
【国際女性デー】JKが語る“私たちのホンネ”。恋愛、親、将来の夢、生きずらさ…リアル座談会を開催!
【3月8日】国際女性デーって?

3月8日は「国際女性デー」。女性の社会的、経済的、文化的、政治的な成果を称える日。起源は1904年にニューヨークで行われた、婦人参政権を求めるデモ。1975年に国連によって、3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定されたよ。この日は世界中で、ジェンダー平等の推進や女性の權利を守ることの大切さを再認識するための啓発活動やイベントなどが開催されるよ。
\JKのみんなが思っていることを教えて!/

ST読者のJK5人と座談会を開催したよ。憧れの女性像や恋愛観、将来の目標、そして女性ならではの生きずらさを感じるときなど、それぞれのリアルな考え&体験談をたっぷり語ってもらったから、ぜひ最後まで読んでみてね!
⭐️参加メンバー⭐️
NNちゃん(高2) 女子校。女性として尊敬する母親の影響で、フェムテックに高い関心をもっている。
HNちゃん(高2) 女子校。ダンス部に所属。将来の夢は公認会計士。
YNちゃん(高3)共学校。元ダンス部部長。歯科衛生士の専門学校に進学予定。
HYちゃん(高3)共学校。飲食店でアルバイト。大学に進学し、芸能活動に挑戦したい。
AKちゃん(高3)共学校。元ダンス部部長。将来は保育士の仕事に興味あり。
憧れの女性像は、芯を持った強くカッコいい人という声が多数♡
ーー憧れている女性を教えて!
YN:私はダンス部の外部コーチの女性に憧れてる。踊っているときはめちゃめちゃカッコイイのに、それ以外はちょっと抜けているところもあって、朗らかな感じで。自分を貫いて生きているのが伝わってきて、私も自分らしさを大事にしよう!って思わせてくれた存在なんだ。
HY:自分の意思を貫いている女性って素敵だよね! 私はゆうちゃみさんのように、人を笑顔にしながら、自分の考えをちゃんと表現できる女性に憧れる。強くてカッコイイ!って思うし、私もそうなりたい!
NN:私は自分のお母さん。性格が真逆でぶつかることも多々あるんだけど(笑)、自分の信念を貫いて、自営業で成功している姿は素直にカッコイイと思う。お母さんがいなければ将来の目標も見つからなかったし、私にとっての憧れのロールモデルなんだよね。
AK:出口夏希ちゃん。外見の可愛さはもちろんだけど、性格も可愛くて面白いところが大好き。ST時代からずっとファン!
HN:私は、LE SSERAFIMのカズハちゃん。私もカズハちゃんと同じく、バレエ経験者としてダンスを習っていて、バレエ独特の動きが体に馴染んでいるせいで感じる難しさがたくさんあって。すごく努力したことが身を持ってわかるから、心の底から尊敬しているよ。
恋愛は自分のペースで自分らしく! パートナーとは平等な関係を築きたいという声も
ーー恋愛をしなきゃ!というプレッシャーを感じることはある?
全員:ありません!
NN:私は友達に片想い中。でも学校では、恋愛している子や彼氏がいる子の割合はすごく少ないかも。
HN:私は6年間、好きな人すらいないな〜。でも別に困ることも、絶対に彼氏が欲しい!と感じることもないかな。
YN:私も数年、恋してない(笑)
AK:同じく、最近は恋愛から遠のいてて、みんな、どうやって恋愛してるんだろう!?って思うけど、あせりは特にないな。
ーーデートで奢られるのに対して、どう思う?
AK:絶対に嫌! 以前、付き合っていた人が絶対に奢りたいタイプで。女性だから、と差別されている感覚はなかったけど、奢られる度に罪悪感を感じちゃった。
HY:え〜!! 私だったら嬉しいな。私の前でカッコつけようとしてくれたんだな、って感じるから。
AK:カッコつけようとしているのが分かったから、余計に割り勘にしたいって言えなくて……。同い年なのに、男性だからって理由でそんなに頑張らなくていいのにな、って思ってた。
NN:なるほどねー。たしかに、同い年の人から毎回奢られたら気を使うかも。たまになら全然いいけど! でも、“奢ってやるよ!”みたいな態度を出されるくらいなら、割り勘がいいな。
HN:奢ることで偉そうにする人は無理かも。私も、自分の分は自分で払いたい派!
YN:時と場合によるかな〜。記念日とかクリスマスとか、特別な日に私のために頑張って奢ってくれたら嬉しい。でも、毎回奢られたら不安になるかも。なんでそんなにお金あるの!?みたいな(笑)
ーー自分の恋愛観に、両親の関係性は影響していると思う?
NN:めちゃめちゃ影響していると思う! 私のお母さんは性格がすごく強くて、10歳上のお父さんに対しても、言いたいことをハッキリ言うんだよね。二人の関係性って、共働きで、お母さんも自立してお金を稼いでいるから成り立つのかな、と。だから私も、将来結婚しても絶対に自立していたいな。
HN:私のお父さんはお坊ちゃんとして育てられてきたみたいで。家事とか、お母さんから言われないと手伝わないし、基本的に“やってもらって当たり前”という姿勢。娘としてお父さんを嫌いじゃないけど、お父さんみたいな人とは結婚したくないかな。
HY:私は、お父さんに一度も怒られたことがないの。お母さんが一家のリーダーという感じで、子供だけじゃなく、お父さんに対しても常にガミガミ怒ってる。言われっぱなしのお父さんを少しかわいそうだな、って感じることもある。私は、将来のパートナーとは平等な関係性を築きたい!
YN:私もお父さんに怒られた記憶がない! 仕事が忙しくて朝と夜しか会わないから、そもそも怒る機会がないのかもだけど(笑) うちの両親は共働きなのに、家事は全てお母さん任せ。なんで手伝わないの!?って見ててイライラするし、お母さんとお姉ちゃん、私の3人でお父さんを責めることも。将来結婚するなら、絶対に家事を分担してくれる人がいいな!
AK:うちは、お母さんが仕事で遅くなる日はお父さんが家事をして、お父さんが遅くなる日はお母さんがする。すごくバランス良く家事を分担できていると思う。今も家族みんなでキャンプに行くくらい仲良しだから、私も将来は仲の良い家庭を築きたい。
公認会計士や保育士…性別にとらわれない5人それぞれの目標
ーー将来の夢はある?
HN:私は公認会計士になるのが目標。きっかけは、文化祭の企画で、企業から融資を集めて商品を作って販売した経験。私は会計の役職についたんですけど、すごく難しかった一方で、終わった後の達成感が大きくて! 会計の仕事に興味を持ったことで、大学でも会計士になる勉強をする予定。
HY:小さい頃から、ずっと芸能界に入るのが夢なんだ。親に反対されて、ずっと我慢してきたんですけど、やっぱり今も芸能の道に憧れがあって……親にすすめられた通り大学に進学しつつ、大学生をしながら芸能のお仕事に挑戦してみようと思ってて。親も、やっと私の熱意が伝わったのか、大人になったから好きにしていいよ、って言ってくれるようになったんだ。ゆうちゃみさんみたいに、人を笑顔にするような存在になりたい!
YN:私は、短大に進学して歯科衛生士になる予定。絶対になりたい!という気持ちがあったわけじゃないんだけど……姉やお母さんから、強くすすめられたのが大きいかな。当初は4年制の大学に進学する予定だったんだけど、いろいろ考えた結果、専門的なことを学んだ方が将来の自分のためになるのかも?と思って決断したよ。
AK:ぼんやりとだけど、保育士の仕事が楽しそうだな〜と感じていて。ただ、絶対なりたいという意思が今あるわけじゃないから、最初から保育士の学校に通ってしまうと将来の選択肢が限られてしまう気がして、まずは4年制の大学に進学予定なんだ。大学で学びながら、やっぱり保育士になりたいと感じたら、卒業後に改めて保育士の学校に入り直すつもり。
NN:フェムテックと企業を連結させる取り組みや制度にまつわる仕事をしたいと考えてて、企業の政策について学べる学部に進学する予定。高校のダンス部で活動する中で、PMSや生理が原因で思うようにパフォーマンスができなかったり、生理痛で練習が辛かったりする仲間がたくさんいて、生理の悩みを解決する方法はないのかな?って考えるようになったんだ。エステサロンを経営するお母さんが、吸水ショーツや月経カップなどを販売しながらフェムテックの知識を広める活動をしていて、有意義な仕事だな!って思って。女性にとって、フェムテックという選択肢がもっと身近に感じられるような取り組みをできたらいいな、と思ってるんだ。
ーー将来について、夢や目標がなきゃいけない!と感じることはある?
HY:すごく感じる!!
NN:実は私も、進路を決める直前まで全くやりたいことがなくて。ただ楽しく生きていられたら幸せなのに、なぜ目標を見つけなきゃいけないんだろう?って悩んでた……。
YN:え〜! 意外!!
NN:勉強が得意じゃないからAO入試を狙おうと思って、面接のためにやりたいことを明確にしなきゃいけなくて。部活で感じたこと、お母さんの仕事に感銘を受けたこととかを思い起こす中で、そうだフェムテックだ!って気づいたたんだよね。やりたいことが見つからなかった時期は、本当に辛かった。
AK:わかる。なんか、目的なく生きてるみたいな感覚になるよね。
HY:正直、高校生の時点でみんながみんな将来の目標を定めるなんて難しいよね。今やりたいことがこの先もずっと続くとは限らないし……。
HN:そうだね。今見つからなかったとしても、大学で探せばいいと思う!
JKが感じる日常の壁って?ジェンダー意識の課題はまだまだありそう
ーーいろいろポジティブな話を教えてくれたけど、逆に普段、女性ならではの生きずらさを感じることはある?
HY:私の学校は共学なんだけど、プールの授業がある期間は、とくに感じるかな。生理3、4日目はタンポンを使ってなんとか受けられるけど、経血量の多い1、2日目はやっぱり厳しい。男性の先生に生理だから休みたいって伝えたら、“水圧で血が漏れないから大丈夫でしょ”って言われたことがあって、ショックだった……。
NN:え!? そんな風に言われることあるの?
HY:しかも、それについて女性の先生に相談したら、“そういうもんだから仕方ないよ、頑張れ!”って軽くあしらわれて。休むと補講を受けないといけなくて、サボった人と同じ扱いをされるのも納得できなかった!
HN:衝撃的。私の学校は女子校だから、みんな生理について正々堂々と話してる。トイレにも備え付けの生理用品があるし、すごく恵まれた環境だと思う。卒業して社会に出た時に、そういうこともあるのか、って思うと不安を感じる。
NN:私も女子校で、 男性の先生はかなり理解がある方だと思う。むしろ、 生理痛を理由に部活を休んでいる子に対して、“あの子サボってるよね”みたいな陰口を叩く子もいて、女の子同志なのにって悲しい気持ちに。女性の先生も生理に対して理解がある人ばかりじゃなくて、女性でも、生理が軽い人もいれば重い人もいるという知識がちゃんと認識されてないこともあるな、って思うこともある。
AK:私の学校は共学だけど、生理中は体育の授業を休めるし、先生の対応も統一されてる。学校によって、全然違うんだね……。
ーー日常で、性についての知識を学ぶ機会はある?
HN:正直、授業で学ぶ以上の情報を得る機会は、なかなかないかも。
YN:芸能人の方が、生理や性について語っているYouTube動画を観る程度かな。SHELLYさんの動画は、周りでも観ている人が多い印象。
AK:わかる! 芸能人の方の動画は観やすいよね。
HY:私もたま〜に観る。でも自分から探しに行くというよりは、たまたま流れてきたものを観る感じだな。
NN:生理については堂々と話せるけど、性についてはタブーなイメージがあって、自分から検索するのに抵抗感がある。性教育の動画も、恥ずかしくて観れないことが多いかも。
HN:学校の取り組みで、提携する男子校の生徒とそれぞれの性別ならではの悩みなどをディスカッションする機会があって、すごく勉強になったんだよね。性についても、もっとオープンに話し合える機会が増えるといいな、って思う!
悩むことも多いけど、恋愛も将来も自分らしく! たくさん考えて話して未来に繋げたいね♡
恋愛も将来についても、自分の心や家族、学校と向き合いながら、自分のための選択をしていた5人。悩みながらもポジティブに突き進もうとする姿に、勇気をもらえるね♪ 自分らしく生きることは、全ての女性に与えられた権利で、女性のエンパワメントの象徴。みんなが色々なことを考えて話すことによって、今も根強く残るジェンダーにまつわる問題が改善されて、より生きやすい社会になっていくといいね!
構成/中西彩乃