神尾楓珠くん × 西野七瀬さん「おたがいがキラキラして見えた瞬間は…」

──文学オタクの“西条”姿が新鮮な神尾くんと、女子大生“北代”のサバサバっぷりがキュートな西野さん。演じる上でたいへんだったことは？

西野「監督から、“北代は流れるように早口でしゃべってほしい”とお話がありましたが、私は早口言葉がまったくできないタイプなので（笑）ちょっとむずかしかったです。落語に近いかも、と言われて、リズム感と息継ぎのタイミングを意識するようにしました」

神尾「僕も、西条のようなカタい口調や表現で話すことがふだんはないので、声の出しかたから考えました。基本的には淡々と話すようにしましたが、なれるまではむずかしかったですね」
 

──撮影で印象的だったことは？

西野「神尾くんがすごいなと思ったのは、西条が鮎を釣るシーン！」

神尾「あれね！　成功したのは奇跡です！　その日の朝に教わった釣りかたでちゃんと釣りながら、セリフもしっかり言えたからよかった（笑）。僕が西野さんをすごいと思ったのは、予告編でも流れている“ふえ～っふえっふぇ”って笑うところ。あんなふうに笑う人っていないでしょ（笑）。監督がすごくこだわって、何回もやったんだよね」

西野「そう、台本を読んだだけではわからなかったから監督に相談して、高らかに笑う感じになったんです。ちょっと恥ずかしかったけど、やりきりました！」

神尾「すごくやりきってたよ！　あの笑いかた、ハヤるかもしれない（笑）」

──主人公は、恋する人が光って見えます。自分が光って見えているのはどんなときだと思いますか？

西野「謎解きゲームが好きなんですけれど、みんなで考えても解けなくて行きづまってるときに、“これや！”と自分が突破口を開けるとめっちゃうれしい。そんなときは自分が光ってると思う。絶対、生き生きしてる（笑）」

神尾「僕はフットサルをしてるときかな。なかなかないけど、思い描いた通りのプレーを体で表現できたときは、きっと光ってるはず」
 

──おたがいがキラキラして見えたときは？

神尾「西野さんは… 芸人さんやお笑いの話をしているとき」

西野「はははは（笑）。お笑いが好きなので。神尾くんもよく知ってるんですよ。まわりにはお笑いの話をできる人があまりいなかったから、“話せる人ができた！”と本当にうれしくて（笑）」

神尾「でも僕とは熱量がぜんぜんちがう（笑）」

西野「私が今いいなと思ってるのは男性ブランコさんです。神尾くんが光ってるのは… スイーツを食べてるときかな。現場にフルーツ大福を差し入れたらすぐに食べてくれて、意外だった」

神尾「差し入れでおいしかった甘いものは、調べてお店で買ったりしますね（笑）」
 

──光って見える能力をもてるなら、何を光らせたい？

西野「動物の気持ちかな。私に好意を持ってるときに光ってくれたら、すごくうれしい」

神尾「僕は、人が心を開いてくれたときに光ったら、話しかけやすいしラクだと思う。かなりの人見知りだから… あ、でも心を閉ざされると光らなくなっちゃうのか… それはイヤだな（笑）。むずかしい～」

──最後に、Seventeen読者にメッセージをお願いします♡

神尾「この映画を観たら、恋について考えてしまうし、恋っていいなと思ってもらえるはずです」

西野「神尾くん演じる西条と、平祐奈ちゃん演じる東雲さんがふたりで雨宿りをする場面の東雲さんがめちゃくちゃ可愛いので、おすすめの胸キュンシーンです。友達といっしょにこの映画を観て、恋についていろいろ話し合うと楽しいと思う」

神尾「だよね。友達とぜひ！　あとロケーションもよくて、キレイな映像にもなごむんじゃないかな。この映画を観て、そして、恋をしてほしいです」

【あらすじ】恋する女性がキラキラして視える、という特異な体質を持つ大学生・西条（神尾楓珠）に、幼なじみの北代（西野七瀬）はひそかに片想い中。ある日、西条は“恋を探究する”女子・東雲（平祐奈）の落としものをひろったことがきっかけで彼女と交換日記を始めることになる。そこに、恋人がいる男性ばかりを好きになってしまう同級生・宿木（馬場ふみか）が、カンちがいから猛アプローチをしてきて…。

映画『恋は光』
2022年6月17日全国ロードショー
公式サイト https://happinet-phantom.com/koihahikari/

原作／秋★枝 『恋は光』（集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊）
出演／神尾楓珠　西野七瀬　平祐奈　馬場ふみか ほか