感動、驚き、ほっこり……【色とりどりのミステリー小説】
読み進めていくと、物語の「謎」が解けていくミステリー小説って、一度読むとクセになっちゃう。ハラハラ感が止まらないものもあれば、切なさでキュンなもの、ほっこり笑顔になれるものも、「謎解き」できたときの気持ちはいろいろ。今の自分好みなミステリーと出会って。
驚きと感動の新感覚二度読みミステリー
中学生と高校生のとき、つきあってた彼女に触れた瞬間、未来が見えてしまった凜太郎。そんな体質のせいで恋愛から遠ざかった大学生活を送ることに。でも、大学二年の大晦日の夜、一緒に花火を見に行った同級生からキスされた瞬間、凜太郎に見えたのはとんでもない未来! どうにかして未来を変えようと凜太郎は動き出すことに。ラストまで一気読みした後、予想外の結果に二度読みすること決定な作品。驚きと感動が連続でわきあがる新感覚を味わって。
『ミライヲウム』水沢秋生 ¥1300/小学館
じんわり懐かしいファンタジックミステリー
古道具店を営む兄と、ときどき古い物に秘められた「記憶」が見える弟。亡くなった両親と縁がある古い「タイル」を探していた2人がある日、耳にしたのは、ビルの取り壊し現場で目撃されるという少女の「都市伝説」。昔ながらの街が消えて、新しく開発される街で巻き起こる「謎」とその「真相」に切なくなっちゃう。昔ばなしみたいなファンタジーテイストのミステリーです。
『スキマワラシ』恩田陸 ¥1800/集英社
心があったまる♡喫茶店ミステリー
だいたい50年前に創業したレトロな雰囲気満載の喫茶店『純喫茶パオーン』。看板メニューはおじいちゃんの「特製ミルクセーキ」とおばあちゃんの「魔法のナポリタン」。そんな店主のおじいちゃん、おばあちゃんの孫である「ぼく」が小5のとき、中1のとき、そして大学生のときに出会う不思議な事件が描かれます。事件を通じて人生のちょっとした真実を知る「ぼく」、そして変わらずそこにある喫茶店。ほっこりやさしい気持ちになれる喫茶店ミステリー!
『純喫茶パオーン』椰月美智子 ¥1500/角川春樹事務所
構成/古川はる香