📗たまには読書もグローバルに!【気になる翻訳本】📗
海外の作家さんが書いた作品を日本語に訳したのが「翻訳本」。本だけじゃなく映画や音楽もそうだけど、海外の作品は日本の作品にはない感性に触れることができるし、海外の文化を知るきっかけにもなるよね。夏休みの読書感想文にもぴったりな3冊から翻訳本にトライしてみよー!
今だけ無料公開中!恋愛冒険ファンタジー
全国の書店員さんが売りたい本を選ぶ「本屋大賞2018」の翻訳小説部門で1位だったのがこの作品。母親が行方不明で、厳しい父親に育てられたスカーレットとドナテラの姉妹。スカーレットはずっとあこがれた魔法のゲーム「カラヴァル」に招待されてドナテラと一緒に会場に。でも会場に着いたとたんドナテラがいなくなっちゃう!! スカーレットは無事にドナテラを発見してゲームにも勝つことができる!? ちょっとダークな雰囲気のファンタジーが好きなコはハマるはず。なんと7/20までの期間限定で、特設サイト(コチラから)にて全文無料公開中。webで読んでおもしろかったら買うってことができちゃう。妹・ドナテラが主人公のシリーズ最新作『レジェンダリー 魔鏡の聖少女』も発売中だよ。
『カラヴァル 深紅色の少女』ステファニー・ガーバー(著)、西本 かおる(訳) ¥1800/キノブックス
読んだ後、世界が変わる!話題の映画原作小説
映画『ワンダー 君は太陽』の原作小説で、世界中で大ヒットしてる作品。生まれつき顔に障害があるオーガストは10歳ではじめて学校に通うことに。最初はオーガストの顔をコワがって「病気がうつる」と避けていた生徒たち。でも、そのうち彼の話を聞いておもしろがる人が増えていく。そして夏のキャンプのときにある事件が。オーガスト、同級生、姉・ヴィアなどいろんな登場人物の視点で書かれていて、どこかに感情移入できるところがあるはず。今までの自分の感じ方、考え方を変えるきっかけに出会えるよ。いじめっこのジュリアンなど『ワンダー』では書ききれなかった登場人物の事情がわかる続編『もうひとつのワンダー』も一緒に読みたい!
『ワンダー』R・J・パラシオ(著)、中井はるの(訳) ¥1500/ほるぷ出版
かわいい表紙の中には動物たちの深ーい物語が!
雑貨みたいにかわいい表紙に思わず手がのびちゃう。この物語に登場するのは、いろんな悩みを抱えた動物たち。忘れっぽくて気のいいリス。アリは知ってることが多すぎて頭が重い! リスを訪ねてきてあちこち壊してしまう夢みがちなゾウl ライオンはなぜかチューチュー鳴くことにしていて……。みんな不器用だけど大まじめに悩んでる。動物それぞれの悩みだけじゃなく、動物どうしの関係にも、考えさせられるものが。
『きげんのいいリス』トーン・テレヘン(著)、長山さき(訳) ¥1300/新潮社
構成/古川はる香