家族、同級生、友達、シェア仲間…【人とのつながりを読む本】
どんな人も誰かとつながっていかないと生きるのは難しい。でもそのつながりも家族、同級生、ご近所さん、友達……いろいろあるよね。どんなつながり方が自分にとって心地いいのか、そして幸せを感じるのか、本の世界で体験してみて。
わかりあえる人が同級生とは限らない
女のコどうしのよくある「仲良しごっこ」を抜け出したくて、高校を中退した美和。おじいちゃんが経営してる銭湯を手伝いながら、そこにやってくる人たちと交流することでだんだん自分の進む道が見えてくることに。「同い年だから」「女のコどうしだから」なんて理由だけで仲良くなれるわけじゃないよね。わかりあえる人とは年齢も職業も関係なくつきあえるってこと。
『ほどけるとける』大島真寿美 ¥640/KADOKAWA
シェアハウスには青春と謎が詰まってる!
崖の上に立つシェアハウス「スツールハウス」。スツールとは腰かけイス。スツールみたいに若い人が一時期だけ暮らす場所ということ。でも「スツールハウス」には15年間住み続けて「主(ぬし)」と呼ばれる女性・素子が。素子はどんな人物? 無人のシャワールームで起きた事件とは? すべてが明らかになったときに切なくやさしい真実が。シェアハウスでの青春を描くミステリー作品。
『さよなら僕らのスツールハウス』岡崎琢磨 ¥600/KADOKAWA
あなたのお母さんはどんな人ですか?
とある結婚式場で開かれた幸せいっぱいの披露宴。出席者がお祝いのスピーチをしていくんだけど、その中には新婦である萌恵の実の母と育ての母が。2人はどんな言葉を結婚する娘に送ったの!? 将来自分が結婚するときを想像したり、自分とお母さんの関係を考えたりしながら読むと、涙が止まらなくなっちゃう!! 松井玲奈さんの解説も必読!
『末ながく、お幸せに』あさのあつこ ¥600/小学館
構成/古川はる香