エンターテイメント
2022.12.24

中川大志さんがチャラいパリピサンタに!? 超話題の映画『ブラックナイトパレード』

クリスマスには赤いサンタだけでなく、黒いサンタもいた!? 話題のクリスマスコメディ映画『ブラックナイトパレード』。主演の吉沢亮さんが、何をやってもダメなさえない男の役?というからかなり異色!なぜならば、この映画は『聖☆おにいさん』の漫画家・中村光の原作で、『今日から俺は!!』の福田雄一が監督だから!そして、この映画の中でとびきりぶっ飛んでるのが、中川大志さん。超チャラいパリピ男子を超ハイテンションで演じてるのだ〜。そんな中川大志さんにST編集部が直撃! この役のオファーを受けた時の思いから、子供のころの特別なクリスマスの思い出まで、たっぷりお話を聞いてきたよ♡

演じているのは、超ハイテンションのパリピ男子!

Q.ぶっ飛んだカイザー役をオファーされた時の感想は?

「オファーをもらったときはまだ原作漫画を読む前で。どんな話か、どんな役か、わからなかったんです。でも、福田監督とは以前はドラマ(「親バカ青春白書」)でご一緒したんですけど、映画でまたご一緒できるっていうのが嬉しかったですね。それで、漫画を読ませていただいたら、すっかりこの作品の世界観のファンになりまして。中でも、カイザーというキャラクターがものすごくインパクトがあったので、これを自分がやるのかぁって(笑)。やっぱり相当難しいキャラクターなので、福田監督が僕にこの役をオファーしてくれたっていうのは、ちょっと驚きましたけど嬉しかったですね。どういう経緯で僕の名前があがったのかはちょっとわかんないんですけど、でも嬉しい。と同時に、期待に応えなくてはっていうプレッシャーも大きかったですね。
 

 漫画原作の作品をやらせてもらうのは久しぶり。ファンタジックな世界観なので、美術だったり衣装だったりメイクだったりを作り込んでいく作業っていうのはすごく楽しかったですね。セットに入るとテンションも上がって。でも、カイザーという役は、自分がこれぐらいだろうと思ってるテンションの高さの、さらに上にまで上げてかないと足りないんですよ(笑)。なので、そこは油断しないようにしっかりとボルテージを上げていきました。監督からつねに言われたのは、ウザさですね。どれだけウザくいられるか、三春(吉沢亮)をどれだけイラつかせられるか、というのをテーマにやってました(笑)。
 

 でも実はカイザーってものすごく視野が広くて、ものすごく人を見てる。そして、ものすごく的を射たことを言うんですよ。それが僕がカイザーを好きなところですね。人に対してものすごく優しいんです。映画の中で、一瞬カイザーの育ってきた環境がちょっと垣間見えるエピソードがあるんですけど、漫画でもそこがすごく好きで。そういう部分が根っこにあるっていうところは常に意識しながら演じました」
 

大河ドラマで武士の鑑を演じながら、同時に超チャラ男を演じていた!?

Q.『鎌倉殿の13人』と撮影が並行していたとか?

「はい、コンビニでカイザーの撮影が終わった後に、大河の畠山重忠になりに行ってました(笑)。大河ドラマの方は1年ぐらいやってたんで体に染みついてて、現場に行けば畠山重忠になれる。逆に、コンビニでカイザーとしてテンションを上げるのがすごい体力を吸い取られて(笑)。そこの配分は結構しんどかったかな」

Q. 同じ人が演じているとは思えないギャップですね。

「そうですね、ファンの方が増えたり減ったりでプラマイゼロっていう感じになるかもしれないですね、(笑)。この作品もそうですけど、声をかけてもらえる役どころだったり、作品のカラーだったり、ちょっとずつちょっとずつ広がってきていることはすごくありがたいし嬉しい。自信にもなります。自分で言うのもあれですけど、このカイザーっていう役は誰でもができるようなわけじゃないとも思うし。僕もやるのが怖かったし、すごくプレッシャーのある役だった。でも、そういう役を自分に任せてもらえたりすることで、ちょっとずつ認めてもらえてきてるのかなって思うと嬉しいです。僕もこういうコメディが好きですし」

Q. NHKのコント番組『LIFE!』でも、auのCM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズでも笑いのセンスが発揮されてますね。

「小さい時からお笑いを見るのは大好きなんですよ。でも、演じる上ではもうただただ怖いですね。 笑いというのは一番難しいというか一番怖いですね。『LIFE!』の収録前なんかもう寝れないですよ。この映画の時も寝れなかったし。人を笑わせるのは難しいですね。笑いのツボはみんな一緒なわけじゃないし、100人のお客さんの中の1人だけ爆笑する話題なのか、100人全員がうっすら笑う笑いなのか、とか本当にいろいろあるじゃないですか。そこの表現のチューニングがすごく絶妙で難しい。でも、そこが面白いんですけどね」
 

2023年も新しい人たちや新しい仕事とどんどん出会いたい!

Q. 今年は舞台公演で初座長をつとめたり、映画監督もされました。

今年は自分が思ってた以上の反響をいただいたりだとか、初めて僕のことを知ってくださったりとか、初めて芝居をちゃんと見てくださったりとか、そういう声がいつも以上に多かったですね。届いている、というのをすごく肌で感じた1年だったかなと思います。すごくありがたかったです。舞台含め初めての挑戦が多かった。人間って、初めてのことを乗り越えると、やっぱり強くなるし自信にもなります。舞台のことは語りだしたらきりがないぐらいすごく大きい経験値になりました。映画監督(『アクターズ・ショート・フィルム3』)は、苦労もあったけど楽しかった。僕はどうしたって俳優なので、俳優の性質や生理がわかってるだけに、ディレクションしていくところはやっぱり言葉も選びましたね。それ以外にも、現場に入るまで普段僕らが関わらないような、立ち上げの部分からやったので、あらためて映画1本作り上げる工程がこんなにも多くて、こんなにも多くの人が関わってるんだって実感しました。それを感じられたのは俳優としても大きいことです。

Q. 2023年はどんな年にしたいですか?

「あんま考えてないですね。普通に、1個1個やるだけって毎年そんな感じなんです。でも、新しい現場に入る前はもう毎回毎回楽しみなんですよ。だから今は、何か新しい人たちとどんどん出会いたいっていう思いが結構ありますね」

 

お父さんと一緒に家をクリスマスイルミネーションで飾っていた!

Q. 印象的なクリスマスの思い出を教えてください。

「実家は一軒家なんですけど住宅街の中にあって、お父さんと一緒に家をイルミネーションで飾ってましたね。毎年12月に入るぐらいにやり始めるんです。近所のほかの家でもやっていて、今年は誰だれさんはちょっとパワーアップしてるよ、なんて。ちょっと競い合いみたいな(笑)。ご近所さんたちも見に来るみたいなのが、すごく楽しかったのを覚えてます。毎年ホームセンターに行って、今年はちょっとここを買い足そうか、って新しいライトを買ってきてつけたりとか。今年は車が通る道路側をもうちょっと強化しようか、とか。僕が学校から帰ってくるぐらいにちょうど暗くなるので、下校してきたタイミングで僕がコンセントを差す役目だったんですよ。コンセントを差したら、バッって家中つく! 小学校の低学年ぐらいからかな、毎年やってたのがすごく楽しかった。懐かしいです。子供のときは、クリスマスイブとかクリスマス当日とかっていう日程にこだわった気がしますね。でも、大人になってからは、街のイルミネーションとか音楽とかそういうクリスマスの雰囲気を1ヶ月ぐらい楽しむと、もうそれでお腹いっぱいに(笑)。大人になるとサンタさんが来るわけでもないしね(笑)」
 

Q. では、セブンティーン読者にこの映画のとっておきのおすすめポイントを!

「いやもう『ブラックナイトパレード』を見なきゃクリスマスを迎えられないでしょ!え?ブラックナイト見てないの〜?、って学校でなって欲しいいなと思います。本当楽しいと思います、難しいこと考えずにっていうか、やっぱりクリスマスって、もう無条件にやっぱりウキウキしちゃうでしょ?そういうクリスマスの楽しさの詰め合わせみたいお話です。サンタさんの仕事現場の舞台裏っていう、このファンタジーな世界観に一緒に入り込んでいってもらえたら絶対楽しめると思うので、みんなで観てね!友達とでも、家族とでもいいし、みんなでワイワイと気楽に映画館に観に行ったら楽しいんじゃないかな」
 

みんなでワイワイ観てね!
 

クリスマスの夜、コンビニで働く真面目過ぎる青年を襲った思いも寄らない出来事!?

<ストーリー>

コンビニ・ポーソン練間北口店でバイト歴3年の日野三春(吉沢亮)。世間がクリスマスに盛り上がる夜、バイト仲間のカイザー(中川大志)や店長(佐藤二朗)の態度に、真面目な三春もさすがにヤケ気味に。廃棄するはずのケーキを持ち帰ろうとすると、黒いサンタ服を着た謎の男が現れ、連れ去られてしまった。目覚めると、そこはクリスマスを裏で運営しているという「サンタクロースハウス」という会社だった。世界中から届く子どもたちの手紙、山積みのプレゼント、そして大勢のサンタたちが。彼らは悪い子にガッカリするプレゼントを贈る、超激務の”ブラックサンタ”だった。志乃(橋本環奈)、鉄平(渡邊圭祐)、そしてなぜかコンビニ仲間だったカイザーもいて、ともに働くことになった。そんな彼らの前に怪しい影が。それはクリスマス滅亡をもくろむ謎の組織だった。
 

日野三春(吉沢亮)。受験も就活も失敗続き。真面目ないい人なんだけどね。

カイザー(中川大志)。「皇帝」と書いて「カイザー」と読むキラキラネーム!

黒サンタ服の着こなしぶりに二人のキャラの違いがよくわかる!
 

キレのあるポーズとドヤ表情で、なぜか教壇に立つチャラ男カイザー。
 

北条志乃(橋本環奈)は狂気的なハッカーサンタ。古平鉄平(渡邊圭祐)は料理担当のイケメンサンタ。
 

4人がチームになってブラックサンタのミッションに挑戦!コンプリートなるか!?
 

『ブラックナイトパレード』

12月23日(金)より全国東宝系にて公開

出演:吉沢亮
           橋本環奈 中川大志 渡邊圭祐
           若月佑美 藤井美菜/山田裕貴
           佐藤二朗
           玉木宏

原作:『ブラックナイトパレード』
   中村光(集英社「ウルトラジャンプ」「デジタルマーガレット」連載/コミックス1-8巻発売中)
脚本・監督:福田雄一
脚本:鎌田哲生
配給:東宝

©2022「ブラックナイトパレード」製作委員会 ©中村光/集英社

撮影/高橋明宏 構成/鹿住恭子

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