ST㋲OG・広瀬アリスちゃんインタビュー♥
アニメやマンガ化もされた人気青春ミステリー小説『氷菓』。その実写映画で、アリスちゃんが演じたのは"好奇心炸裂お嬢様"な女子高生・千反田える。この役について、アリスちゃんは「私とえるは正反対」と、微笑みながらふり返った。
「えるのようなお嬢様要素は、私にはまったくないです。声もふだんは、あんなに高くないし、気をぬくとすぐ脚を開いちゃってるし(笑)。だから、演じやすい部分はほぼなかったかも。ただ、クランクインした初日に、かなり時間をとって撮影していただいたおかげで、声のトーンや細かい部分までつめられて、役に入りこむことができました。そのシーンが、主人公の折木(山﨑賢人)と初めて会うところ。リハも含めて約4日もかけたんです。リハに2日、本番に2日くらい。あんなにも同じシーンをやったのは初めての経験。途中、セリフがわからなくなったりも(笑)。でも、そこでちゃんとえるという役がつかめたなと思います」
映画には折木とえるをはじめ、陽気な福部(岡山天音)や毒舌な摩耶花(小島藤子)と個性的なメンバーがそろう。
「全員、役とはまったくちがう性格かな。でも撮影現場は、もともとそれぞれが共演したことがあったので、映画の中と同様、仲良くにぎやかな雰囲気でした。特に、賢人くんと天音くんは、プライベートでも親友らしくて、ずっとイチャイチャしてたなぁ(笑)。地方ロケでホテルに宿泊中も、別の部屋なのに、賢人くんが天音くんの部屋に泊まってたりしてたんです。話してるときのキョリも近いし。それを、私と藤子ちゃんで"ちょっと気持ち悪いね"ってコソコソ話してました(笑)。本当に、同じクラスの女子男子って感じで楽しかったです!」
本作では制服姿も披露!
「いや〜最初は、どうしたって恥ずかしかったです。だって、家族に制服を着なれてる(広瀬)すずがいるんですよ? 制服姿をすずに見せたら、笑われましたもん(笑)。しかも私、20歳越えてから制服を着る機会がほとんどなくて、今回で2回目くらいなんです。しかも王道のセーラー服だったから、"大丈夫かな"って最初は不安で……。自分で見慣れるのに時間かかっちゃいました」
劇中では"高校生活はバラ色"というワードも出てくる。アリスちゃん自身の高校生活は何色だったかを聞くと、「バラ色!」と返ってきた。
「当時はST㋲だったし、お芝居のお仕事もすでにしてたので、たくさん学校に通えていたわけではないけど……それを含めてもやっぱり高校生活はバラ色。疲れ知らずだから、仕事が続いても、時間があけば友達と会って、ずっとくだらないことを話してました。気づいたら、あっという間に時間がたってたなぁ。今、現役のコでバラ色じゃないなって思ってるコにも、とりあえず友達とたくさん遊んでいてほしい。大人になると、会いたくてもなかなか時間がとれないし、疲れも出るし(笑)。何気なくてふつうに思える時間が、ふり返ったときに"バラ色だったな"って思えるので」