NO BOOK NO LIFE!!【本がもっと好きになる小説】
2020年は何冊本読んだ? たくさん読んだコも全然読んでないコも、2021年は人生の新しい扉が開くような、今までと違う未来が見えるような本と出会えますように。STchannelでも素敵な本をたくさん紹介していくね! まずは「本」がテーマの小説で、読書の楽しさに触れてみて。
「本を読むこと」は人を変えるきっかけになるから
『小説の神様』を書いた相沢沙呼さんによる中学校の「図書室」が舞台の連作短編集。本に興味がないはずの苦手な同級生が毎日図書室に来る理由が気になっちゃう図書委員。読書が嫌いで読書感想文の宿題で苦しんでたら偶然同級生の感想文の下書き見つけちゃったコなど、「このコの気持ちわかるなあ」って登場人物と出会えそう。STモ・花恋ちゃんも本の帯におすすめコメントを寄せてる一冊だよ。
『教室に並んだ背表紙』相沢沙呼 ¥1400/集英社
本を通じて、探してる自分が見つかるかも
町の小さな図書室には、ぶあいそだけど聞き上手な司書さんが。仕事や人生に行き詰まりを感じていた5人は、最初は本を探して司書さんに話しかけたはずが、誰にも言えなかった自分の胸の内を話すことに。最後には思いもよらない本の紹介とかわいい「本のふろく」をプレゼントしてもらえます。相談してる人たちに気持ちを重ねて、自分も「探してるもの」に出会えた気分に。本ってこの司書さんみたいに本音を引き出してくれるものなのかも。
『お探し物は図書室まで』青山美智子 ¥1600/ポプラ社
本が嫌いな高校生が、本の世界を冒険
誰にも好きなものと嫌いなものがあるんだから、「本が嫌い」って人がいてもおかしくない。この小説の主人公・深冬も本が好きじゃない人のひとり。でも、深冬のひいおじいちゃんは本のコレクターで、集めた本を収納する書庫が。ある日、書庫から一冊の本が盗まれたのをきっかけに本の呪いが発動。街は物語の世界に。本泥棒を捕まえるため、本の世界を冒険することになった深冬は!?「本が嫌い」な人も深冬に共感して読んでるうちに変化があるかも。
『この本を盗む者は』深緑野分 ¥1500/KADOKAWA
構成/古川はる香