信じられるのはお金だけ！？　話題の新ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ season２』主演茅島みずきに直撃！　

女のコたちが抱える悩みや葛藤など心理描写をリアルに描いて超話題となった『明日カノ』の続編、シーズン２。齊藤なぎさちゃん演じるゆあてゃの過去を描いた特別編に続いて、茅島みずきちゃん主演の本編が先週からスタート。お金だけを信じ、お金をためるために夜の街で働く主人公・留奈という、難しい役どころに挑んだ茅島みずきちゃんに話を聞いたよ！

Q.　今回の役、とまどいもあったのでは？

「そうですね、やっぱり”ソープ嬢”というのは自分の中ではなじみのない言葉だったので、何から役作りをしたらいいんだろうと悩む部分もたくさんありました。でも、毎シーンごとに監督さんとしっかり相談しながら進められたので、そんな心配は現場に入ってすぐ消えました」

Q.　演じた留奈はどんなコですか？

「留奈は自分をしっかり持っていて、思ったことをなんでも言える、とても強くて本当にかっこいい女のコという印象です。それが隼人という男性と出会ってから、ちょっとずつ留奈にも弱い部分が見えてくるんですが、そこがまた人間らしいなとも思っていて。隼人にしか見せない顔と、仕事の時の強くてかっこいい顔と、そのギャップが魅力的だなと思っています」

「職業だけにとらわれることなく、感情で共感できる部分をたくさん見つけていきました」

Q.　役づくりはどんな風に？

「自分にはなじみのない職業だったので、自分の中で共感できる部分を落とし込む作業から始めました。留奈はお金に依存しているけれど、自分だったら何だろうな、とか考えながら役を落とし込んでいきました。職業だけにとらわれることなく、感情で共感できる部分をたくさん見つけていったという感じです。原作ファンの方々にも楽しんでもらいたくて、漫画を台本に貼って表情も参考にしました。もちろん全部をマネしたらせっかくの実写の良さがなくなっちゃうと思うので、あくまで参考程度に」

Q.　留奈を演じる上で特に意識したことは？

「基本的に仕事モードの留奈がいて、そこでは強い女のコでありたいと思っていて。でも隼斗といるシーンではちょっとずつ素が見えてくる。隼斗にだけ見せる顔というのは意識して演じました。そのギャップの瞬間に人間らしさがあって、みんなが共感できる部分だと思います」

「感情がたかぶって涙してしまったシーンも」

Q.　心に残っているセリフやシーンは？

「よくしゃべるコだったので、モノローグも含めて言葉一つひとつが印象的でした。最初の誰にも弱い部分を見せなかった留奈が、どんどんとそれが崩されていく様子は、いいなと思いました。あるシーンでは感情がたかぶって涙してしまって、そこは特に印象に残っています。原作でも台本でも涙するシーンではなかったんですけど、演じながら心がすごく痛くなっちゃって。役の気持ちがドンッときたのかなと感じました」

Q.　このドラマを通じて感じたことは？

「登場する一人ひとりのキャラクターによって、悩んでいることも葛藤しているものとかも全然違うんですけど、でもどれにも共感できるところがあります。そこがこの作品の魅力だなと感じました。一人ひとりの感情がすごく繊細に描かれていて、どの役にも共感できます。実際には自分とは違う環境だけど、でもこういう感情になるよな、って思うんです。でも登場人物たちがちゃんと前を向いて変わっていく姿を見ているとちょっと前向きになれる。そうやって背中を押してくれる作品だと思います」

Q.　俳優として今回のような大人っぽい役を演じるようになった思いは？

「中高生の間はやっぱり学生役が多かった、あ、これからも学生役はやっていきたいと思っているんですけどね（笑）。でもこういう役は年齢が上がったからこそ出来たと思うと、純粋にうれしいです。あとは、夜10時以降も撮影ができるようになったことが大きいです。今回の撮影でナイトシフトのシーンがあったんですけど、最後まで皆さんと一緒に撮影できるようになったんだって、ちょっとうれしくて。キツイけど、うれしい（笑）。今までは自分だけ先に帰る（18歳未満が働けるのは夜10時まで）のが心苦しかったんです。

Q. では、読者にドラマの見どころを！

「留奈という役は、最初はお金さえあれば自分一人で生きていけると考えていたのが、隼人と出会ったことで考えや価値観がちょっとずつ崩されます。そこに対して思い悩んだり葛藤したりする姿は、見ている人の心にも響くものになっていると思います。原作ファンの皆さんにも楽しんでいただけるように、キャストとスタッフの皆さんで、一つひとつのシーンを丁寧に創り上げていきましたので、ぜひ温かい目で見て楽しんでいただけたらと思います！」

★今日のファッションチェック★「大人っぽくカッコよくをテーマに、黒の衣装で前髪あげてみました。いつもとは違う新鮮な感じで、ちょっと大人になれた気持ちです」byみずき

ヘアメイク／SAKURA（makiura office）　スタイリスト／井阪恵　

登場人物たちそれぞれの悩みや葛藤が、見ている人の心にも響いてくる。

＜ストーリー＞

大学生の留奈（茅島みずき）は、生活費も学費も全てを自分で稼いで生きるため、高級ソープランド店で働いている。ある日、団体客の一人で若くてイケメン風な隼斗（綱啓永）が来店。ハイブランドに身を包み、客商売をしていると言う。いかにもワケありな雰囲気の隼斗だったが、客の一人として通常通りの接客をする留奈。しかし後日、思いがけず隼斗から再び予約が入った。やつれた様子で現れた様子が心配になり話を聞く留奈。隼斗は人気の歌い手アイドルで、SNSで過去の写真をさらされて炎上していたのだった。親身になって相談に乗る留奈。すると、隼斗から店外でのデートに誘われる。

営業活動のひとつとして誘いに乗った留奈だったが、お酒の勢いもあって隼斗と一夜をともにしてしまう。翌日も夜まで二人で時間を過ごすことになったが、常連客からの連絡がきて現実に引き戻される。自分を律して仕事に集中しようと決意する留奈だったが…。