「学校」にはナゾと不思議がつまってる!【学校にまつわる小説】
新学期シーズン! 新しい学校、学年にワクワクが止まらないコもいれば、緊張や不安でいっぱいなコも? いろんな人が集まる学校は、みんなが知らないところで思いがけない事件が起きてるのかも? って考えると「学校」が今までと違って見えてくる!?「学校」にまつわる注目の小説、紹介するね!
誰にも止められない思い。それが「青春」で「初恋」
タイ・バンコクからの帰国子女で、日本の高校生活になじめずにいた漣。ある日、学校の渡り廊下で見かけた先輩に心を奪われてしまって! 少しずつ距離を縮めていくうち、先輩は好きになってはいけない相手だと気づいた漣だけど、気持ちを抑えることができず、家族にも嘘をつくように。やっと見つけた自分の居場所を守るため、漣がたどり着いた決意とは?
『9月9日9時9分』一木けい ¥1980/小学館
どんな学校にもある!「七不思議」の真実とは?
とある市立高校を舞台にした<市立高校シリーズ>の第七弾。仲の良かった先輩たちが卒業を控えて、しんみりしてた葉山くんのところに、ある相談が。鍵のかかった真っ暗なCAI室のパソコンに向かって、誰かが何かをしてたとか……。調べてみるとほかの部室でも、謎の人物が現れたり消えたりしてたことが判明。高校の卒業生でもある先生に聞くと、学校の「七不思議」のひとつだと判明したけど!?
『卒業したら教室で』似鳥鶏 ¥770/東京創元社
お互いを追い詰め合うバトルがたどりつく先は……
こちらは中高生じゃなくて大学生が登場する「就職活動」がテーマの小説だよ。IT企業「スピラリンクス」の採用試験で最終選考に残った6人。採用されるのはたった一人だけとわかって、全員がライバルになった中で届いた6通の封筒。そこには「●●は人殺し」って告発文が! 6人の嘘と罪、犯人の目的は? 相手の出方を読んだり、じわじわ追い詰められたりの心理戦がたまらない!
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成 ¥1760/KADOKAWA
構成/古川はる香