同世代だから共感できる!?【大学生作家さんの新刊】
まだ将来について考えてる人も多い大学生のうちにプロの作家としてデビューする人も。尊敬しちゃうよね! そんな現役大学生作家さんの新刊が発売ラッシュ。同世代だからこそのわかりみの深さあるかも!
屋上で「くらげ」を呼ぶ後輩女子と先輩男子の関係は?
現役大学生の鯨井さんはこの作品で第14回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。小説の主人公は高校生の越前亨。亡くなった父親が残した本を一冊ずつ読む亨は、高校の屋上で「くらげよ、降ってこい!」と叫んでる後輩の小崎優子と出会う。8月のある日、泣いてる小崎を見かけた亨。なんとその夜、本当にくらげが降ってきて……。夏の青空みたいに爽やかな気持ちで胸いっぱいになる作品。
『晴れ、時々くらげを呼ぶ』鯨井あめ ¥1300/講談社
「青春の難題」に立ち向かう!「救い」の物語
16歳のときに小説すばる新人賞を史上最年少受賞してから3年。現役京大生になった青羽さんの最新作! ある日会社員の遥がYouTubeでバズってるのを見つけた無名のアーティストの曲。その曲に惹かれた遥だったけど、数日後、そのアーティストが1年前に亡くなっていたのを知る。ひとりの天才音楽青年と、彼が作った「ある曲」を軸に夢と理想、現実の間でもがく6人の人生を描いた青春小説!
『凪に溺れる』青羽悠 ¥1600/PHP研究所
まぶしくて切ない…ひと夏の恋
10代の頃から小説を書き、大学在学中にデビューした冬野さん。妹の死をきっかけに後悔しない選択にこだわってきた透が、咲葵と出会って、思わず告白しちゃったことで人生が変わる。咲葵との幸せいっぱいの日々だったけど、彼女から突然「――もしも、この世界にタイムリミットがあるって言ったら、どうする?」と言われて……。
『あの夏、夢の終わりで恋をした。』冬野夜空 ¥590/スターツ出版
構成/古川はる香