理不尽な攻撃をしかけてくるアンチ。今回、アンチ問題に詳しい犬山紙子さんに相談したのは、アンチがこじれてストーカー被害にあったというKちゃん(高1)。傷ついた心をどうケアする?

アンチがストーカーに! 家に帰れない生活が3か月も続いた。(Kちゃん・高1)

ストーカー事件に発展⁉ 犬山さんのアンチの画像_1

【アンチの批判も大切な意見?】

<K>初めてアンチ被害にあったのは中学生のとき。当時はアイドル活動をしていたのですが、アンチがストーカーに豹変して。最初はツイッターでたたかれる程度だったので無視していたら、しだいに個人情報を流されたり、家の近くで待ちぶせされたりするように……。

<犬山>怖い! それはどうやって解決したの?

<K>警察に相談しました。登下校に付き添ってもらったり、相手に注意をしてもらったりして。3〜4か月くらいかかって、ようやく収束しました。

<犬山>すばらしい対応だと思います。それにしても、つらい経験だったね……。

<K>つらかったですね。被害が止まってからもしばらくは外出するのが怖かったです。去年ミスコンに出場したら、またアンチが急増して。慣れたつもりだったけど悲しくなっちゃう自分がいます。

<犬山>そうだよー! 私も散々イヤな思いをしてきたけど、いまだに慣れません。ちなみにミュート機能は使ったことある?

<K>ありません。応援してくださるかたのほうが多いし、アンチのかたの批判もいち意見として受け入れるべきかな、と。

<犬山>偉すぎる(泣)。でも、せっかくポジティブなコメントが多いのに、ひとつの批判のせいで悲しくなっちゃうのは癪だよね。

ストーカー事件に発展⁉ 犬山さんのアンチの画像_2

【クソバイスは聞かない!が正解】

<犬山>大事な意見を言ってくれる人は、傷つけるような書き方は絶対しないはず。アンチのコメントはだいたい数文字読んだらわかるから、全部読まずにスルーすることも大切。クソバイスまで真面目に受け取っていたら、心が壊れちゃうよ。

<K>確かに。そのとおりですね。試してみます!

<犬山>あとね、体はケガをしたら薬をぬる、という対処法があるように、心の傷もケアが必要なんだよね。じゃないと、どんどん傷が深くなって取り返しがつかなくなっちゃう。Kちゃんは、アンチの言葉に傷ついたときはどうしているの?

<K>アンチの批判を見たフォロワーのかたからいただいた長文の応援メッセージを読みなおしたりしています! あとは、お母さんに相談したり。

<犬山>いいね!! これからも、しっかり自分の心を守ってあげてね!

体と同じように心の傷もしっかりケアすることが大切ってコトバに納得。クソバイスは無視! 徹底しよう。
取材協力/犬山紙子(エッセイスト・コメンテーター) 撮影/三山エリ イラスト/モニョチタポミチ 構成/中西彩乃