全国の本屋で働く書店員さんの投票で決定される「本屋大賞」。2019年も大賞が決定したよ!! たくさんの本を知ってて、たくさん読んでる書店員さんなら本当におもしろい本も知ってて当然。毎年本屋大賞を受賞した作品は大ヒット作になってるんだよ。今年の10位までの作品の中から絶対読んでほしい3作を紹介!

家族以外にも自分を愛してくれる人は必ずいる!

★2019年本屋大賞★泣ける!ラブ!不思の画像_1
2019年本屋大賞2位の作品。20歳の秋、突然母を亡くして、ひとりぼっちになってしまった聖輔。お腹が空いて立ち寄った惣菜店でひとつのコロッケをおばあさんに譲ったことが、孤独になった聖輔の人生を変えることに。血がつながっている家族や親戚だけが助けてくれるわけじゃない。聖輔がまっすぐ生きて、自分を愛してくれる人たちと出会っていく物語に涙が止まらない!! あったかい気持ちが心に広がります。
『ひと』小野寺史宜 ¥1500/祥伝社

植物を愛する女子に恋したお料理男子の運命は!?

★2019年本屋大賞★泣ける!ラブ!不思の画像_2
2019年本屋大賞7位は三浦しをんさんの青春小説。洋食屋「円服亭」で働く藤丸が恋したのは「植物」の研究をする大学院生・本村さん。植物を愛して研究を続ける本村さんも、本村さんが所属する研究室の松田先生も、ほかの研究室の仲間も、だいぶ個性的だけどみんなピュア! 本村さんとの距離を縮めるために、植物の世界にハマっていく藤丸のピュアさにもグッとくるものが。2人の恋の進展だけじゃなく、植物のことや理系の世界ものぞき見できちゃう。
『愛なき世界』三浦しをん ¥1600/中央公論新社

ある秘密を持った双子の不思議で切ない人生

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2019年本屋大賞10位は伊坂幸太郎さんの書き下ろし長編小説。仙台市内にあるファミレスでテレビディレクターの高杉に自分の子どもの頃の話をする高杉優我。優我には双子の弟の風我がいて、かなりヘビーな家庭環境で育った優我と風我にはある特殊な能力が! 読み進めていくと、優我と風我がどんなふうに育ってきたかが明らかに……。ラストに向けていろんなことがわかっていく展開がたまらない!! 
『フーガはユーガ』伊坂幸太郎 ¥1400/実業之日本社
構成/古川はる香