本を手に取るきっかけもいろいろあるけど、作家さんのプロフィールを聞いて「読んでみたい!」ってなることもあるよね。そんなハマリどころのありそうな作家さんの最新作をピックアップしてみたよ。今の気持ちにビビッと来る作品に出会えるかな?

現役大学生作家さんによる「推し」小説

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作者の宇佐見さんは21歳の現役大学生作家さん。最新作はタイトルの通り「推しが炎上した」JKが主人公。いろんなことがうまくいかなくて、生きづらさを感じるJKの「あかり」が推してるのはアイドルの上野真幸。そんな推しがある日ファンを殴って……。背骨みたいに感じてた推しが炎上しちゃって、あかりはどうする!? 今、推しがいるコも、推す気持ちがわからないコも読んでほしい!
『推し、燃ゆ』宇佐見りん ¥1400/河出書房新社

2020年本屋大賞受賞作家さん最新作テーマは「地球滅亡」

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毎年受賞作が話題になる「本屋大賞」で2020年に大賞を受賞した凪良ゆうさん。最新作の舞台は1カ月後に小惑星が衝突して滅亡する地球。学校でいじめにあってる少年、人を殺してしまったヤクザの男、DVする恋人から逃げ出した女性、そして……。「うまく生きられなかった」と感じる4人は、それぞれのこされた時間をどう生きていくのか。「もし自分だったら残りの1カ月どう過ごす?」と考えさせられる作品です。
『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう ¥1550/中央公論新社

切なさあふれる恋愛小説。書いたのはあの芸人さん!

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入学前にあこがれてた大学生活とはかけ離れた、さえない毎日を送る大学2年生の「僕」。ある日、大教室で見かけた女子学生に惹かれて、やっとの思いで初デートにこぎつけたけど……。ピュアすぎるアオハル感満載の小説を書いたのは、『キングオブコント2020』で念願の優勝を叶えたジャルジャルの福徳さん。お笑いだけじゃなくこんな素敵な小説も書けるなんて! 4年かけて書いたという作品、じっくり味わって。
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』福徳秀介 ¥1500/小学館
構成/古川はる香