Seventeen編集部が定期的に行っている読者座談会の『放課後Seventeen』を、今回なんと吉本興業で開催したよ。その名も『放課後Seventeen@吉本興業』! 今回の座談会テーマは「みんな、お悩みどうしてる?」。人気お笑いコンビ・アインシュタインの河井ゆずるさんといっしょに真剣トークをしてみた! 友達のこと・将来のこと・家族のこと、みんなはお悩みを誰に相談してる? 河井さんの学生時代の体験談もおうかがいしながら考えてみたよ!

INDEX
  1. DK河井さんが登場! JKとリアルなお悩みトーク!!
  2. お悩み、誰かに話せてる?
  3. 河井さんはDK時代、どんなことに悩んでいたの?
  4. 河井さんのお話を聞いて考えたこと
  5. 『放課後Seventeen@吉本興業』まとめ!
  6. ヤングケアラーとは?
  7. 相談窓口について

DK河井さんが登場! JKとリアルなお悩みトーク!!

吉本興業は小学校だった建物をオフィスとして利用しているよ。だから会議室はリアルな教室。座談会に参加した5人のJKの前に河井さんが現れると、みんなの大歓声が! なんと『放課後Seventeen@吉本興業』に合わせて、河井さんが制服を着てDKになって登場してくれたよ♡ まずは河井さんに、今ドキJKのお悩みを聞いてもらった!

(右から)みう、ほのか、りこ、河井さん、あおば、そら

(右から)みう、ほのか、りこ、河井さん、あおば、そら

お悩み:勉強と遊びの両立が難しい

みう「勉強と遊びの両立が難しい……! 正直、今はまだ将来何になりたいかも、志望校も決まっていないので、遊びに全力(笑)。でもまわりでは受験に向けて勉強をがんばりはじめたコも増えてきて焦っています」

河井さん「僕は勉強って脳みそのシワ(脳回)を増やすためだけの作業やと思っていて。今はそのシワが増えやすい時期なんじゃないかと思うから、勉強をしていろんな知識を増やすのはすごくいいことやと思う。ただ、数学で習う“サイン、コサイン、タンジェント”なんかは、僕は大人になってから一度も使ったことはないけどな(笑)。でも、“やらなあかんことから目を背けない”というのは、将来的にも必要になること。だからまずは、その練習のために勉強と向き合ってみるというのもアリなんやない?」

お悩み:忙しくて自分の時間がない

ほのか「私は今ほぼ毎日部活をしながら、塾やバイトにも行っているんです。でも友達とも遊びたいし、好きなアニメも見たい……。自分の時間がないことが悩みです」

河井さん「それは俺より忙しいなあ。でも、部活なんか俺が今したくてもできないもん。アニメも漫画もスマホでいつでも見られるやん。正直遊ぶ時間はこの先たくさんあると思う。だからそういうのは、今は後回しにしてもいいんじゃない?とは思う。僕自身、振り返ってみていちばん楽しかったのは高校時代やったから、今できることをめいっぱいやってほしい!」

河井さん

お悩み:進路についてお父さんと意見が合わない

りこ「将来何をしたいかまだ決めていないので、まずは大学に行ってみようと思っていて。でも大学受験のために通っている塾で、“文系と理系どっちをとるか”で、お父さんと話が合わないことが悩みなんです。私は私立文系志望なので塾でもそっちに対応した講義を取りたいけれど、お父さんは自分の大学受験の経験上、真逆の意見なんです」 

河井さん「りこちゃんは今まだ高校2年生やから、もう少し考えてみてもいいんじゃないかなとは思う。視野を広げるために大学に行くのもええことやと思うし。けど、“なんとなく”で志望校を選ばないほうがいい。俺の高校も99%が大学進学する学校だったの。でも“なんとなく”で大学に行ったとしたら、4年間“なんとなく”で過ごしてしまうんやないかなと。りこちゃんは大学に行ける環境なんやからこそそうならないように、調べたり見学に行ったりして、文系か理系かとか志望校をどこにするかとかをちゃんと決めたほうがいいんやないかな」

お悩み:進学での金銭的負担とか、将来がすごく不安

あおば「大学進学をしたいとは考えているんです。けれど、うちの状況的にきっと奨学金を借りることになるなと思っていて。塾にも通えないので自分で受験勉強をしなきゃならないとか、SNS上で奨学金による貧困の話を見たりもして、今将来への不安がすごく大きいです」

河井さん「奨学金を借りてでも大学に行きたいんやったら行ったらええと思う。お金はやる気次第で絶対になんとかなると思うから。今17歳でしょう? たとえば今から28年間、あおばちゃんがチャレンジし続けて失敗し続けたとしても、まだ今の俺と同じ歳なんやから! まずはほんまに大学に行きたいかを考えてみてほしい!」

河井さんとのトークが弾む女子高校生たち

お悩み:みんなで仲良くしたい……

そら「学校で仲良くしているグループが奇数の人数になる時がたまにあって。たとえば2:1とかに分かれることがあると、自分が1人側になりがちなことが悩みです。どうしたら奇数でもみんなで仲良くいられるんでしょうか」

河井さん「僕の経験上の話にはなるけれど、何歳になっても同じことは起きたりする。そしてたぶん2:1になった時、2人が1人になったほうの話をするっていうことが起こりがちなのが不安に思う原因なんじゃない? なんて言われてるんだろうって。だとしたら、そういうことをそらちゃんは誰かに対してやらなければいいだけ。これから大学とか会社とか、一気にコミュニティが広がっていくやろうけど、やっぱり大事なのは“人に優しく思いやりを持って接する”ことだと思う。そうしていくうちに一生の仲になれるような人とも出会えるよ!」

お悩み、誰かに話せてる?

座談会で河井さんがとっても親身になってお話をしてくれて感激のJKたち! 今度は河井さんからこんな質問があったよ。

河井さん「みんなの悩みを聞かせてもらったけど、今ある悩みやふだんのいろんな悩みを、誰に相談してるの?」

みう「勉強と遊びの両立をどうしたらいいか親に相談した場合“勉強しなさい”と言われちゃうと思うので(笑)、仲のいい友達に電話で話を聞いてもらったりします」 

ほのか「相談はあまりしていないかもしれないです。自分で考えて解決することが多いです」

りこ「私はけっこういろんな人に話すことはします。担任の先生とか保健の先生とかに」

河井さん「先生に言えるのはええなあ。いい関係やん」

あおば「人間関係の悩みとかは親に相談もするんですが、進学や経済的なことは親には話しづらいなという気持ちがあります」

そら「たとえば高校での人間関係の話とかは、中学時代の友達に聞いてもらったりしてます」

あおば「河井さんはDKの時、お悩みをどうしていたんですか?」

河井さん「俺もみんなと同じように将来のことや経済的な面での悩みはあった。ただ、相談をするほうではなかったかな」

河井さんの高校時代トーク

河井さんはDK時代、どんなことに悩んでいたの?

河井さん「“お笑いの仕事がしたい”というのは小学生の頃からずっと夢だったの。ただ、うちは母子家庭やったから、母親にいつそれを打ち明けようかなっていう悩みがずっとあった。だから高2の時にはすでに大学に行くつもりはなくて。高校を卒業したらすぐに吉本興業の養成所(NSC)に入りたかったんだよね。でも家にお金はないし、“どうなんだろう”って思ってた。しかも高校を卒業するちょっと前に、住んでいたアパートの家賃が払われへん状態になって、“夢どころじゃないわ”ともなって。とりあえず働くことにしたんよね。今で言う“ヤングケアラー(注釈※)”ってことやったんだと思う。みんな、この言葉知ってる?」

JKたち「知ってます」

河井さん「あ、みんな知ってんねや。それはどこで知るん?」

あおば「家庭科の授業で知りました」

そら「私も授業で習ったのを覚えています」

河井さん「授業ではヤングケアラーについてどんな風に学ぶの? “そういう家庭環境にいるコがいますよ”みたいな感じ?」

りこ「そうですね」

河井さん「ちなみに、みんなの身のまわりでいわゆるヤングケアラーにあたるコはいる?」

あおば「小学生の時に朝遅刻してくるコがいたんです。先生も注意したりしていたんですけど、そのコの話をよくよく聞くと実は母子家庭で兄弟もたくさんいて毎朝世話をしてから来てると言っていました。後になって、“ヤングケアラーだったのかも”と気づいたんです」

河井さん「なるほどね。クラスメイトにおった感じか」

あおば「はい」

河井さん「たぶん自分から言い出せないっていうコもたくさんおるやろうね。自分のまわりにおるかもしれないけれど、今は人との関わりが希薄な時代でもあるもんね。俺の学生時代は携帯電話もそこまで普及していなかったから、今よりも人と関わらざるを得ない部分はあったけれど。待ち合わせするにしても、まずは友達の家に電話して、相手の家族が出て緊張しながら“○○くんいますか”って言ったりした。近所の人とよく話したりもした。今は隣に誰が住んでいるかもわからへんかったりもするよね。スマホもあるし、誰とも会わなくても生活できるっちゃできる。でもだからこそ、関心を持って周囲の人を見てみたり、積極的に誰かと話してみたり、接してみてほしいと思う。特にみんなが過ごしている高校生っていう時期は、まだとても柔軟性があるし、貴重な時間やなと思う。家でYouTubeなど動画を見たりするのもいいけど、なるべく今のうちにいろんな経験をして、人との関わりを通して、人間としての大事な感情を自分の中で育てていってほしいと思います」

河井さんのお話を聞いて考えたこと

河井さんのお話を聞いて女子高校生が考えたこと

大人の人に相談してみるのもアリなんだ

河井さん「同世代の友達に相談しても解決せえへんことも中にはあると思う。そんな時は大人も頼ってみてほしい。ふだんから、ちょっとしたことでも話を聞いてくれそうな信頼できる大人を見つけておけるといいよね。(家と学校だけではなくて……)バイト先の先輩とか……、今は地域の居場所とかもあるし。身近に相談できる大人の人がおらん時は、役所の相談窓口もあったりするしな。自分ひとりで抱えるんじゃなくて、そういう窓口を利用してみるのも手段のひとつ。みんなは大人に相談しに行くこともある?」

そら「私はふだん大人の方に話を聞いてもらうという機会はあまりなくて」

河井さん「そうだよね」

そら「でも河井さんのお話を聞いてみて、いろいろな経験を積んでいるからこその別視点のアドバイスがあることを知って。大人の方を頼りにしてみることも大事だなと思いました」

あおば「私も。自分の選択肢がいろいろと広がる感じがしました」

りこ「私は実際にクラスの先生とか保健室の先生に相談もしています。友達に相談するのとは違った経験値や知識でのアドバイスをくださるので、大人に相談するのもいいなと感じることが多いです」

ほのか「私ももっと頼ってみたいと思った」

みう「河井さんのお話を聞いて、経験の積み重ねがある人は、言葉のひとつひとつに重みがあるなと思った。だからこそ、いろんな人の話を聞いて自分の視野を広げていきたいなと」

相談しやすい人ってどんな人だろう

相談しやすい人ってどんな人だろう

河井さん「みんなはどんな人だったら相談しやすいの?」

そら「最初からアドバイスに入るんじゃなくて、いったんまず私が話したことを受け止めてくれるような人。共感してくれるとうれしいです」

河井さん「共感してほしいよな〜、それわかるわ。うちのおかんは真逆の人やったから、そらちゃんの気持ちわかる(笑)」

あおば「私はひとりで抱え込むのが得意じゃないので、比較的いろいろな人に相談はするけど、頭ごなしに“それは違うと思う”みたいに言われると悲しくなりますね」

りこ「私はけっこう悩みに悩んでから相談するので、あまり人に言ってほしくない」

河井さん「あぁ〜なるほどな。“良かれと思って他の人にも言っちゃった”みたいなパターンがあったりするよね」

りこ「はい。それもわかるんですけど、やっぱり秘密にしてほしい」

ほのか「私は雰囲気を軽くしてくれる人。空気が重たくなりすぎるとちょっと話しにくい」

河井さん「確かにな。悩みの内容にもよるやろうけど、次の一歩を踏み出しやすい雰囲気にしてくれるほうがいいか」

みう「私もそらちゃんやあおばちゃんと同じで、最初から否定されたり反対されるとイヤだなと思っちゃう。私の話をいったん受け止めてから、優しく意見を言ってくれる人だとうれしいな」

河井さん「ほんまそうやな。今日こうしてみんなと話してみて、世代は違うけど、高校時代の悩みっていうのは昔も今も、そんなに変わっていないのかなという印象だった。進路や将来とか人間関係とか、いろんなことに真剣に悩む時期。だからこそ、それを相談できそうな人にどんどん頼ってみてください!」

 

困っている時、誰かに話してみることで新たな視点や解決法が見つかることはあるよね。友達や学校の先生をはじめ、まわりの大人を頼ってみたり、悩みを相談できる窓口を利用してみたりするのも手。いろんな選択肢があることを知っておけると安心だよね。

 

『放課後Seventeen@吉本興業』まとめ!

最後に、JK5人が、河井さんとの座談会を通して思ったことを、自分の言葉で書いてみたよ。それぞれに、新しい気づきがあったみたい! 河井さん、貴重なお話をありがとうございました♪

座談会で感じたことを書いている女子高校生たち
  • 相談できる人は身近にいる!
    りこ「相談できる人は『身近』にいる!」
  • 抱えこまない!!!
    ほのか「抱えこまない!!!」
  • 大人を頼る!!
    そら「大人を頼る!!」
  • ジブンを大切に!
    みう「ジブンを大切に!」
  • 大人って思ったより優しいじゃん!
    あおば「大人って思ったより優しいじゃん!」
アインシュタイン
河井ゆずるさん

●芸人。1980年11月28日生まれ、大阪府出身。NSC大阪校 26期生。趣味:飲酒/映画鑑賞/美容 特技:英語/料理
母子家庭で育ったが、親の借金があったことから、中学1年の頃よりアルバイトをして家にお金を入れる生活となる。家族を支えるため、一度は芸人の夢をあきらめかけた経歴を持ち、後に自身の状態が「ヤングケアラー」だったと振り返っている。
河井ゆずる プロフィール|吉本興業株式会社

ヤングケアラーとは?

“本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこども・若者”のこと。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。

相談窓口について

学校(先生やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー)や都道府県・市区町村のヤングケアラー支援担当部署、市区町村のこども家庭センター、地域のヤングケアラー支援団体などのほか、自治体・支援団体が運営するオンライン相談なども利用できます。


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こども家庭庁

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取材・文/上村祐子 撮影/細溝大嬉 スタイリスト/梨杏(河井さん分)

ご監修・田中 悠美子(一般社団法人ケアラーワークス 代表理事)