最後に聞いてくれる?STと9年分のおハナシ。【田鍋梨々花・ST卒業】
これが本当に最後。梨々花が語るSTの思い出には”らしさ”がいっぱい。
最初のあの日からずっと、私はSTに心を開きっぱなし!
ドレス、リボン/スタイリスト私物 ブレスレット¥4180/原宿ジャックス ブーツ¥13970/RANDA
今日の撮影もすーっごく楽しかった! おバカテストとおばけ屋敷のバラエティー系に、トレンドのモールブーケ、ごはん系のわんこそば、ファッションとドレス撮影、それに占いまでしてもらって……本当に盛りだくさんだったなぁ。STの企画をぜーんぶ堪能できて幸せ疲れだ〜! だからこそ全部の撮影を終えた今はまだ“卒業”っていう実感はわいてなくて。だってこれ以上ないくらい”STだ〜!”って気持ちでいっぱいだし(笑)!
ST㋲になった当時、私はまだ中学1年生。電車にもひとりで乗ったことがなかったくらいの超子ども。『Seventeen』という雑誌がすごいことはわかっていたけれど、自分がそこでどんな風に活躍していくべきかとか、誰かと比べて自分はどうとか、この企画がどうだとか……は、何も考えられてなかった。単純に9年前の記憶があやふやなのもあるけど(笑)。でも、STがアットホームで当時も撮影を楽しいと思えてたことだけはちゃんと覚えてる。ST㋲になって初めての撮影の時、当時の編集長がやさしく丁寧に「これからがんばろうね」と声をかけてくれた瞬間に“あ、この場所にいる人はみんないい人だ”って子どもながらに思ったんだよね。そういえばミスSTの最終オーディションの段階からアットホームさを感じてたかも。撮影のためにヘアメイクをしてもらうんだけど、その時もスタッフさんがすごくやさしいなと思ってた。今思えば、私の心は最初からSTに開きっぱなしだったってこと(笑)。
STがあったからこそモデルを楽しいと思えた
中学1年生でST㋲最年少だった私が、今や最年長って、びっくりすぎる(笑)。これまでたくさんのST㋲の卒業を見守ってきたけど、一気に身近に感じるようになったのは、自分より年上のST㋲がひとつ上のコたちしかいなくなってきたあたりからかなぁ。こさかな(小坂菜緒)ちゃんが卒業するころにはよりリアルになっていて、いざ卒業を意識してみると“そっか、ついにか”って意外にすとんと受け入れられた。卒業後のことは今の段階ではまだはっきりとは考えていないけど、モデルはこれからも続けていきたい。だってSTで私が得たもののひとつが“モデルは楽しい”っていうことだから。ファッションもビューティーもバラエティーも、STはどの撮影もみんなが楽しみながらいいもの作ろうと全力。そのおかげでSTでの撮影を私はぜんぶ楽しむことができて、ほかのお仕事でお洋服の撮影をする時も“緊張しすぎず自然に楽しめばいいんだ”って気持ちでのぞめるようになった。私、基本的にネガティブな考えになることがないんだけど、それはずっと楽しい場所でいてくれたSTのおかげかも。ネガティブにもなろうと思えばなれるけど、ずっとその思考でいてもいいことない。どうせなら楽しんでやっていかなきゃもったいないなって気持ち。STでの9年間がなかったら、そんな考えになっていないかもしれないよね。ST㋲になっていなかったら自分がどうなっていたのかが今では想像つかないし、こうしてST㋲として9年もいられたことがただただ誇り!
後輩㋲のみんなには“コスプレ”にも全力を(笑)
今日これまでのバックナンバーを読んでいて、改めてこの9年間は私にとって青春でしかないって思いました! 制服での撮影もたくさんしたし、流行りのヘアメイクやお店……その瞬間にしかできなかった撮影をいっぱいした。しかも素敵な先輩たちがいて、可愛い後輩がいて、同世代もみんなおもしろくてやさしくて……こんな贅沢な青春ってないよね。そう思うからこそ、今ST㋲である後輩のコたちにはSTにいられるこの時間を全力で楽しんでほしい。自分の好きなことを発信したら、STのスタッフさんは絶対にひろってくれるから。自分の好きなことをST㋲として思いっきり楽しんでね! ……あ、あとコスプレにも全力を出すこと(笑)。可愛い系をやりたい気持ちもめっちゃわかるんだけど、“変かな?”と思うようなものにも突っ走ってみてほしい。サンダルでも定規でもいい。言ってみればSTは全力で用意してくれるあったかい現場だってことがわかるはず。だって私なんて懐中電灯になれちゃったんだから(笑)。やらなきゃ損だよ〜! そんなST編集部のかたはみーんな、家族だって思っています。みなさんのおかげで、私はめちゃくちゃST㋲としての字間を楽しむことができました。今後も田鍋梨々花を見守っていただけたらうれしいです(照)。
そしてST読者のみなさん。2016年にパシフィコ横浜で行われたST夏の学園祭で初めて読者のかたの前に登場してから、ほぼ毎年イベントがあったりして、ファンのかたの応援を身近に感じることができていました。その応援があったからこそ、ST㋲でい続けることができたとも思っています。初期から私を見てくれているかたには私と同い年のコも多くて、いっしょに年齢を重ねている感覚。勝手にみんなのこと友達だって思っているよ(笑)。これからもいっしょに大人になっていけるとうれしいので、どうぞよろしくお願いします♡
改めて、9年間本当にありがとう! これからもSTはずっとりりかを推していくよ!
Model: TANABE RIRIKA Photos:tAiki Styling:Kitagawa Sayaka Hair&Make:Chugun Yumiko Text:Uemura Yuko