きもちいー季節だし、文庫本を持ってお出かけしよっ♪【注目! 新刊BOOKS】
5/9~5/15は気になる文庫本がざっくざく発売に。文庫ってお値段もひかえめだし、サイズも小さくてカバンにもさくっと入るうれしいヤツ♡ 学校の行き帰り用にもぴったりだけど、せっかくの季節、休みの日におソト読書もオススメ!
推理もピアノも一流なあのヒトの高校時代!
映画にもなった『さよならドビュッシー』を描いた中山七里さんの音楽ミステリーシリーズ。すべてのシリーズに登場して、事件解決にかかわるピアニスト・岬洋介の高校時代が描かれているのがこの本。テレビのニュースで、パキスタン大統領が高校時代の友人・岬洋介の名前を話すのを聞いた鷹村。鷹村と岬は同じ高校に通っていて、高校時代に岬も大きくかかわる悲しい事件が起きたことを鷹村は思い出すことに。その事件と岬のカンケイ&事件の真相は⁉
『どこかでベートーヴェン』中山七里 ¥650/宝島社
「未来」が見えなくてもがいてるあなたへ
今、目の前にある進路よりもっと向こうの未来。みんなはどんな大人になりたい? この本に出てくる中2の幼なじみ3人組も悩み中。成績バツグンで冷めたところのある達彦は「馬鹿な大人になりたくない」。体の弱いお母さんに代わって家事をする美鈴は「寂しい大人になりたくない」。そして主人公の樹は進路指導調査書を白紙で出したことを先生に注意されてから、「どんな大人になりたいんだろう?」とモヤモヤ。5年後、20歳を迎えた3人を描いた『フラワーヘブン』も収録。3人がどんな未来を選んだのかがわかるよ!
『スポットライトをぼくらに』あさのあつこ ¥560/文芸春秋
いつか行ってみたい旅先が増えそう!
作家・角田光代さんの旅エッセイ。旅エッセイを書くくらいだから、かなりの旅好きかと思ったら、時刻表や地図を読むのは苦手で、「旅は疲れる」って言いきっちゃう(笑)。それでも旅に出ずにはいられないんだって。温泉旅行や寝台列車の思い出は、体験してみたくてワクワク。そして震災後の三陸やアフリカの旅の記録は、角田さんならではの描写に心をぐっとつかまれる! 旅の荷物のこと、旅先で食べたおいしいものなど、これからの旅に役立ちそうなエピソードもたっぷり。
『降り積もる光の粒』角田光代 ¥660/文藝春秋
10代には10代の、50代には50代の恋愛が
「恋愛」をテーマに5人の作家さんが書いた作品を一度に読めるアンソロジー。つきあって3年の彼氏との別れを考える28歳の女性。夏休みにおばあちゃんの家に遊びに来て、年上の女性と出会う16歳の男子。ある約束を思い出しながら、残されたわずかな時間を過ごす夫婦。年代もバラバラな人たちのそれぞれの恋愛の形が。ドキドキ、キュンキュンするだけじゃなくて、恋愛っていろんなキモチがかくれてることに気づくかも。
『恋愛仮免中』奥田英朗、窪美澄、荻原浩、原田マハ、中江有里 ¥530/文藝春秋
構成/古川はる香