みんなの意見につい流されたり、誘いを断れなかったり。主張したいけどできない!ってときは、どうするべき? いろんな経験をしてきたタレント・アーティストのりゅうちぇるさんと姉㋲こんちゃんが一緒に考えてみたよ。心理カウンセラーの先生のアドバイスにも耳を傾けてみて。

「合わせることの価値は自分の意志があってこそ高まる!」(りゅうちぇるさん)

(こ)人と合わせるのがうまいって、一種の才能だと思うんですけど。でも悩むってことは、ストレスを感じてるんですよね。 

(り)僕は正直、何もかもを肯定されると、怖いな〜って思っちゃうんだよね。必死感が伝わってくるから……。だって他人同士がすべてのコトで共感し合えるなんて、ありえないもん! 

(こ)うーん。でも、他人の意見をきっぱり否定するコが好感度が高いかっていうと、それも違いますよね。 

(り)そうね。僕はね、人の意見を肯定することの価値って、自分の意見がちゃんとあってこそ高まるものだと思うんだよね。適当に、「あ〜わかる〜」って同調されても、全然うれしくなくない!? 「そういう考え方も一理あるね。でも私は……」って言えるコのほうが、よっぽど魅力的だな〜って思うの。 

(こ)たしかに、そのとおりですね。 

(り)人に合わせちゃうのって、自己肯定力が低いことの表れなんじゃないかな。自分に自信がないから、嫌われないために、人の意見に流されちゃう。でもさ、リーダー格の人ってそういうコをかぎつけるのが得意だから。都合良く使われちゃったり、挙げ句の果てに、いじめられちゃったりするパターン、めちゃめちゃ多いんだよね。反対に、ちゃんと個性や自信をアピールできてる人は、絶対にいじめられないから。 
りゅうちぇるさん&こんちゃん聞いて! 人の画像_1
(こ)なるほど! そもそも「個性がない」ことを悩んでる高校生、多い気が。個性って、どうやったら見つけられますかね? 

(り)そういうコと話してて思うのは、みんな勝手に入ってくる情報しか取り入れてないな〜ってコト。テレビで流れてる音楽、みんなが観てる映画……自分から好きなモノ・コトを見つけたい!って努力もせずに「個性を出したい」って、正直、ちょっと甘えすぎよ。古い音楽を聴いてみたり、アングラな作品にふれてみたり、自分の世界をどんどん広げてほしい! その結果、やっぱりハヤリのモノが好き♡って感じたら、それはそれで立派な個性。「私は、これが好きなんだ!」って堂々と言えることがあれば、自然と自信もみなぎる。 

(こ)うん、そうですね! 流行を取り入れてなくても、ちゃんと自分の好きなテイストを持ってるコって、かっこいい!って思います。 

(り)だよね〜! みんなガンバ♪

心理カウンセラー・石原加受子先生からひと言♪

解消するには、"合わせない=ケンカする、嫌われる"と思うのをやめましょう。むしろガマンし続けることがストレスとなり、トラブルを招きます。意見するときに「私は」という主語をつければ、相手も批判されたとは思いませんよ!
りゅうちぇるさんの言うこともこんちゃんの言うことも分かる~! 石原先生の言うように、ガマンが続くのはよくないよね。相手の話にうなづいてから「私は~」と続けるテク、ちょっと試してみよ。
撮影/斎藤大嗣 ヘア&メイク/田中陽子(Lila) モデル/紺野彩夏(STモデル) 構成/中西彩乃