アイドル活動で培った豊かな表現力を活かし幅広いテーマで活躍していた”みれたん”こと林美澪が、STを卒業します。ラストインタビューとなる今回、2022年の初登場ページの思い出から、不安でいっぱいだった1年目、FJKトリオ“めみみんちゅ”への想い、卒業を迎える今の気持ちまでをじっくり聞きました!

約3年半、ST㋲として頑張れたのは応援してくれたみなさんのおかげ♡

ラスト撮影を迎えた今は、感謝の気持ちでいっぱいです。ST㋲を約3年間続けられたのは、ファンの皆さんの応援、そしてスタッフの方々が支えてくださったおかげ。本当にありがとうございました! 今はまだ実感が湧かなくて……最後の撮影だ!って心して現場に来たのに、そんな感じが全くしなくて。きっと撮影を終えて家に帰ったら、一気に悲しみが押し寄せるんだろうなぁ。

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私にST㋲が務まるのかな? 自信がなくて、不安だった

ST㋲になれると知った時のことは、昨日のことのように覚えています。自分がST㋲になれるなんて想像もしていなかったので、心の底からビックリ。嬉しい反面、すごく不安でしたね。誰もが憧れるファッション誌で、アイドルしか経験のない自分にモデルが務まるのかな?って。そんな気持ちで迎えた初登場企画の撮影は、やっぱり慣れないことだらけで、ますます不安になっちゃった。あまりに緊張しすぎて、ほとんど記憶がないんです。アイドルとしてパフォーマンスする時には全く緊張しなかったから、不思議。唯一覚えているのは、一緒に誌面デビューした石川花ちゃんが衝撃的に可愛かったこと。隣でメイクしたんですけど、鏡越しに花ちゃんと目が合うたびにオドオドしてた(笑)。

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【初登場!】2022年春号『林美澪&石川花 新しくSTモデルになりました♡』

初登場の誌面が出ると、学校の友達やメンバー、アイドル仕事のスタッフさんなど、本当にたくさんの方から連絡をいただいて、想像以上の反響でした。“おめでとう!”、“すごいね!”などのメッセージに勇気をもらい、応援してくださるみんなのためにも頑張ろう!と心に誓いました。

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いちご飴のコスプレで大爆笑! STの現場はいつも笑顔になれた

ST㋲になりたての時期で忘れられないのが、初めてのコスプレ企画。いちご飴のコスチュームを着た自分の姿が面白すぎて、腹の底から大爆笑! スタッフの皆さんも笑ってくれて、そんな皆さんを見て、私もすごく嬉しくなって。不安で不安でたまらなかった気持ちがちょっぴり和らいだ瞬間でした。それでも、ST㋲として自信が持てない期間は1年くらい続いたかなぁ。いつもドキドキしながら撮影に向かっていたんですけど、現場に入ると、自然と笑顔になれたんです。スタッフ、モデルの皆さん全員が気さくに話しかけてくれて、撮影中は「かわいい!」、「上手!」と褒めて気分を上げてくれる。なんて素敵なチームなんだろう、といつも感動していました。

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2022年夏号『夏のコスプレパーティー』

アイドルとモデルのギャップに苦戦。でも、撮影のたびに新しい発見と学びが!

モデルのお仕事は、学びの連続でした。基本のポージングやお洋服の見せ方から苦戦して、コツを掴んできたと思ったら、他のモデルさんとの組み撮影ではひとりの時とは違った表現力が求められたり、ロケとスタジオでは求められるポージングやテンションが違ったりして、撮影するたびに新しい試練がありました。特に苦労したのが表情です。アイドルはパフォーマンスの最中も撮影でも、いかにキメ顔を維持できるかが重要。同じ感覚でSTの撮影に挑んだら、カメラマンさんから“もう少し自然な表情で”と言われて、“自然な表情ってなに!?”とパニックに(笑)。ST㋲仲間の撮影や誌面を見て、鏡の前で練習して、を繰り返しながら研究を重ねて少しずつ習得していきました。ST㋲として習得したスキルは、アイドルとしてのお仕事でも大活躍。オフショット撮影などでアンニュイな表情をしてみたりして、表現のバリエーションがめちゃくちゃ増えたんです! できることの幅がどんどん広がっていく中で、アイドル、モデルそれぞれの良いところを組み合わせたら、最強なんじゃないか!?という気持ちになって(笑)。自信がついて、どちらのお仕事も前向きに取り組めるようになりました。

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モデルのお仕事を通じて おしゃれが大好きになった♡

モデルのお仕事を通じて得たもう一つの収穫は、ファッションが大好きになったこと。私はアイドルのキラキラした衣装が好きで、ステージで着て満足していたから、私服は今ほど気を遣っていなかったんです。でもSTの撮影でいろんなテイストの服を着るようになって、あまり着たことのなかったストリート系とかスポーティなお洋服の可愛さに気づけたし、しかも自分に似合う着こなしかたも学べたおかげで、コーデの幅がぐんと広がりました! メンバーから「今日の私服可愛いね」と褒められる機会が激増し、モデルとして経験してきたことが身になってきたのかも♡とホクホクしていました。

スキンケアやメイクの知識も増えて、メイクのスキルも上達。STの撮影でしてもらうメイクはアイドルの現場とはテイストが全く違って、ファッションと同じくすごく勉強になった。美容のテーマで最も印象に残っているのが、2023年の『#STモデルのヘアカタログ』。小さい頃から黒髪ロングにこだわって入念にケアしてきたから、それを取り上げてもらえたことが嬉しかった。写真もめっちゃ盛れていて、大のお気に入りです♡

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『#STモデルのヘアカタログ』撮影/藤原宏(Pygmy Company)

去年SKE48を卒業したとき、ポジティブな気持ちで辞めた一方で、自分の中ですごく大きかった存在がなくなり心にポッカリ穴が空いたような気持ちになったんです。それでも美容やおしゃれに対するモチベーションが下がらなかったのは、STというもう一つの大事な存在があったから。STのおかげで、アイドルではないひとりの女の子として、おしゃれもメイクも楽しめる今の自分があると思っています。

“めみみんちゅ”の空気感が大好き♡ いつも以上にリラックスできた!

STの現場では、素敵なモデル仲間と会えることが楽しみの一つでした。特に同い年の(宮迫)翠月ちゃん、(滝口)芽里衣ちゃんとのFJKトリオ“めみみんちゅ”の企画は、いつも以上にリラックスして楽しめた。最年少メンバーだったSKE48の現場では同い年の方とお仕事で関わる機会がほとんどなかったから、すごく新鮮で。人見知りする性格上、初めて3人での撮影に向かう途中は緊張していたんですけど、2人が優しく接してくれて、あっという間に打ち解けられました。

  • 2024年秋冬号
    『私服も制服も♡ FJK㋲冬の大人化計画』

撮影の合間もずーっとおしゃべりで盛り上がって、それぞれの学校の話から、制服、勉強、おしゃれのことまで、話題が尽きなかった。まるでクラスメイトといるような安心感があり、3人でいるときの空気感が大好きでした。いつかプライベートで遊びたいね、と話していたんだけど、なかなか予定が合わず……近々、実現できるといいな♡
全員としっかり話せたわけではないけれど、ST㋲の仲間はみんな、私にとって尊敬する憧れの存在。撮影中のかっこいい姿を見るたびに刺激を受けたし、直接や誌面を通じて、本当にたくさんのことを教えてもらいました。これからも、みなさんの活躍を心から応援しています!

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卒業は、新しい自分を見つけるため。 STで学んだことを活かして頑張ります!

STの現場は笑い声が絶えず響いていて、とにかく明るいムード。どんなに疲れていてもSTの撮影に行くと元気になれて、帰りには顔がニコニコしているんです。魔法の国なんじゃないかって思うくらい、とっても温かくて心地の良い場所でした。卒業するのは寂しいけれど、新しい自分を見つけるために、勇気を出して決断しました。短い間でしたが、ST㋲としての私がたくさんの人の記憶に残っているといいな。今後は、まずは少し休みつつ高校生活を楽しむ予定。その後の予定はわからないけれど……STで学んだこと、経験させていただいたことを大切に、次のステージでも頑張りたいと思っています。今よりももっと可愛く、もっとおしゃれな私になって、またみなさんと会えますように!

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みれたんからみんなへ手書きメッセージ♡

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撮影/浜村菜月(LOVABLE) スタイリスト/前田涼子 ヘアメイク/田中陽子 モデル/林美澪(STモデル) 構成/中西彩乃

[衣装]トップス¥1799/GRL(グレイル) イヤリング¥330/Lattice 靴¥8800(オリエンタルトラフィック)/ダブルエー スカート/スタイリスト私物