書店員さんなどマンガ好きの人たちが選ぶ今年のイチオシマンガ『マンガ大賞』が2020年も発表に!! 惜しくも大賞を逃した作品も、ノミネート作品はどれも自信を持って「おもしろい!」と言えるものばかり。何かおもしろいマンガを探してるコは参考にしてみて!

【マンガ大賞2020】受賞作は美大を目指す青春受験マンガ

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主人公の八虎(やとら)は、成績優秀で友達も多くて、ほどほど遊んで学校にもちゃんと通うカンペキDK。でも、なんとなく虚しい気分だった毎日が、美術部のセンパイが描いた一枚の絵との出会いから激変。美大の中でも東大よりも難しいとも言われる東京藝術大学を目指すことに。ただ「絵がうまければ入れる」ってものじゃない美大。現役合格を目指して悩んで描き続ける八虎たち美術部員の姿はまさに青春!! 美大を目指すコ以外にも共感できるものが。
『ブルーピリオド』1巻 山口つばさ ¥630/講談社 ※現在7巻まで発売中

2位は各マンガ賞受賞の「家族愛」マンガ

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『マンガ大賞2020』では2位だけど、『このマンガがすごい!2020オトコ編』第1位などすでに数々のマンガ賞を受賞してる注目作品。「名門校に潜入せよ!」という指令のため、1週間で「家族」を作らなきゃいけなくなったスパイの<黄昏(たそがれ)>。孤児院で出会った娘・アーニャは超能力者。表向きには公務員として働く妻・ヨルには殺し屋の顔が! お互いに正体を隠したニセモノの家族だけど、だんだん絆が深まっていき……。おもしろ展開がメインなのに、時々家族愛にじーんときちゃうマンガです。
『SPY×FAMILY』1巻 遠藤達哉 ¥480/集英社 ※現在3巻まで発売中

ほっこり感がたまらない!学園マンガが3位に

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「将来は官僚になる」という夢のため、同級生8人しかいない石川県の中学を卒業して、東京の進学校に入学した岩倉美津未(みつみ)。慣れない都会の生活と同年代の友達とのコミュニケーションで、自己紹介前夜は寝不足になるし、友達と自撮りすればブレブレだし、「ああ~」と思っちゃうことの連続だけど、みつみのまっすぐさとピュアさに、気がつくとまわりのみんなもほっこり。みつみ(&イケメンの志摩くん)のおかげでタイプの違うクラスメイトとも仲良くなれたり、こんなクラスうらやましい!
『スキップとローファー』1巻 高松美咲 ¥630/講談社 ※現在3巻まで発売中

4位以下の注目作も紹介!

6位の『ミステリという勿れ』田村由美(小学館)は事件に巻き込まれがちな大学生・久能整(ととのう)が事件も人の心も解きほぐしてしまう、新感覚の謎解きマンガ。7位の『夢中さ、きみに。』和山まや(KADOKAWA)も男子どうしの友情のような恋愛のような不思議な関係を描く今までにない作品。青春モノが好きなコには高校の演劇部が舞台の9位『まくむすび』保谷伸(集英社)もオススメだよ。
構成/古川はる香