毎年レベルが高すぎると話題の『日学・黒板アート甲子園®』が今年も開催されたよ! 先月その表彰式が都内で行われ、昨年に続きメイン大会で最優秀賞に選ばれた好文学園女子高等学校にSeventeenがインタビュー☆ 作品についてはもちろん、ここでしか聞けない制作秘話、プライベートのことまでたっぷり語ってもらったよ。なんと今回、特別に"Seventeenオリジナル黒板アート”も描いてもらったから最後までチェックしてね!

最優秀賞に選ばれた好文学園女子高等学校の作品がコチラ!

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作品名は「流星群のその先へ」。高校生という短い時間を、一夜限りで輝く流星群に例えたんだって! 1つだと星屑のような流星もたくさん合わされば流星群となるように、黒板アートも個々の力が合わさって大きな力になるという意味も込められていて、 今も未来も輝き続ける自分たちを表現しているんだそう。生徒の表情、ワイシャツのしわ、スカートひだ、窓や床、奥に見える建物まで全部がリアルに丁寧に描かれていて、観れば観るほど惹き込まれちゃう!

日学・黒板アート甲子園®の表彰式が行われたよ!

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制作メンバー11人の中から代表して、部長の藤岡釆音さん(高3)と嶺井マリア由未さん(高3)にお話を伺ったよ。〔藤岡さん写真右、嶺井さん写真左〕 おふたりとも黒板アート甲子園®は3度目の挑戦!

♦︎まずはおめでとうございます! 最優秀賞に選ばれた時の率直な感想は?

藤岡さん:「やったー!」でした(笑) 本当に、やったー!でしかなかったですね。昨年の先輩方が最優秀賞を受賞していてプレッシャーがあったので「よかった…」という安心の気持ちが大きかったのかもしれないです。ほっとしました。

嶺井さん:先生が昼休みに1〜3年生の部員全員を、制作している部屋に集めて「最優秀賞です!」と発表してくださったんですけど、びっくりな気持ちもあって、「えーー!」とみんなで喜びを分かち合いました。昨年の先輩たちの絵がとにかく素晴らしかったのでそれには及ばない自覚はありつつ、何かしらの賞に選ばれたらいいなとは思っていたので(笑)。まさかの最優秀賞で嬉しかったです! これは釆音(藤岡さん)がかけてくれた言葉なんですけど『プレッシャーが、私たち3年生が責任感を持ついいきっかけになったよね』って。それで前向きに頑張ろうと思うことができました!


♦︎改めて、受賞作品について教えてください!

嶺井さん:昨年の作品が「時間を止めて仲間とずっと一緒に居たい」という静と動の"静"の部分を学生生活とリンクさせて作り上げた作品で、今年は静と動の"動"を意識した作品になっています。昨年とは真逆の、未来に向けたポジティブな感情を全面的に押し出しました!

藤岡さん:先輩方の作品を超えられるものは何だろうと考えたときに「去年は"静"だったから今年は"動"」、「去年はこのままでいたい気持ちを表現しているから、今年は未来」という思考で対照的な作品にしました。先輩から学んだ描く技術は受け継ぎながら、その中でも違うものを考えて辿り着いた先が、未来に向けた明るくて動きのあるものになりました!

昨年のプレッシャーに負けず掴み取った最優秀賞✨ まさか昨年の作品と対照的に描いていたとは…! カラフルな流星群が明るい未来を連想させる、パワーをもらえる作品だよね。

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♦︎コンセプトを決めるのにどのくらいかかった?

嶺井さん:制作期間の4分の3はコンセプトを考えていました!

藤岡さん:私たちは、掘れば掘るほど出てくる、部員のアイディアを詰め込んだコンセプトが強みだと思っているので、そこに対してのこだわりが加速していって多くの時間を費やしました! 歴代の作品は高校生活に重きを置いている作品が多く、有限な時間という大きなテーマは決まっていたのでそこから自分たちらしさを入れた案をみんなで出し合っていきました。みんな同じ方向を向いていたので、話し合っていくうちに自然とまとまったんです!


♦︎制作時のエピソードを教えて!

藤岡さん:顧問の先生から、永遠にコンセプトのOKがもらえなかったことですかね(笑) 考えては没、考えては没の繰り返しでした。

嶺井さん:そんな先生が「これ(部員の)みんなっぽいよね」と送ってくれた曲があり、それを聞いたときにこれはコンセプトが決まりそうだなと思いました。ちなみにその曲というのは、緑黄色社会さんの『恥ずかしいか青春は』です!

藤岡さん:制作中もずっと聴いてたよね。「有限だから最高だ」の歌詞がこの作品の軸になっています。

嶺井さん:先生には本当に感謝しています!


♦︎アート自体の制作はどのくらいかかった?

藤岡さん:10日間かかりました! 夏休みだったので、そのうちの8日間は丸一日制作にあたっていました。

嶺井さん:しかも締め切りまで残りわずかしかなかったので結構焦っていましたね…。

藤岡さん:背景を描くのが得意なコもいれば、人物を描くのが得意なコもいるので、部員それぞれの得意分野を活かして描きました!


たったの10日間で完成させたことにびっくり! 実際に描いているところを見てみたい☆

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♦︎一緒に作り上げた部員のみんなにどんな言葉をかけたい?

藤岡さん&嶺井さん:やっぱり"ありがとう"ですね!

藤岡さん:お祝いを兼ねてみんなでお泊まりしたいね。

嶺井さん:めっちゃいい! 歴代の先輩も呼んでタコパしたい!

♦︎そんな仲良しな部内でなにか流行ってることはある?

嶺井さん:風邪ですかね(笑)

藤岡さん:確かに流行ったね(笑)

嶺井さん:ほかにはカプセルトイが流行ってます!

藤岡さん:たしかに! カプセルトイの新作を見てこれ欲しい!ってなったものを実際に回してみんなに見せびらかすっていう(笑)

嶺井さん:そうそう(笑) 私はぬいぐるみ系が好きです♡

藤岡さん:私はフィギュアの形のキーホルダーにハマってます!


“風邪”という予想外の回答が!(笑) キーホルダーになるカプセルトイはスクバにつけて持ち歩いてるんだって。

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♦︎今は黒板アートに夢中なおふたりですが、将来の夢は?

藤岡さん:新発売されるお菓子のパッケージデザイナーになりたいです。新発売とか期間限定のものに目がなくて、特にグミのパッケージはじっくり見てしまいます! それそのものが大きな影響力を持っているわけではないと思うけど、「今日も頑張ろう」と思えるもののひとつだと思うので、誰かの元気に繋がるデザインを作れる人になりたいです!

嶺井さん:このあとに言うのかぁ(笑) 私はVtuberのような、自分の描いたイラストを動かすのが夢です!

おふたりとも素敵な夢すぎる! やっぱり"描く"ことが好きなのが伝わってくるね。

♦︎この作品を通して、同年代のセブンティーン読者にどんなことを伝えたい?

藤岡さん:やっぱり「有限だから最高だ」ですね! 3年間は少ないけれどそれでもその決められた時間をめいっぱい楽しんで欲しいですし、私も残り少ない時間を楽しみます!

嶺井さん:何事にも怖がらず、挑戦することを楽しんで欲しいです!

最後に素敵なメッセージをいただいたよ♡ これを読んでるJKのみんなもいろいろなことに挑戦して、高校生活を思いっきり楽しんじゃおっ!

Seventeenオリジナル・ミニ黒板アートを描いてくれたよ!

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なんと!!特別に、好文学園のみなさんがセブンティーンをイメージしたミニ黒板アートを描いてくれたよ! セブンティーンに憧れている女のコが、表紙をイメージしたロゴを描いていたりデコったりしている様子を表現していて、タイトルは「憧れ」。 文字やロゴはプリクラのネオンペンをイメージしているんだそう。今回初めて2年生のメンバーだけで制作してくれたとのことで、一度帰宅した3年生が、2年生が居残りしていることを知って学校に戻ってきて手伝ってくれたという心温まるエピソードも。

今どきJKな女のコと、ピンクカラーやネオンをイメージしたキラキラ感が超セブンティーンっぽくて可愛いすぎる♡

たっぷり語ってもらった藤岡さんと嶺井さんのインタビュー。きっと、読んでくれた同世代のみんなの心にささるものがたくさんあったはず! みんなも自分らしい青春を送ってね♪

構成/野口優美