
加藤栞、Seventeenモデルを卒業します!
品のある美しい顔立ちとうっとりする憧れのスタイルを持つ“かとしお”こと、加藤栞が、Seventeenモデルを卒業します。いつもまぶしい笑顔と、ゆったりとしたペースで、撮影現場を輝かせてくれていたかとしお。今までのこと、これからのこと、最後にたくさん話してくれました!
最後のSTの撮影も、いつも通りリラックスできた♡
最後のSTでの撮影、太陽がサンサンで気持ちよくて、すごく楽しかったー! でも最後っていう自覚もあんまりなくて、今この取材をしているのも“卒業”という感覚はないのが本音。昨日の夜もいつも通り“明日はSTの撮影だ!”っていう気持ちだけで。撮影前のルーティンでもあるパックをしたり、少しはやく寝て遅刻しないように気をつけたり…っていういつもの感じだったんだよね。ただ、マネージャーさんから「ラストSeventeenの撮影、がんばってきてください」って連絡をもらったときは、さすがに「そっか、最後か……!」って気持ちが引き締まった。でも撮影中はいつものアットホームなSTの空気感で終始、リラックスできていたよ。

ST㋲としてのはじまりは、私の人生においての起点
私がST㋲になったのが2021年3月号だから、ちょうど4年。しっかり地に足をつけて、本当にたくさんのことを経験した濃厚すぎる4年間だった。だって、私は芸能活動をスタートしたのもSTだったし、その間に他のお仕事もさせてもらって、地元の兵庫から上京して、大学受験もして……って自分の人生において激動の時期だったから。

私は中3でST㋲になっているけど、実は中2のときにミスセブンティーン2019のファイナリストになっているんだよね。そのときは芸能事務所にも入っていない、本当に一般の中学生。そもそもミスSTを受けようと思ったのは、中学生活があまりうまくいってなくて、気持ちが落ちていたのがキッカケ。学校に行かない日も増えていく中で、「このままじゃやばい」と思ったんだ。当時はテニスひと筋で気にせず日焼けもしていたし、眉毛も整えたこともない……っていう感じで、今その当時の写真をみると恥ずかしい(笑)。そのときのミスSTは落選しちゃったんだけど、でも今思えばこの挑戦が私の運命が変わった日だったかも!
家族にも励まされて、あきらめなかったST㋲への憧れ

ミスSTに落選しちゃった時は、もちろん悔しい気持ちもあったけど、候補者はかわいい子ばかりだったし小さいころからモデル活動をしている子も多かったから、「そりゃそうだ…」っていう気持ちもあったかな。ただ不思議と落ち込んだりはなかったし、やっぱりすぐ諦める気にはならなくて。もっと自分を磨こうとは思ったけど、年齢的に挑戦できるまでは何度でも続けようって思ってた。それに私、家族がめっちゃポジティブで。「また受けたらいいやん」ってけっこう押せ押せタイプだったから、凹みすぎずに済んだのかも(笑)。
緊張してないように見えて、実はめちゃくちゃしてました
無事にST㋲になれたときはもちろん嬉しかった! リベンジでの挑戦だったから「やっと……!」って達成感もあったしね。ただモデルとしての撮影はすべてが初めてのことだらけで、撮影は緊張。そういうふうにみられないタイプなんだけど、実は緊張してました(笑)。緊張しすぎて30分以上前にスタジオに着いちゃうこともあったし。でも、同年代の子たちが集まっていろんな話をできる空間が新鮮で楽しくて、自然と馴染めていった感覚はあるかも。

【初登場!】2021年3月号『愛されるST㋲めざして、がんばります♡』
ただ今思い出してもポージングはガチガチだったな(笑)。“ポージングってなに?”みたいな状態だったから、腰に手を当ててわかりやすいキメポーズをしてはみるけど、手も中途半端だし、笑顔もぎこちないし…初登場の自分は直視できない! でも当時の私はこれでも“やりきったぞ!”って気持ちだったと思う。我ながらポジティブ(笑)。ちなみに、初登場ページで唯一変わっていない持ち物があって、それが筆箱! 中学のころから今も変わらずこのデニムの筆箱を使ってるよ。ちっちゃいから持ち運びやすくて変えられない(笑)。

撮影をしていくにつれて、先輩モデルの方といっしょになるたびに自分のポージングに対して「全然ダメだ!」って気づいて、そこからいろいろな人のポージングを吸収していくようになったかも。あとは17歳のときに出演した2022年の『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』で出会った人たちからの刺激も大きかったかも。ななちゃん(新野尾七奈さん)やのせりんみたいに、その人にしかない雰囲気を持っている人が多かったから、彼らのインスタを見たりして自然と表現力とか空気感を吸収してた気がする。
STのコスプレ企画はユーモアに走るのが正解でしょ(笑)
楽しかった撮影はいっぱいあるけど、STらしさで思い出深いのは、2022年夏号でのコスプレ企画。確か4つぐらい希望を聞かれて、私は全部夏のフルーツをあげたんじゃないかな。その中で選ばれたのはスイカ。衣装は真緑の全身タイツ! ファスナーがあって意外と着やすいんだなっていう発見もあったけど、もしかしたらあれが最初で最後の全身タイツかもしれない……(笑)。STだからこそのおもしろい企画で楽しかったし、もし今またコスプレできるとしたら絶対に全身タイツになりそうな変わった提案をすると思う。コスプレ企画はネタに走ってなんぼでしょ(笑)。

2022年夏号『夏のコスプレパーティー』
特別な思い出になったのは、2022年夏号での沖縄撮影かな。(永瀬)莉子さん(OG㋲)、(雑賀)サクラさん(OG㋲)、同い年のこっちゃん(瀬戸琴楓)という大好きな人たちと沖縄っていういつものSTとは違う場所で撮影ができて、とっても楽しかったし、思い出になった!
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2022年夏号『OKINAWA TRIP♥2022』
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そして“かとしおといえば”の印象をつけてくれた『かとしお美BODY』の企画も外せないなぁ。ボディ企画は編集さんにずっと「やりたいです!」って言っていたんだよね。念願の企画だったからこそ、ジムに通ったり、いつもより念入りにボディメイクをして撮影に望んだよ。でも今みると「まだまだ追い込めるでしょ!」って思っちゃう。……待って、これも2022年夏号なんだ! 私の思い出、この号につまってる(笑)。このあとにグラビア撮影もさせてもらって、よりレベルアップしてると思うよ。ただ今も“完璧”とは思っていない。“常にレベルアップさせたい”と思っているからね♪
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2022年夏号『かとしおBODYが天才すぎる』
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初めて親友だと思える人と出会えたのもST
ST㋲として過ごした4年で本当にたくさんの学びと出会いがあったけど、その中でもかけがえのない出会いになったのは、(藤村)木音。舞台『Bling Bling by Seventeen』の稽古のときにいっしょにいる時間が長くて、そこで初めてグッと距離が縮まったんだよね。単純に過ごす時間が長かったのもあるけど、そのとき抱えてた不安が似ていて、いっしょに共有しあえたのがよかったんじゃないかな。初めて自分に親友っていうものができたなと思えた。

木音は高校を卒業するまで福岡に住んでいたから、撮影以外で会える機会があまりなかったけど、上京してからは月1で会ってる。会わないと辛いレベル(笑)。「今なにしてる?」ってサクッと連絡して、私の運転でドライブに行くことも多いよ。片道2時間ぐらいかかる場所まで行ったこともあったけど、道中はずっとしゃべってる。こんなふうに楽しい時間を共有し合える同い年の友達と出会えたことが幸せだし、STには感謝しかないです。ちなみに木音には卒業することを直接伝えたけど、「栞が先〜?」って言われた(笑)。実はこのラスト撮影のあとも、木音がサプライズで来てくれたの! 嬉しかったな♡
私にとって家族のような場所に出会えて幸せ
STは私にとって“家族”のような場所。右も左もわからないただの中学生だった私をやさしく見守ってくださって、本当にありがとうございました! そんなあたたかい場所を卒業して新たなステップに進むのはもちろんさみしい。でも、“家族”と思える場所があることがすごく心強いです。中学生活があまりうまくいかなくて、何もやれていない空白の時間が私にはあった。そこから飛び出して初めて入った場所がSTだったからこそ、これから進む先でも“なんでもいいからとりあえずやってみる”というポジティブなマインドでいられてる! ST初登場のときにキャッチコピーとして書いてくれていた“ハッピー感満点の笑顔を届けます♡”がこれからも変わらないと言えるのはSTのおかげ!

そしてST読者のみんなにも、感謝の気持ちでいっぱい。STから私を好きになってくれた子は、熱心に応援してくれる人が多いイメージがあって。「今日何食べたよ!」とか、日常の何気ないことをDMしてくれているのもみてるし、ほっこりしています(笑)。本当にみんなのことが大好きです。これからもいろんな活躍をみせていけたらと思っているし、みんなをわくわくドキドキさせ続けられるハッピーガールになります♡ 4年間、本当にありがとうございました!
かとしおからみんなへ手書きメッセージ♡

撮影/千葉タイチ スタイリスト/前田涼子 ヘアメイク/田中陽子 モデル/加藤栞(STモデル) 構成/上村祐子
[衣装]ビスチェ¥999/GRL(グレイル) スカート¥22000(PERNA)/アンティローザ リング¥330/Lattice 靴/スタイリスト私物