、後輩といるときに”姉㋲らしくいないと! しっかりしなきゃ!”って思ったことが一度もなかったからかも。単純に相手のことを知りたいし、せっかく同じ”ST㋲”っていう大きな共通項があるし、年が離れていてもそれだけでも理解しあえる出来事や悩みが絶対にあるから。とにかく先輩や後輩問わずみんなと楽しく話したいなっていう気持ちだけで撮影の合間は過ごしていました。ただひとつもっとやりたかった!って思うのは、姉妹系の企画。私がST㋲になったときは年上モデルと年下モデルでコンビになっての姉妹風企画がひとつの定番だったなと思うんです。それが先輩たちと距離が縮まるキッカケにもなってたんじゃないかな。今は私たち姉㋲も同世代での組み合わせが多いから、もっと姉妹っぽい企画をやってみたかった気持ちはあるかも

優しくておもしろい同世代の頼もしいST㋲たちが大好き

姉㋲になって同世代が卒業していく中で、しおりん(秋田汐梨)、(田鍋)梨々花、(茅島)みずきちゃんは年齢も近くてドラマの撮影でいっしょになることも多くて、特別な絆がある存在。たぶん私が卒業すると……きっとさみしいでしょうねぇ(笑)。でも3人とも自分という芯をしっかり持っている人たちだから、これからもSTでは飾らずにのんびりとわが道を進んでほしいなと思います。そして後輩のコたちも、3人ともめちゃくちゃ優しいし、なんでも話聞いてくれるからたくさん話しかけてね(笑)。本当に寛大でおもしろい人たちだから、私も大好き!  

ん〜、改めてやっぱりさみしいね(笑)。STでの撮影がもうなくなるんだもんね。STのスタッフさんは私を"莉子"って呼んでくれるんだけど、お仕事の現場で下の名前で呼んでくれる環境ってあんまりないんです。それがすごくうれしくて。お芝居の現場だと役名で呼ばれることも多いから。歴代のST㋲のかたがたが卒業ページのインタビューで”STはホームだった”っていう気持ち、本当によくわかるなって年々思うようになっていってた。スケジュールにSTの撮影予定が入っているのを見ると"いぇーい"って気持ちになるし、そのくらい仕事だけど楽しい場所! 私たちST㋲のその気持ちが誌面や投稿で伝わるのが『Seventeen』の良さなんだろうなって思うし、これからもそうであってほしい!  

卒業後は、お芝居の場でみなさんに見てもらえるようにがんばっていきたいなと思っています。今はまだ制服を着る役も社会人の役もちょうどどちらもできる時期。それって俳優をやっていくうえではすごく限られた時間でもあるので、変化していく永瀬莉子も楽しんでもらえたら! 私自身が自分の未来に対して、今すごく明るくて楽しみな気持ちでいっぱいなのは、STで過ごしたこの約6年間と見守ってくれるファンのコの存在があるから。みんながいろんな感想をSNSを通じて届けてくれるのが、私の支えに本当になっているんだよ。そして、これからも”ST㋲”だったことは、私の誇りで原点。前向きに楽しく、進んでいくから、見ててね♡

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姉㋲としてSTを引っ張ってくれた莉子、本当にありがとう♡ STはこれからもずっと莉子を応援していくよ!

 

YouTubeでは、卒業企画の裏側を密着しているので、そちらもチェックしてみてね♡ 

Photos : Hiroshi Fujiwara(Pygmy Company) Styling : Kumiko Kondo Hair&Make : Mikiko Suzuki Model : Riko Nagase(ST Model) Text : Yuko Uemura

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