毎年年末に発表されるミステリー小説のブックランキング『このミステリーがすごい!』。投票形式で選ばれた『このミス』ランキング入り作品は、ミステリー好きなら全部チェックしときたいところ。『このミス』2020年版ランキング20位までの中からJCJKにもハマりそうな作品を紹介するね!

プロの作家さんも絶賛!霊媒の力を持つ女性が事件解決!?

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2020年版の国内編で1位に選ばれたのがこの作品。推理作家として難事件を解決してきた香月史郎と死者の言葉を伝えることができる城塚翡翠。翡翠の霊媒の力と論理を組み合わせて事件に立ち向かうのが香月の役目。世間では、証拠を一切残さない「姿なき連続殺人鬼」が話題に。この殺人鬼を追いつめられるのは翡翠の力しかない! この本を読んだ作家さんたちの多くが衝撃を受けたという作品。特にラストまで読んだときの衝撃はハンパないらしいよ……(ニヤリ)。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 ¥1700/講談社

公開中映画のシリーズ第二がランクイン

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3位にランクインしたのは、映画も公開中の『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子がまた事件に巻き込まれることに……。紫湛荘の事件から3カ月。テロを画策した機関について調べていた2人はかつて予言者が集められていたという<魔眼の匣>にたどりついたものの、ほかの人たちと一緒にそこに閉じ込められることに。限られた時間で2人は謎を解決して脱出できる!?
『魔眼の匣の殺人』今村昌弘 ¥1700/東京創元社

無差別テロの「その後」がリアルあってゾクゾク

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1月に発表された第162回直木賞の候補にもなった作品が15位に。巨大ショッピングモールでテロ事件が発生。事件後、ある弁護士が事件に巻き込まれた人たちを集めて、当時のことを聞く会を開く。なんのために集められたのか、どうしてこのメンバーが選ばれたのか、謎だらけのままストーリーは思わぬ方向に進んでいくことに! リアルにありそうな内容がよけいに怖い!!
『スワン』呉勝浩 ¥1700/KADOKAWA
構成/古川はる香