夏だから…...ゾクッとしたい!【ホラー・ミステリー本】
なんだかヘンな天気が続く今年の夏だけど、夏のお楽しみのひとつといえば、ゾクゾクブルブル震えながら「コワイ話」を満喫することだったりしない!? 夏にぴったりな注目のホラー・ミステリー本、紹介するね。
ラストの「そうだったのか!」が快感♡
『いまさら翼といわれても』が10代のみんなにも読まれてる米澤穂信さんのミステリー短編集。最悪の事態で大ピンチのビジネスマン、驚きの動機をかくして罪を償うことを受け入れた女性、恋人とヨリを戻したくて「死人宿」を訪れる主人公など6つのストーリーが。どの話もラストに待ち構えてる真実にびっくりすることまちがいなし!
『満願』米澤穂信 ¥670/新潮社
最強の殺し屋の弱点は……奥さん!
普段はフツウの会社員として働いていながら、超一流の殺し屋の顔も持つ「兜(かぶと)」。そんな兜は家に帰ると、高校生の息子もあきれるほど奥さんに頭が上がらない! 息子のためにも早くお金を貯めて、殺し屋を引退しようと思ってたところ、ある人物に襲われることに!! もしかしたら家ではお母さんに怒られてばかりのみんなのお父さんにも裏の顔が!?
『AX』伊坂幸太郎 ¥1500/KADOKAWA
大人になって結婚しても女の友情は変わらない?
貧乏だけど美人な羽衣子と見た目はイマイチだけどお金持ちなみえ子は幼なじみ。結婚して夫と大学生と高校生の子どもとおだやかな生活を送っていた羽衣子のところにみえ子がやってきて、一緒に生活するように。みえ子の出現で、羽衣子のおだやかな生活が崩れていく!? 大人になってからの女の友情について考えるきっかけに。
『遊佐家の四週間』朝倉かすみ ¥620/祥伝社
ある日、きょうだいが別人になったら!?
ゾワゾワ・モヤモヤさせる作家さんといえば、湊かなえさん。この小説ではある姉妹が描かれてるよ。小学一年のときに結衣子の2歳上の姉が失踪。2年後、姉が戻ってくるけど、結衣子にとっては見たこともない人で……。家族みんなが「戻ってきた!」と喜ぶ中、違和感を感じたまま大学生になった結衣子だけど。自分だけが見覚えのない人が家族の一員ってコワすぎ! 結末が気になりすぎるミステリー小説だよ。
『豆の上で眠る』湊かなえ ¥590/新潮社
構成/古川はる香