【2020年本屋大賞が発表に】おもしろい小説探してるなら参考に♪
毎日たくさんの本にふれてる書店員さんこそ「おもしろい本」を知ってるはず! そんな書店員さんの投票だけで選ばれる『本屋大賞』。今年も2018年12月1日〜2019年11月30日の間に刊行された日本の小説の中から大賞が決定したよ。 大賞を獲った作品と2位以下からSTがみんなにおすすめしたい作品を紹介するね。おもしろい小説と出会いたいコはぜひ参考に!
大賞はある男女の20年を描いた衝撃の一作
『2020年本屋大賞』に選ばれたのは、世間の枠にはまらない人や人間関係を描く実力派作家として注目されてる凪良ゆうさんの作品。9歳の更紗が出会った19歳の大学生・文。離れ離れになった2人は、更紗が24歳になったときに再会する。世界中の誰もが反対して批難するに違いないけど、お互いが必要としあう恋愛とも家族とも違った関係。過去の更紗と文に起きたこととは…? 人と人の関係について今までの常識が変わる読書体験に!
『流浪の月』凪良ゆう ¥1500/東京創元社
水墨画にかける青春ストーリー
水墨画をテーマにした青春小説が3位に。著者の砥上裕將(とがみ・ひろまさ)さんは小説家としてはこの作品がデビュー作で、水墨画家でもあるんだって。両親を交通事故で失って、喪失感の中で生きていた大学生の霜介は、バイト先の展覧会場で出会った水墨画の巨匠・篠田湖山から気に入られて弟子になることに。湖山の孫である千瑛と翌年の「湖山賞」をかけての勝負が始まる! 水墨画がどんなものか見てみたいってコは全4巻のマンガ版もおすすめだよ。
『僕は、線を描く』砥上裕將 ¥1500/講談社
書店員さんのお仕事内容とラストの展開に驚き!
9位は書店が舞台の小説。とにかく本が好きで、書店の契約社員として働く谷原京子・28歳。店長の山本猛(たける)は全然使えなくて、次から次へと発生するトラブルに巻き込まれて……。さらに、頼りにしてた先輩書店員の小柳さんが辞めると聞いて大ピンチ! お仕事小説としても書店員さんから「リアルすぎる!」と絶賛されてるけど、思いがけないラストが。1冊でたっぷり楽しめるお得な小説です。
『店長がバカすぎて』早見和真 ¥1500/角川春樹事務所
おなじみの昔ばなしがミステリに変身!
表紙からただの小説でない雰囲気が感じられる10位! みんな知ってる『桃太郎』や『浦島太郎』、『つるの恩返し』など「日本昔ばなし」がミステリー小説に生まれ変わった!? 密室の龍宮城で事件が起こる『密室龍宮城』、ラストの謎解きにハッとする『つるの倒叙がえし』など5編収録。友達にも聞かせたくなっちゃう!
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人 ¥1300/双葉社
構成/古川はる香