国際ガールズ・デーイベント「PLAN GIRLS MOVEMENT 2024~私の声が未来をつくる」をレポ!
“国際ガールズ・デー”に、国際NGOプラン・インターナショナルが主催するイベント「PLAN GIRLS MOVEMENT 2024〜私の声が未来をつくる」が開催!ステージにはゆうちゃみさんや、さまざまな企業で活躍する女性が登壇したり、ゆうこすさんやSHELLYさんからのビデオレターが上映されたりしたよ。女性のエンパワーメントに関する知識を発信する、貴重なイベントの内容をSTがレポート!イベントに参加した5人の女子高生の感想も聞いたよ。どんな感想だったのか、ぜひチェックしてみて。
国際ガールズ・デーとは?
国際ガールズ・デーは10月11日で、「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を、広く国際社会に呼びかける日。プラン・インターナショナルの働きを受けて、国連によって定められたんだって。
国際NGOプラン・インターナショナルとは?
誰もが平等な世界の現実に向け、世界80カ国以上で子供たちや女の子たちとともに活動する国際NGO。主な活動として、紛争と難民、気候変動、児童婚、女性性器切除など、女の子を含むすべての子どもたちが直面している課題や不平等の原因を解決するための支援を行なっている団体だよ。
会場の入り口には、日本や世界のジェンダーギャップを学べるパネルが!
性別と年齢から二重の差別を受けて、社会全体のジェンダーギャップの皺寄せから逃れることのできない、最も弱い立場にある女の子たち。
パネルには、「教育」や「気候変動」、「児童婚/早すぎる結婚」、「ジェンダーに基づく暴力」、「SRHR(性と生殖に関する健康と権利)」といったテーマごとに、女の子たちが直面する課題がわかりやすく記されていたよ。
ガールズパワーの代表・ゆうちゃみさんが、自分らしく輝くためのヒントを伝授♡
モデル、俳優、タレントとして大活躍中のゆうちゃみこと古川優奈さんが登場!これまでに乗り越えてきたことや、自分らしさに気づいたきっかけなどを赤裸々に明かした対談の一部をお届け。
ーーゆうちゃみさんが大切にしていることは?
「元気と笑顔。人に伝える言葉は丁寧に選び、ポジティブな発言をするようにしています。そう思うようになったきっかけは、“言霊”の存在をママから教えられたこと。やりたいことやなりたい姿を言葉にして人に伝え続ければ、必ず実現できると信じています!」
ーーこれまでに乗り越えてきたことは?
「おばあちゃんがすごく厳しい人で、中学生まではめっちゃ勉強させられていたんですよ。勉強が得意じゃなかったから、週6で塾に通わされて...当時は苦痛だったけど、その知識が今に繋がっていると感じます。」
ーーゆうちゃみさんの“自分らしさ”とは?
「仕事を始めて、ゆうちゃみというキャラクターが確立されると、“ずっと元気で明るくしていなきゃ!”と感じるようになってしまったんです。それをプレッシャーに感じて、“疲れた顔したらあかんのかな?”とママに相談したら、“たまに疲れるのも優奈なんちゃう?”と言われてハッとしました。ポジティブな部分もネガティブな部分も全部ひっくるめて自分なんだ!と気付いて、すごく気持ちが楽になった♪」
ーー何かを諦めたことはある?
「ないと思う。私は昔から負けず嫌いで、ママや妹にですら負けるのが大嫌いやった(笑)。仕事のライバルに対しても、“この人はここが優れてるけど、ここは自分の方が優ってる!”って感じで、誰にも負けない武器を確立させています。現代はテレビ以外にも、SNSなど個人が輝けるツールがたくさんありますよね。自分が輝ける場を探して、自分だけの武器を使い、キラキラ輝く女性が増えることを願っています!」
様々な業種の企業でのジェンダーにまつわる取り組みの数々
電機メーカーの「パナソニック」や、化粧品会社の「ポーラ」、イギリスのスポーツカーメーカー「マクラーレン・オートモーティブ」、女性のためのエージェントサービス「Waris」を代表する4名の働く女性が登壇。それぞれの企業でのジェンダーにまつわる取り組みや、女の子が自分らしく生きるためのヒントを語ってくれたよ。
【パナソニック】
「性=エッチなことでタブーと感じる人がいますが、“個性”という言葉にも用いられている通り、性とは自分らしさであり、人生の土台であると考えています。自分の普通は他人の普通じゃないし、異なる価値観と比較することで、自分にとっての普通が見えてくる。日々生まれ続ける多様な価値観を研究し、商品開発に活かすことで、コミュニケーションや商品、サービスとして新しい価値観を広げることができると信じています」
【ポーラ】
「生理やPMSなど、女性ホルモン由来の不調を感じているけど我慢している人は20代で40%にも上ると言われています。私たちは去年、発足したフェムケアプロジェクトを通じて、“あなたのガマンを、答えにしない。”をテーマに、女性特有の健康課題について理解を深めるための情報を発信しています。女性には人生で様々なステージがありますが、悩んだ時には声を出すことが大事。それによって選択肢が広がり、解決策が見つかるはずです」
【マクラーレン・オートモーティブ】
「車メーカーは男性が多いイメージを持つ人が多いですが、実は女性が活躍する部署はたくさんあります。マクラーレンは外資系で、個人的には、日系企業よりもジェンダーギャップがあまりない印象。今後グローバル化がますます進む中で、女性のキャリアの選択肢として、外資系企業への就職を考えてみてほしいです」
【Waris】
「転職を検討する女性と話す中で、“自分の強みがわからない”、“何が向いているかわからない”と相談されることが多いのですが、強みがない人はいません。自分らしさを知るためには、まずは自分を理解することが大事。いつもいる場所から一歩、踏み出してみることで、自分の良さや強みを知ることができます。ぜひ、積極的にチャレンジしてください!」
ST読者5人にイベントの感想をインタビュー!
今回のイベントに参加した5人の女子高生が、日頃ジェンダーに関して考えていること、イベントで学んだこと、感じたことなど、JKならではの視点で語ってくれたよ。
ねね・高3
「企業で働く人のトークセッションでは、女性に対する支援など、具体的な話をたくさん聞けて勉強になりました!エステサロンを経営するお母さんの影響でフェムテックに興味を持ち、将来は、フェムテックと企業を連携させるための取り組みや制度に関する仕事をするのが目標。今回、実際そういった仕事をしている人がいると知り、将来につながる経験になりました!」
ひな・高3
「私は公認会計士を目指しているのですが、金融系の業界は男性が多いイメージで、女子校に通う自分としては少し不安があったんです。でも今回、車メーカーなど男性主導っぽいイメージのある業界でも女性がたくさん活躍していると知り、安心しました!」
【あき・高3】
「国際NGOプラン・インターナショナルの小泉美礼さんのお話で、女性にとってリーダーシップを取ることが難しい原因や理由に、すごく納得しました。私もダンス部で2年間部長をしていたのですが、悩むことの連続でした。クラスでも、ただでさえ人前で発言するのは緊張するのに、意見が強い男子がいると、より言いずらい雰囲気になってしまう。仕切るのは男子、みたいな空気もあるから、女性がリーダーになりにくい環境は、今も続いていると思います。でも今日、男女関係なく意見していいし、女性だって色んなことに挑戦していいんだ!とポジティブな気持ちになりました!」
【ひよ・高3】
「クラスメイトで、すごく仲がいい男子がいるんだけど、その子は男子よりも女子の友達が多いことを理由に男子から嫌味を言われているみたいで。その子は、男子ノリよりも女子ノリが合うから女子と一緒にいるだけなのに、何で馬鹿にされなきゃいけないんだろう?ってずっと不思議に思っていたんです。登壇者の方々の“自分の普通は他人の普通じゃない”といった言葉が刺さったし、そういう悩みを抱える人を助けられるように、もっと理解を深めたいと感じました」
【ゆにか・高3】
「私は昔から、自分の意見を言うことが苦手でした。ダンス部の部長を務めていた時も、気が強い部員が怖くて何も言えなかったり、仕切る能力が高い人に引け目を感じたりして。部長としてのあり方を考える中で、自分を受け入れてもらうためには、自分も誰かを受け入れられる人間にならなきゃ!と学びました。働く女性の話を聞いて、そうやって頑張ってきた自分は間違っていなかった!と感じられて嬉しかったし、自信を持って今後も苦手なことに挑戦してみよう!とモチベが上がりました♪」