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2022.12.23

板垣李光人くんが声優に初挑戦! 劇場アニメ『かがみの孤城』が全国ロードショー!

全国の書店員さんたちがいちばん売りたい本を選ぶ「本屋大賞」で、2018年に史上最多得票数で選ばれた作品、辻村深月・著「かがみの孤城」。七人の中学生たちを主人公にしたこのファンタジーミステリーに涙した読者も多いんじゃないかな?このベストセラー小説を原作に、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一監督、『劇場版 あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』のA-1Picturesの制作、という最強タッグで劇場アニメ化されたよ! この作品で初めての声優に挑戦した板垣李光人くんに、物語のこと、お仕事のことなどなどSTが聞いて来たよ♡

声優の仕事と俳優の仕事は、競技が同じでも種目が違う感じ。

Q. 演じたのは、スバルくんという役ですね。

「七人の中学生たちの中で、スバルとアキが中3。お兄さんお姉さん組ですね。中学生のころの1歳の差ってすごく大きいと思うんですよね、精神的なことでも。スバルはほかの子たちにある子供っぽさとか、中学生らしさとかがあるわけでもなくて、自分の独特な空気を持ってる。その中でも、自分が中3だということで達観しようとするさまがあるかなと思ってて、その中3らしさというのは考えて演じました。声優自体が初めてだったので、声色とかで変化つけるものなのかなぁ、とかいろいろと考えてたんです。でも、最初に監督から「いつも通りでいいよ。作らないでいいよ」とおっしゃっていただいたので、じゃ、そのままでいいかと。なるべく普段芝居しているような気持ちでやろうと思いました」

Q. 初挑戦の声優はどうでしたか?

「普段は身体を使ってのセリフ、ボディランゲージの中で芝居をしているので、録音ブースという空間の中で一人マイクの前に立って、という状況で芝居することはなかなかない。普通に立っているときの声も、アクティブな動きをしているときの声も、その立ってる状態でやらなきゃならないというのは難しかったですね。俳優と声優って、競技は同じでも種目が違うという感じ。長距離の選手が走り幅跳びをするぐらいに。今回初めてやらせてもらって、正直まだ楽しむとこまで行けなかったし、いろいろと反省点もありました。だからまた挑戦してみたいなと思いました」
 

Q. 原監督の印象は?

「『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』とかが大好きで。この作品もそうですけど、アニメーションという土俵の中で、すごくエモーショナルに人間の繊細さや感情のきびを大切にされる方なんだろうなぁという印象でした。原作も、鏡の中に入るとかお城が出てくるとか、ファンタジーというのがファーストインプレッション。でも読み進めていくと、思春期の中学生が持っている不安定さだったり、ちょっとしたひずみでいろんなものが大きく崩れていってしまう、もろい多感な時期が描かれている。そして城の中で繰り広げられるミステリー。それらの要素のバランスが、さすが辻村先生だなと思いましたね。だからなんか、辻村先生の作品と原監督という相性がすごくいいんだろうなと思いましたね」

Q. 描かれている世界観についてはどう感じましたか?

「ここで描かれる子たちの年齢で関わるコミュニティって、学校と家庭と、行ってれば塾ぐらい。すごく狭い中での人たちとしか関わらないから、やっぱり孤独だし、何かあってもきっと一人で抱えることが多いんだと思う。そういう子たちにとってこの作品は共感できると思うし、少しでもそれを共有してくれたらいいなと思う。狭いコミュニティの中で、誰もわかってくれる人がいないと思ってしまうことはよくあることだと思う。でもその中で、こういうエンタメって一人で観られるし、痛みを分け合えるものになると思うんです。この年齢のころの自分に近いのは、やっぱりスバルかな。仕事もしてたので、わりと落ち着いていたかなと思いますし。テンション的にもスバルがいちばん近い。好きなキャラはウレシノですね。本当に中学生らしいというか、不安定でうつろいやすくてというのがよく出てる子だと思う」

Q. では読者にメッセージをお願いします。

「『かがみの孤城』は多角的な楽しみ方ができる映画です。1回目は登場人物たちの感情の部分に注目して観ていただいて、2回目はミステリーとして。最初の方に出てきたなにげないセリフがのちのち繋がっていたりするので、そういうとこに注目して観てもらいたい。何回観ても面白いと思うので、ぜひ劇場へ!」
 

「何回観ても面白い、多角的に楽しめる映画だよ!」

<ファッションチェック!>「今日は全体的に淡め。パンツにも若干ピンクが入ってて、それがトップスといい感じに。シルエットは最近オーバーなのが好きです」

大河ドラマも、アニバーサリーフォトブックも必見!

©SDP

Q. 新年から始まる『どうする家康』で、3度目の大河ドラマに出演ですね。

「井伊直政役です。以前に菅田将暉さんがやられてた役なので、そのイメージと、史実のイメージがあって、多分僕だとイメージがわかないという方も多いかもしれないですね。すごく荒くれてるから、直政は(笑)。その中でも、僕が直政をやる意味があると思うので、自分にしか出せない直政像を届けたいなと思っています」

Q. 今年は20歳を記念してフォトブックも出ました。

「フォトブック『Interlude』は3回に分けて撮影をしていて、それぞれにテーマというかコンセプトがあります。いわば3つの役が入った、演じることをなりわいにしている板垣李光人な一冊!です」

<12月18日発売> 板垣李光人 20th Anniversary Photobook Interlude  発行:SDP

©SDP

発売中の『seventeen』冬号での企画で、板垣くんがST読者におすすめしてくれた”あざとさをねらった”1枚がこれ! かわいすぎる♡

鏡の世界に招かれた七人の中学生たちの物語。『かがみの孤城』

<ストーリー>

学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡がひかりだし、吸い込まれるように中に入ると、そこはおとぎ話に出てくるようなお城。見ず知らずの中学生6人と、”オオカミさま”と呼ばれるオオカミのお面をかぶった女の子がいた。
「城に隠されたカギを見つければ、どんな願いでもかなえてやろう」と告げるオオカミさま。その期限は約1年間だった。
そこにいたのは、こころと同じ中1のリオンとウレシノ、中2のマサムネとフウカ、中3のアキとスバル。
お互いに初対面の7人は、とまどいながらもカギを探しつつ、鏡の中での時間をともに過ごすようになった。そのうちに7人には一つの共通点があることがわかり、次第に心を通わせていく。そして、彼らにとってこの城がとても特別な居場所に変わり始めたころ、ある出来事に襲われる。

『かがみの孤城』

12 月 23 日(金)全国公開

當真あみ 北村匠海
吉柳咲良 板垣李光人 横溝菜帆・高山みなみ 梶裕貴
矢島晶子・美山加恋 池端杏慈 吉村文香・藤森 慎吾 滝沢カレン/麻生久美子
芦田愛菜/宮﨑あおい

原作:辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社刊)
監督:原恵一
主題歌:優里「メリーゴーランド」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

©2022「かがみの孤城」製作委員会 

撮影/髙橋明宏 構成/鹿住恭子

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