
STモデル河村ここあが取材! アーティストRainy。がMCを務める“国際青少年デー”のイベント「HAPPY EARTH TALK LIVE 2025」
Seventeenにたびたび登場してくれているアーティストのRainy。ちゃんがアンバサダーを務める一般社団法人HAPPY EARTHでは、「国際青少年デー」によせて、次世代と社会をつなぐ対話型のイベント「HAPPY EARTH TALK LIVE 2025」を実施したよ。 Rainy。ちゃんがMCを務めたこのイベントを、ST㋲の河村ここあが現地取材! 会場の様子をお伝えするよ。
「国際青少年デー」って、何する日?
世界中でいろんなことを決めるのは「偉い人」や「大人」がほとんど。でも最近は「それでいいの?」「若者の声も必要じゃない?」という考えが広がっているって知ってた?そこで国連は、若者の声を世界に届け、その可能性や課題について意識を高めるための日として、毎年8月12日を「国際青少年デー」と定めているよ。

そんな日に開催された「HAPPY EARTH TALK LIVE 2025」は、女子高校生が未来の自分を思い描き、自分らしく生きるヒントや行動のきっかけを見つけられる場として開催されたイベント。ST㋲の河村ここあも、参加者の高校生と一緒にお話を聞いてきたよ。
〈第一部〉女子大学生のリアルな想いに迫る

(左から)村越彩菜さん、橋田歩果さん、Rainy。ちゃん
第一部は女子大生のリアルな想いを聞くセッション。MCはRainy。ちゃん、ゲストにはハロー!プロジェクトの最新グループ「ロージークロニクル」から、リーダーの橋田歩果さんと、村越彩菜さんが登場。大学生の志立藍さん、三輪香苗さんお二人にお話を聞いたよ。

(左)志立藍さん
早稲田大学商学部3年生。不登校だった小学6年生の時に、「探究学習」に出会い、高校生の時から教育に関連する仕事がしたくて、今は地方で探究学習の支援をしたり、起業家精神を養う教育である“アントレプレナーシップ教育”を学校でおこなっているんだそう。
(右)三輪香苗さん
立教大学現代心理学部映像身体学科4年生。映像身体学科は演劇について学べる学科。俳優になるのが夢で、学外の団体「遊学生」では、地方に滞在・取材して脚本を作る活動もしているそう。
大学生が考える経験の価値や幸せとは?

志立藍さん、三輪香苗さん
――今までの進学や学びの中で印象に残っていることはなんですか? (橋田さん)
志立さん:大学生になってたくさんの経験をして、得意なことが見えてきたことです。1:1で学習者を支援するより、場のプロデューサーみたいなポジションが得意かもと気が付けました。
三輪さん:去年、鳥取で劇を作ったんですが、具体的にどう動いたら世の中が進んでいくのかがわかったのが大きな学びでした。喫茶店で公演するのに、毎日、喫茶店に通って、店主の人と仲良くなるところから始めたりとか、チラシを配るのも工夫したりしたんです。

――2人にとって、『しあわせに生きる』とはどんなことだと思いますか?(村越さん)
志立さん:自分のことを自分で決められるって、すごくしあわせなことだと思います。だから、自分がまず納得できる決断を自分でしていくと良いですよね。
三輪さん:自分が居心地よく生きられることが幸せですよね。と、同時に、自分の大好きな人だったり、ものや環境も一緒に居心地よくいられることも大事で。その両者があってこそ幸せって成り立つのかな? と思います。
\ここあが質問/ JKのうちにやっておくべきことは?

――お2人は中高生時代にやりたいことを見つけたけれど、やりたいことがわからない子も多いと思います。そんな子が高校時代にやっておいた方がいいことはどんなことですか。 (ST㋲ここあ)
志立さん:実は私もめっちゃまだ迷ってます。本当にこの道でいいのかなと悩むこともあります。なんでもいいんですが、高校時代のうちに自分の興味ある分野の話を聞いたり、記事を読んだりすると良いと思います。好きなところも、思ってたのと違うかもということに気付けるので。
三輪さん:今、焦って私の道を見つけなきゃと思う必要は全然ないけど、今やりたいことを見つけなきゃいけない、みたいな気持ちになっているのもすごい共感できます。例えば、好きなアイドルグループが活動するために、どんな仕事が関わっているのかを探してみるのも良いと思いますよ。アイドルの活動の裏にはプロデューサーの人やライブのスタッフがいて。そういう仕事の動きだったり、世の中のお金の動きだったりを、インターネットとかを使って調べたりするとヒントが見つかったりすると思います。
〈第二部〉働く女性のリアル。企業で働く人の想いを聞く
第二部は企業で働く先輩からお話をうかがったよ。登壇したのは、森永乳業株式会社 サステナビリティ推進部の稲田早希子さんと太田康子さん。将来やキャリアのヒント、そして社会とのつながりについて教えてくれたよ。

(左)稲田早希子さん
普段、サステナビリティ推進部の企画グループという部署でコーポレートコミュニケーションのための統合報告書を作るお仕事をしているんだって。持続可能な社会の実現にも貢献できるのが大きな魅力だと教えてくれたよ。
(右)太田康子さん
森永乳業に入って2年だけれど、前の会社でもサステナビリティ分野で働いていたため、SDGsに関わる仕事に10年ほど携わっているんだそう。今は、社員の方が幸せに働く「ウェルビーイング」に取り組んでいて、全国を回って、社員の皆さんに私たちの仕事の意義を伝えているよ。
高校時代の夢と「幸せに働く」ことについて考える

――高校時代にどんな夢を持っていましたか。(橋田さん)
稲田さん:小さい頃から絵を描いたり、絵画を見たりするのが好きだったので、漠然とイラストレーターや美術館の学芸員のお仕事に憧れを抱いていました。でも、どちらもかなり専門的なスキルや知識が必要になるので、美大への進学が必要になります。高校の時はもう少し自分の視野を広げたい、幅を広げたいなと思ったので、最終的には普通科の大学に進学しました。
太田さん:私は漠然と海外やグローバルに通じる仕事がしたいとは思っていたけれど、当時は女性は男性のサポートをするような仕事に就くものだって思い込んでいたんですよね。 だから、何かしたいって思ったのは、東日本大震災のボランティアで福島県のいわき市に仲間と通うようになってからでした。そこから社会課題に関心を持つようになって、社会人をやりながら夜に大学のサステナビリティマネジメント講座に通ったんです。今では「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」という、いろんな企業が集まってSDGsに取り組む組織でも仕事をさせていただいているので、グローバルな仕事は気がついたらできていました。

――幸せに働くって、どういうことだと考えていますか? (村越さん)
稲田さん:私は仕事を楽しめることだと思います。自分のモチベーションが上がって、仕事に対する姿勢が前向きになって、充実感が得られるからです。職業によりますが、一般的に人生の大半の時間をお仕事に費やすことになるので、その時間をどうすごすのかというのは、とても大事だと感じています。 楽しむためには、自分の好きなことや得意なことを仕事にするとか、自分なりの目標を立てて、その実現に向かって頑張るとか、いろいろあると思います。いくつかの方法を持っておくと、難しい状況でも楽しく乗り切れますよ。
太田さん:人も地球も喜ぶ、ハッピーになることが、私が幸せに働くことにつながっていると感じています。今、私は、社員の皆さんが自分らしく幸せに働ける、主観的ウェルビーイングという観点に取り組んでいます。当社だけでなく、いろんな企業が幸せ度を数値化して測ることに取り組もうとしていて、社員の幸せ度で競争する時代に突入をしています。これから皆さんが社会に出ていくことに、ちょっとワクワクしていただけるとうれしいです。
\ここあが質問/ やりがいが得られるまでにどうがんばる?

――仕事のやりがいを得るまでの時間って、大変でもがく時期があると思います。そんなときでも行動できるお2人の行動力の源は何ですか。(ST㋲ここあ)
稲田さん:悩んだときは目の前のことを真剣にやることですね。私も自分がやっていることが、将来の何の役に立つんだろうと思うことはあるんです。後から振り返ってみると「あの時頑張ったことが今に生きてるなあ」と思うことがたくさん出てくるんですよね。
太田さん:人を喜ばせたい、自分がやったことで誰かが喜び驚いてくれるっていうことが私の中での喜びなんです。顔を思い浮かべながら仕事をすることがモチベーションになっていきます。
トークショーのあとはみんなで“夢ボード”を書いたよ♪

ここからは会場のみんなが参加して自分の夢を“夢ボード”に書くワークショップ!「自分から挑戦する」「管理栄養士になる」「人の気持ちを最優先にした住宅づくりをする」「学校の先生になる」など、みんな思い思いに将来の夢を紙に書いていたよ★
Rainy。ちゃんは「世界中に幸せを歌で届けたい!!」、ここあは「みんなに愛される女優になる」と宣言! みんなの夢はどんなこと?
登壇した方からSeventeen読者へメッセージ!

志立さん:高校生のうちって、やりたいことがなかなか見つからないことも、悩むことも多いと思います。でも、まずはやってみるところから始めて、自分が本当に好きだなと思えたり、自分の選択に責任が持てたりするようにしほしいです。
三輪さん:挑戦をすることを恐れずに、まずは小さなことから頑張ってほしいです。好きなことがあったら、より調べてみるとか、現場に行ってみるとか、そういう小さな挑戦をずっと続けてほしいです。

稲田さん:私からは『一歩踏み出す勇気を大切に』です。私は慎重な性格なので、やらない選択を取ったこともありましたが、少し後悔をしています。でも、勇気を振り絞って挑戦したことは、後々になってやって良かったと思えています。新しいことにチャレンジする時は、不安や心配がつきものですが、その先にある輝かしい未来のために、みなさんも勇気を持って一歩踏み出してみてください。
太田さん:私は挑戦するのに遅いことはないと思っています。自分がまた学びたいなと思った時は学べるし、新しいことを始めたいなと思った時には、ぜひ挑戦してもらいたいなと思います。
【AFTER TALK】Rainy。×ここあ「なぜ、SDGsなの?」
イベント後には、ここあがRainy。ちゃんに独占インタビュー! Rainy。ちゃんがHAPPY EARTHアンバサダーを務めることになった経緯を聞いたよ。

ここあ:Rainy。ちゃんは、なんでSDGsとかの活動をしたいなって思ったの? きっかけってあった?
Rainy。:明確に覚えているきっかけは、小学校3年生の時に見たUNICEFのCM。私と同年代の女の子が、学校に行けずに、清潔じゃない水を汲んで家に戻ってくる生活をしているCMを見たの。私は朝ごはんを食べて学校に行く時だったから、自分とテレビの向こうの女の子の暮らしの違いにびっくりして。世界には私の当たり前が通用しない世界があることを知って、その時から私ができることはあるのかなって探し始めたんだ。
ここあ:小学3年生でそんなこと考えられるなんてすごい!
Rainy。:もう歌手になりたいっていう夢はあったんだけどね。家族と一緒に図書室に行って調べたり、話し合いをしたりして、世界のために地域のためにできることをちょっとずつやっていって、歌手になって影響力を持つことができるようになったら、大きな活動もしていけるようにしたいなっていう思いができあがったんだよね。
ここあ:それからRainy。ちゃんは、実際に歌手としてデビューしたわけだけど、「SDGsとかに興味あるんです」って事務所の人とかに伝えて、HAPPY EARTHアンバサダーになったの?
Rainy。:実は今の事務所の方々と一緒にやるきっかけの1つに、SDGsのことが含まれているの。オーディションを受けた時に「歌手として活動したいけど、こういう活動もしたいんです」って相談したんだよね。そうしたら、「私たちの事務所だったら、そういう活動も一緒にやっていけますよ」と言っていただけたのね。デビューして、今日みたいにHAPPY EARTHアンバサダーを務めさせていただいて、学ぶ機会をたくさんいただいているから、すごくうれしい。
ここあ:すごい! Rainy。ちゃんの中で歌手としてデビューする前から結びついてたんだね。
Rainy。:そう。自分の夢と、もう1つのしたいことを、私なりの方法でやっていきたいと思っていたから。まだまだやりたいことはいっぱいあるんだけどね。

ここあ:今までのSDGs活動の中で、やりがいを感じたり、うれしかったりしたことはあった?
Rainy。:HAPPY EARTHアンバサダーに就任してから、いろんなSDGsの活動に参加させていただいてるんだけど。アミタさんっていう会社の会長の方とお話をさせていただいたのね。栃木県那須にある「森林ノ牧場」で、地球のこととか、自然と食物連鎖のこととか、いろんなことを学んで。そこで会長とトークをしているときに「あなたは知ろうとしているから、その姿勢がすごくいいと思います」って言ってもらえたのがすごくうれしかったんだよね。
ここあ:Rainy。ちゃんが、これからやってみたいこととか、目標にしていることとかある?
Rainy。:すごく大きな夢を語ると、実際に学校を設立することかな。今日の話にもでてきたけど、総合探究の時間とかで自分の探究心を育てたり、自分自身のことを学んだりするのって、すごく大切なことだなって。私も学び場を設立して、みんなと一緒に日々の楽しさを分かちあっていきたいなって思ってるよ。何気ない日常の楽しさが、すごく幸せなんだよって、みんなと一緒にシェアしていきたいな。
ここあ:すごい。絶対できる! いつかRainy。ちゃんが作った学校で歌ってほしいなと思います。
Rainy。:その時はここあちゃんも来てね。
ここあ:ぜひ招待して!
取材を終えてーここあの感想ー

「SDGsって高校生の私たちが介入できる問題じゃなく見えてしまいがちだけど、今日のお話を聞いて、自分のやりたいことが見つかった時に、それに向かって、それぞれが一生懸命頑張ることもSDGsにつながっているんだなと感じました。 今は全然想像できないけれど、いつか大人になった時に誰かの喜ぶ姿を目標に頑張ることができたら、それもまたいろんなことにつながるんだとも思いました。今、高校3年生だからどうしても進路のことをすぐ考えてしまうけど、挑戦すること、自分を大事にして自分がやりたいことやっていいということを、4人の方のお話から共通して感じました。ありがたいお話をたくさん聞けて、勉強になりました!」 (ST㋲ここあ)
女子大学生と企業の方がお話を聞かせてくれた「HAPPY EARTH TALK LIVE 2025」。先輩たちのリアルな想いが聞ける会でした。みんなもやりたいことや、夢について考えてみてね。
撮影/細溝大嬉 構成/田中いつき