「アート」とか「美術」って、すごい才能のある人だけが理解できるものだと思ってない? 実際はそんなことなくて、見るコツ、考えるポイントがわかれば、誰でも楽しむことができるんだって。自分の世界を広げるきっかけにもなりそうな「アート」への入り口になる本が。

予想できない未来こそ「アート思考」で生きていけ!

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先生が決めたテーマに沿って、自分なりの作品を作るのが「美術」の授業。美大に行くわけじゃなければ入試にも関係ないし…なんて思ってない? 実は「美術」こそ、これから生きていくのに役立つ「アート思考」を鍛える大切な科目。実際に中学・高校の美術教師をしている末永さんが、20世紀を代表するアート作品を通じて、「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだす「アート思考」を伝えてくれるよ。
『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』末永幸歩 ¥1800/ダイヤモンド社

「美術の見方」を知って、感性を磨こう

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美術館に行って、たくさんの作品を目の前にしても楽しみ方を知ってるのと知ってないのじゃ大違い!「アートとかよくわからない」「美術史なんか覚えられない」って人もすぐに実践できる「美術の見方」がわかるのがこの本。今までなんとなく観てた作品を深く理解することで、磨かれた感性がいろんな場面で発揮されるはず。
『論理的美術鑑賞 人物×背景×時代でどんな絵画でも読み解ける』堀越啓 ¥1600/翔泳社

ある美術作品にひそむ「謎」にせまるミステリー

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小説で描かれる「アートの世界」。『サロメ』とは19世紀末にオスカー・ワイルドが発表した戯曲。オーブリー・ビアズリーは『サロメ』英訳版の挿し絵を描いたことで有名に。このワイルドとピアズリーをめぐる男女の愛憎関係、そして美術史の謎にせまるミステリー小説。美術館で働いた経験もある原田マハさんはほかにも美術史をテーマにした著書も多数。一枚の絵の裏側にある物語にハマる!
『サロメ』原田マハ ¥680/文藝春秋
構成/古川はる香