6月18日は「父の日」だから【「お父さん」について考えたくなる本】
今度の日曜日、6月18日は「父の日」。お父さんにプレゼントを用意してるコもいるかな。「お父さん」とひとことで言っても、個性も、関係も人によっていろいろあって当然。自分にとっての「お父さん」についてじっくり考えるきっかけになりそうな本を紹介します!
フランスを舞台にした「父と息子」の物語
フランスで生まれて、パパに育てられた”ぼく”。やがて”ぼく”も大人になって、ひとり暮らしをするように。一方、70歳を超えたパパはもの忘れの症状がみられて、出かけたまま自分がどこにいるかわからなくなることも。パパの人生に向き合いながら、恋人との関係や自分の未来について考える”ぼく”だけど……⁉ 作者である辻仁成さんもパリで13歳の息子さんを育てているパパ。日本とは違う場所での「父と息子」の関係を感じてみて!
『父 Mon Père』辻仁成 ¥1500/集英社
お父さんとの「冒険」、ラストまで目が離せない!!
もともとは作者のマイディーさんとそのお父さんの実話! ネットから話題になって本になり、ドラマ化もされちゃった。子どもの頃からすれちがってたお父さんと、もう一度やり直すため、マイディーさんが思いついたのは、正体を隠して、お父さんとネットゲームで冒険すること。「あなたの息子です」とカミングアウトする日を冒険仲間も一緒に見守ることに。場所はネット上でも、お父さんと「冒険」するって、おもしろそう! 感動や驚きも満載な冒険の記録です。
『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』マイディー ¥1800/講談社
予想外のハプニングで父の「本音」がのぞけちゃう⁉
「お父さん」にまつわるミステリー小説5篇を集めたアンソロジー。息子にとってあこがれだった船乗りのお父さんが、いきなり「船を降りる」と言い出したり、大学教授のお父さんが女子学生からセクハラの告発をされちゃったり、「えっ!?」となるような事件から始まるストーリーも。物語の中で語られるお父さんの「本音」に、自分のお父さんの知らない一面を想像するコもいるかも。
『I Love Father』冲方丁、岡崎琢磨、里見蘭、小路幸也、友清哲 ¥1300/宝島社
構成/古川はる香