知っているようで知らない、婦人科系の疑問を解説!
性教育ユーチューバーのシオリーヌさんに、ドラマ『17.3 about a sex』に出演していたSTモデル3人(秋田汐梨/永瀬莉子/田鍋梨々花)が聞きました。「PMS」って何? 「低用量ピル」ってどうなの? みんなもいっしょに勉強しよう。
Q.1 PMSと生理痛の違いって?
A. PMSは生理前、生理痛は生理中
シオリーヌさん「『17.3 about a sex』でも、PMS(月経前症候群)を取り上げていましたね」
梨々花「あのとき初めて、PMSを学びました」
シオリーヌさん「PMSとはPremenstrual Syndromeの略で、生理が始まる1週間くらい前から起こる精神的・肉体的な不調のことを指します。生理中の不調は月経困難症と呼ばれ、PMSとともに、ホルモンバランスの変化によって起きるもの。生理痛は、子宮が子宮内膜を押し出す際に伴う痛みで、最も一般的な不調のひとつといわれているよ」
梨々花「個人的にあまりPMSも生理痛も感じたことがないんだけど、ふたりはある?」
莉子「私は脚がむくんで、だる〜くなる程度かな」
汐梨「私は腰痛。数日後に生理がくるから、生理用品を用意するサインになってる!」
シオリーヌさん「みんなの症状が異なるように、不調の表れかたは十人十色で、さまざまなんですよ」
莉子「症状の重さも人それぞれですよね。軽くする方法はありますか?」
シオリーヌさん「医療従事者のなかには"生理=健康のバロメーター"と考えて、生活態度を改善するように言う人もいます。確かに、寝不足などによって不調を強く感じることはあるかもしれないけれど、ほとんどは個人の体質によると思います。さらに、日常生活に支障をきたすほどの痛みを感じている場合は、病気をかかえている可能性も。ひとりで解決しようとせずに、保護者や婦人科の先生に相談してくださいね」
シオリーヌさん「『17.3 about a sex』でも、PMS(月経前症候群)を取り上げていましたね」
梨々花「あのとき初めて、PMSを学びました」
シオリーヌさん「PMSとはPremenstrual Syndromeの略で、生理が始まる1週間くらい前から起こる精神的・肉体的な不調のことを指します。生理中の不調は月経困難症と呼ばれ、PMSとともに、ホルモンバランスの変化によって起きるもの。生理痛は、子宮が子宮内膜を押し出す際に伴う痛みで、最も一般的な不調のひとつといわれているよ」
梨々花「個人的にあまりPMSも生理痛も感じたことがないんだけど、ふたりはある?」
莉子「私は脚がむくんで、だる〜くなる程度かな」
汐梨「私は腰痛。数日後に生理がくるから、生理用品を用意するサインになってる!」
シオリーヌさん「みんなの症状が異なるように、不調の表れかたは十人十色で、さまざまなんですよ」
莉子「症状の重さも人それぞれですよね。軽くする方法はありますか?」
シオリーヌさん「医療従事者のなかには"生理=健康のバロメーター"と考えて、生活態度を改善するように言う人もいます。確かに、寝不足などによって不調を強く感じることはあるかもしれないけれど、ほとんどは個人の体質によると思います。さらに、日常生活に支障をきたすほどの痛みを感じている場合は、病気をかかえている可能性も。ひとりで解決しようとせずに、保護者や婦人科の先生に相談してくださいね」
Q.2 HPVワクチンは安全なの?
A. 接種せずHPVに感染するほうが危険
シオリーヌさん「"子宮頸がん"という病気は知ってる?」
3人「はい!」
シオリーヌさん「その原因がヒトパピローマウイルス(以下HPV)で、感染経路はおもにセックス。セックスを経験した女性の50〜80%が一生に一度は感染するといわれています。ウイルスの多くは自然に排出されるんだけど、ごく一部が細胞に変化を及ぼし、さらに成長することでがんになるのです」
汐梨「すごい感染率!」
シオリーヌさん「そこで誕生したのがHPVワクチン。接種すれば50〜70%の感染を防ぐことができるといわれています。セックス経験前に接種することがすすめられていて、小6〜高1の間であれば無料で接種できるんだよ」
梨々花「副作用はありますか?」
シオリーヌさん「一時、あらゆる症状がHPVワクチンの副作用のように報道されたけど、のちに関係なかったことが判明。でもそれを知らない人も多く、日本では接種率が低迷しているんです。子宮頸がんは年間約1万人がかかり、約3000人が死亡している恐ろしい病気。まだ接種していないかたは、ぜひ保護者のかたとワクチンについて話し合ってみてね!」
シオリーヌさん「"子宮頸がん"という病気は知ってる?」
3人「はい!」
シオリーヌさん「その原因がヒトパピローマウイルス(以下HPV)で、感染経路はおもにセックス。セックスを経験した女性の50〜80%が一生に一度は感染するといわれています。ウイルスの多くは自然に排出されるんだけど、ごく一部が細胞に変化を及ぼし、さらに成長することでがんになるのです」
汐梨「すごい感染率!」
シオリーヌさん「そこで誕生したのがHPVワクチン。接種すれば50〜70%の感染を防ぐことができるといわれています。セックス経験前に接種することがすすめられていて、小6〜高1の間であれば無料で接種できるんだよ」
梨々花「副作用はありますか?」
シオリーヌさん「一時、あらゆる症状がHPVワクチンの副作用のように報道されたけど、のちに関係なかったことが判明。でもそれを知らない人も多く、日本では接種率が低迷しているんです。子宮頸がんは年間約1万人がかかり、約3000人が死亡している恐ろしい病気。まだ接種していないかたは、ぜひ保護者のかたとワクチンについて話し合ってみてね!」
Q.3 低用量ピルってどうなの?
A. 私は低用量ピルで人生が変わりました!
シオリーヌさん「じつは私自身が高校生の頃、生理の出血量が多いことに悩んでいて。タンポンと夜用ナプキンを併用して寝ても、朝起きたらベッドが血の海!」
莉子「ツラすぎる」
シオリーヌさん「そんな私の人生を変えてくれたのが低用量ピル。フェムテックのひとつなんだけど、聞いたことある?」
3人「あります!」
シオリーヌさん「じつは避妊効果のほかにも、生理の出血量が減る、生理痛やPMSが軽くなる、生理の周期が安定するなど、多くのメリットがあるんです。私も出血量が半分以下に減りました!」
梨々花「すごい!! 高校生でも飲めるんですか?」
シオリーヌさん「生理が始まっていればOK。婦人科を受診しないと処方してもらえないので、まずは保護者に相談してみてくださいね」
汐梨「最近はフェムテックも話題ですよね。私は月経カップが気になっています」
シオリーヌさん「私も愛用してるよ。挿入するコツをつかむのに少し時間がかかるけど、それさえ慣れれば違和感はゼロ。ちなみに私は、生理の中盤は月経カップ、始まり&終わりは吸水ショーツ、と使い分けています。生理前に念のためナプキンをつけたけど結局こなかったってときもナプキンがムダにならないし。生理のストレスを軽減してくれるアイテムがたくさんあるので、ぜひ調べてみてくださいね」
シオリーヌさん「じつは私自身が高校生の頃、生理の出血量が多いことに悩んでいて。タンポンと夜用ナプキンを併用して寝ても、朝起きたらベッドが血の海!」
莉子「ツラすぎる」
シオリーヌさん「そんな私の人生を変えてくれたのが低用量ピル。フェムテックのひとつなんだけど、聞いたことある?」
3人「あります!」
シオリーヌさん「じつは避妊効果のほかにも、生理の出血量が減る、生理痛やPMSが軽くなる、生理の周期が安定するなど、多くのメリットがあるんです。私も出血量が半分以下に減りました!」
梨々花「すごい!! 高校生でも飲めるんですか?」
シオリーヌさん「生理が始まっていればOK。婦人科を受診しないと処方してもらえないので、まずは保護者に相談してみてくださいね」
汐梨「最近はフェムテックも話題ですよね。私は月経カップが気になっています」
シオリーヌさん「私も愛用してるよ。挿入するコツをつかむのに少し時間がかかるけど、それさえ慣れれば違和感はゼロ。ちなみに私は、生理の中盤は月経カップ、始まり&終わりは吸水ショーツ、と使い分けています。生理前に念のためナプキンをつけたけど結局こなかったってときもナプキンがムダにならないし。生理のストレスを軽減してくれるアイテムがたくさんあるので、ぜひ調べてみてくださいね」
Q.4 婦人科ってなんか行きづらい……
A. 内診は必須じゃない! 事前に電話相談も可能
莉子「婦人科はハードルが高く感じるのはなぜでしょう」
シオリーヌさん「内診に対する不安が大きいのかも」
梨々花「内診ってなんですか?」
シオリーヌさん「医師が膣の中に指や器具を入れて診断することで、恥ずかしさや恐怖感から受診をためらう人がたくさん。でも実際は内診を要さないケースもたくさんあるし、どうしても抵抗がある場合は相談してもOK」
汐梨「安心しました!」
シオリーヌさん「ただ、断りづらい、高圧的な態度の医師がいるのも事実。『勇気を出して受診したのに、"生理なんて痛くて当然"と追い返された』という相談を受けることも多いので」
莉子「トラウマになりそう……」
シオリーヌさん「そんな経験をしないためにも、病院は慎重に選んでもいいかも。公式HPに『思春期のかたの受診を積極的に受けています』などと書いてあったり、口コミが高評価な病院を探してみてください。女性医師を希望する場合は、地域名+婦人科+女性医師で検索を!」
汐梨「受診するときに必要な物はありますか?」
シオリーヌさん「保険証と現金のほか、過去の生理の周期や出血量、具体的な症状を書き出して持参するのがおすすめ。緊張してきちんと相談できなかった!なんて後悔を防げるはず」
莉子「婦人科はハードルが高く感じるのはなぜでしょう」
シオリーヌさん「内診に対する不安が大きいのかも」
梨々花「内診ってなんですか?」
シオリーヌさん「医師が膣の中に指や器具を入れて診断することで、恥ずかしさや恐怖感から受診をためらう人がたくさん。でも実際は内診を要さないケースもたくさんあるし、どうしても抵抗がある場合は相談してもOK」
汐梨「安心しました!」
シオリーヌさん「ただ、断りづらい、高圧的な態度の医師がいるのも事実。『勇気を出して受診したのに、"生理なんて痛くて当然"と追い返された』という相談を受けることも多いので」
莉子「トラウマになりそう……」
シオリーヌさん「そんな経験をしないためにも、病院は慎重に選んでもいいかも。公式HPに『思春期のかたの受診を積極的に受けています』などと書いてあったり、口コミが高評価な病院を探してみてください。女性医師を希望する場合は、地域名+婦人科+女性医師で検索を!」
汐梨「受診するときに必要な物はありますか?」
シオリーヌさん「保険証と現金のほか、過去の生理の周期や出血量、具体的な症状を書き出して持参するのがおすすめ。緊張してきちんと相談できなかった!なんて後悔を防げるはず」
相談にのってくれたシオリーヌさんはこんな人
性教育・助産師YouTuber。著書に『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』(イースト・プレス)が。
正しい知識を知っているだけでなんか安心できる♡ 女性のカラダのこと、みんなも調べてみよ。
撮影/山崎ユミ ヘア&メイク/中軍裕美子 モデル/田鍋梨々花、永瀬莉子、秋田汐梨(STモデル) 構成/中西彩乃