「家族」って好きですか? うっとおしいですか? 一緒に住んでることもあれば、離れて住んでることもあるし、仲良しなのは表向きだけだったり、ケンカばっかりだけど仲良かったり。いろんな「家族」があって、それでもいいんだなと思える小説、マンガを紹介!

ヒット作連発作家さん!最新作は「母と息子」の物語

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作家としては『億男』、『世界から猫が消えたなら』を書いて、映画プロデューサーとしては『君の名は。』などを手がけてる川村さん。小説の最新作では、認知症と診断された母親とその息子・泉を描きます。結婚するまでお母さんと2人で生きてきた泉は、いろんなことを忘れていくお母さんの介護をしながら、一度「お母さんがいなくなった」過去を思い出すことに。
『百花』川村元気 ¥1500/KADOKAWA

何もない「家族」なんてありえないのかも

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2016年に直木賞を受賞した作品が手軽に読める文庫に。父親と息子だったり、母親と娘だったり、さまざまな家族の関係について描く6つのストーリーが1冊に。タイトルにもなってる『海の見える理髪店』は有名俳優や大物政治家が通ってきた伝説の理髪店が舞台。その店に予約を入れて訪れたグラフィックデザイナーの男にはある目的が。目的が判明すると、もう一度最初から読み直したくなる!
『海の見える理髪店』荻原浩 ¥580/集英社文庫

「離れたら終わり」じゃないのが家族!!

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主人公は高校入学をきっかけにおじさんの家に居候することになった直達。おじさんと2人で住むと思ってた家にはOLの榊さん、女装占い師、メガネの大学教授が!! 思いがけない同居生活がスタートした直後、直達は榊さんと自分の親に予想外のつながりがあるのを知って……。家族と離れることから始まる自分と家族について考えるマンガ。 
『水は海に向かって流れる』1巻 田島列島 ¥620/講談社
構成/古川はる香