性差別を取り上げるなど、少女マンガらしからぬ社会派ストーリー! そんな話題作を読んだST㋲3人が、ジェンダーについて真剣に議論。気づかぬうちにいだいていた悩みの解決策が、見つかるかも!?

女子の服はモテるためじゃない!!

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未玖の痴漢被害を受けて、男子が「短いスカートをはいていたら、されてもしかたがない」と発言。仁那はそれを許せず猛反発!

STモ3人はこう考える!

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まる このシーンが一番印象的だった!

かれん 今まで考えたことがなかったけど、確かにそうだ!って、ハッとさせられた。

りおん あと、自分たちのためにスカートをはいてると思ってる男子も多いんだな、っていう発見もあった。それって、ちょっとやだなあ。

かれん でもさ、モテ服って要はTPOの一種だよね。今日はあの人と会うからこういうコーデにしよう!って、対男子に限らず、女子同士でも思うよね? 

まる そうだね。

かれん 人にいい印象を持ってもらうために服を選ぶ=自分が好きな自分になるってことだから、必ずしも間違ってるとは思わないなー。私も気合いを入れたい日はゆるニット×スキニーを選んだり(笑)。着たくない服を着てるなら、話は別だけど……。

りおん 逆に莉音は小学生の時、男のコに憧れて、ボーイッシュな服を着てたんだ。他人からこう思われたいって意識してたって点で、モテを狙うのと似たモチベーションだったな。

まる メイクもファッションも、目的は人それぞれ。つまりは自分が幸せであることが一番大切ってことだね。

「女のコらしさ」は身につけるべき?

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スラックスで通学する学校唯一の女子、神山仁那。男女問わないクールな対応ふくめ、男子からは「女らしくない」と批判の対象に。

STモ3人はこう考える!

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かれん 私、ぶりっ子って思われるコトが何度かあったんだ。

まる 花恋ちゃんが!? 

かれん 男子だけじゃないケド、やっぱり話すときは言葉を選ぶし……。

まる 舞留は絶対的に、女子のほうが気を使う!

りおん どちらも気にしたことがないなあ。

かれん でも男子の前で「昨日裸になったらさ〜」とか言えなくない!?  

りおん さすがにね(笑)。結局、女のコらしいほうが好感度も高いから、それが正解な気がしなくもない。

かれん 人間関係を良くしたい、っていう気持ちの表れでもあるからじゃないかな。初対面の人には声を高くする、とか。それで反感を買うこともあるけど。

まる ぶりっ子そのものが問題なんじゃなくて、それが好きな男子の存在が大きい気がするな。

かれん そうなんだよね、ぶりっ子=モテる、っていう考えが、女子に嫌われる原因になってそうだよね! 

りおん 仁那の「私は媚びを売らない!」っていう発言も、ある意味極端なのかも?

かれん 人との距離の取り方、接し方は人それぞれだから。それを批判するほうが、むしろ差別的じゃないかな?

『さよなら ミニスカート』

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『りぼん』で連載中の注目作。主人公は元アイドルという素性を隠し、スラックスで通学する神山仁那。暴行のトラウマや、痴漢、セクハラ発言、男女の制服など、ジェンダーにまつわる問題を取り上げたストーリーが話題に。
著・牧野あおい(りぼんマスコットコミックス・¥440)
撮影/細谷悠美 モデル/大友花恋、木内舞留、岡本莉音(STモデル) 構成/中西彩乃 協力/集英社『りぼん』編集部 (Seventeen4月号)