まだ先のことだけど……『赤ちゃんを産む』ってどういうこと?
ドラマ『コウノドリ』の新シリーズが放送されるよね。まだ身近に感じられないと思うけど、妊娠・出産はうちらにも関係なくはない! 今すぐ赤ちゃん、とはもちろんならないけど、女のコなら妊娠・出産について、知っておきたいかも。産婦人科の池下先生に教えてもらったよ。
JK世代での妊娠にはリスクがいっぱい!!
「生理があるということは排卵もあるため、生理のある方なら例え高校生であっても妊娠できる体と一応は言えます。でも生理があっても若いうちは排卵がないことも。数年経つと、排卵がはじまり、妊娠できるホルモン状態になります。とは言え、10代はまだ卵巣の機能などが未発達なため、流産する可能性も高いんです。しかも、産むだけじゃなく育てていくことまで考えたら、気軽に学生生活を送っていたそれまでの生活とは激変します。それら心身の安定を考えても、妊娠適齢期は一般的には20代半ば〜30代前半といわれていますよ」(池田先生)。確かに、今はリアルには考えられない。でも、将来の適齢期に、ハッピーな妊娠をするために、高校生のうちに知っておくとよいことってある?
未来のために、今から注意したい3つのこと
①生理不順を放っておかない
今はそんなに気にならなくても、ずーっと生理不順で妊娠適齢期になるのはよくないみたい。高校生のうちから、きちんとした周期かだけはチェックしておきたい。「生理が不順だったり来てないと、排卵していない可能性大なので、妊娠しにくくなってしまいます。定期的に生理が来るように、ピルなどを飲む方法もありますが。気になったらかかりつけの医者へ相談を」(池田先生)。
②ダイエットのやりすぎには気をつける
「女性ホルモンは体脂肪と関係が深いため、やせて体脂肪が18%以下になると生理が止まる可能性があるので注意。食事もガマンを続けると、脳の神経がくるい、拒食症や過食症になる危険もありますからね!!」(池田先生)。妊娠適齢期に過度なダイエットがよくないのはもちろん、JKのうちからも生理不順がクセになったりしないよう。ダイエットのしすぎは禁物。
③過度なストレスをかかえこまない
人間関係とか、学校生活にもストレスはつきものだけど・・。「脳が生理の周期(リズム)を作っているんです。食事をガマンしたり、人間関係が悪かったりと、大きなストレスがかかると、脳が体にこれ以上負担をかけないように生理を止めてしまいます」(池田先生)
そうなるとこれもまた、生理不順につながり将来まで影響することになりかねない。上手な発散方法を見つけよう!
監修/池下育子先生
『いけした女性クリニック銀座』院長。帝京大学医学部卒業後、国立小児病院麻酔科へ。その後、東京都立築地産院の産婦人科に勤務し、多数の出産に携わる。著書も多数。
イラスト/成瀬瞳 構成/宮平なつき (Seventeen11月号)