Seventeen本誌での連載『なにわ◯◯男子!』も大人気のなにわ男子は現在全9都市をまわる全国ツアーを開催中! “なにわの日”でもある7月28日(月)に横浜アリーナで行われた公演の模様を7つのポイントに分けてレポートするよ!  ▶会見のレポートはこちら

なにわ男子 コンサート写真1

なにわの夏①【最強アイドルなにわ男子の“ワルな魅力”解放!】

これまでキラキラとポップな圧倒的光の演出から始まることが多かったなにわ男子。けれど今回のツアーは開演前からすでに違う雰囲気! スクリーンには誰もいない牢屋のような場所が時折あらい画像で映る。そこには“TARGET:MASK”、“CONTAINMENT:ACTIVE”と、何者かが隔離されていることがわかる。どこか不穏な空気がある中、会場が暗転するとその映像とともに、囚人服を着たなにわ男子のメンバーがひとりずつ映し出されていく。横浜アリーナに集まった約1万5000人のなにふぁむの期待が高まっていく中、“解放”の文字がうつると、メインステージ上空から牢屋に入った状態で7人が登場! その表情はキラキラアイドルからは一転、不敵な笑み。道枝駿佑くんが「横アリ、騒ごうか」と強気に言って始まる『The Answer』、西畑大吾くんの狂気もまとった笑い声が曲の空気を作る『Circus Night』、カウントダウンで高橋恭平くんがベーっと舌を出すと同時に大きな特効が響く『F.L.E.X.』など、なにわ男子の新たな“悪い”魅力にとらわれていった。

なにわの夏②【やっぱり“あざとすぎるよ”なにわ男子】

なにわ男子のライブには、なにふぁむのハートを掴みまくりな“あざとい”瞬間が多々! メンバー紹介をしていくラップ『Seven Stars 2025』ではそれぞれのあざとさが炸裂! 西畑くんが「あーいしてるよ♡」とキュートな表情でほっぺハートすると、大西流星くんは「だーい好きだよ♡」とほっぺハート、長尾謙杜くんは「チューして」とあえて落ち着いたテンションで言ったり、道枝くんはぷくっと顔を披露、高橋くんは無言で投げキスを、藤原丈一郎くんは「俺の隣、空いてるで?」と冗談めいて言いつつ照れた表情を、最後の大橋和也くんは「いいかげん、好きって気づけよ」と言うなど、息つくヒマなくときめかせていく。さらに“こんなの嫌いな人おるん?”なメンバー同士の仲良すぎないちゃいちゃもたっぷり。『勇気100%』でいっしょにトロッコに乗っていた大西くんを西畑くんがバックハグしたかと思うと、最終的に高橋くんもそこに加わったり、『シンシア』ではトロッコに乗る道枝くんに藤原くんが手を差し伸べそのまま特大ハグをしたり……なにわ男子にしかつくれないハピネスな空間が広がっていく!

なにわの夏③【衣装がどれもこれも最高な件】

なにわ男子 コンサート写真2

今回のツアーも長尾くんが全衣装をプロデュース! 牢屋のセットに入り登場した際の衣装は“ヴィラン(悪役)”をイメージしたというもの。ダークカラーをベースにしながらもゴールドの飾りやレースにベロアにファーと豪華アクセントをたっぷりと取り入れたまさに“悪役の華”に満ちた衣装。レトロかわいいミニクーパーに乗って登場した『The Greatest Voyage』では、スクールボーイズ風の衣装を着用。黄色×ブルーのチェックにベージュのジャケットやパンツのカラーリングが秀逸! こんな制服の学校があったら最高では!? 長尾くんはハーフパンツ、高橋くんはスカパン、大橋くんはチノパンとメンバーそれぞれにデザインが違うからじっくり見たくなる! 9月3日に発売される『アシンメトリー』『Black Nightmare』の衣装はあえてのタイトシルエットがクールな魅力を放つオールブラックのスーツ。ミステリアスな曲調にピタッとハマる。大きめのビジュがあしらわれていて、照明が当たるたび反射して煌めくのも最高のライブ映え。終盤、『Seven seas』に導かれるように始まるファンタジックなメドレーでは、たくさんあしらわれた蝶や海のようなブルーグリーンの色合いが美!

なにわの夏④【三者三様のユニット曲が個性ですぎ】

なにわ男子 コンサート写真3

大西くん×長尾くんでの『TOYSTYLE』は、つぎはぎだらけの着ぐるみといっしょにパフォーマンス。帽子についたうさ耳をふりふりと揺らしながらの振りはおもちゃっぽさもあってポップ&ストリートな世界観。ジャジーな雰囲気で始まった西畑くん×藤原くん×大橋くんは兄組3人での『アダルティー』。赤い裏地の白ジャケットや薔薇をもっての情熱的なパフォーマンスは昭和から平成の往年のスターを彷彿とさせる! 道枝くん×高橋くんでの『Devil or Angel』は、道枝くんが白いファーで天使を高橋くんが黒いファーで悪魔のようなたたずまい。至近距離でアゴくいをしたりバックハグをしながらも顔色ひとつ変えないふたりが麗しすぎて客席からは悲鳴のような歓声があがっていました!

なにわの夏⑤【なんと4種類も! フライングに魅せられる!】

なにわ男子 コンサート写真4

これまでのツアーでも何度か「フライングを取り入れたい」という案が出ていたという彼らにとっては待望! 念願だったというだけあってなんと4種類ものフライングを披露! 『Over The Horizon!』では布を使ったフライングを。「俺ら今、空飛んでるぜー!」と大橋くんも大興奮! 『Thrill Drive』ではダンサーの方たちに彼らが持ち上げられるようなハンガーフライングを。圧巻の体幹をみせていた。『Seven seas』『H.E.L.L.O』ではなにわ男子がいちばん強く希望していたサークルフライング。手をつないで円状になったところから手をはなし一気に舞っていく華やかなフライングは彼らの先輩がこれまでも披露してきた伝統あるパフォーマンス。美しいフォームで舞う彼らの表情は晴れやかでうれしそう。けれど実は会見でも言っていたように、高いところが苦手な高橋くんはフライングに苦い表情をする瞬間も。『サチアレ』でセンターステージに7人乗りの自転車が登場! 7人がまたがると自転車は浮上! 高さを感じないように目をつぶっている高橋くんの肩を西畑くんがポンポンしたり、怖すぎて高橋くんがハンドルではなく前の藤原くんの肩をつかんでいる瞬間も。無事自転車から降りると「あれ? 恭平、どうした?」と大橋くんに聞かれ、「…楽しかったですね」とへとへとな様子。「あと何回かしたら慣れるかなと思うんで、もうちょっとお待ちください」と言う高橋くんでした。

なにわの夏⑥【いっしょにおどって歌いたくなる曲の宝庫】

大西くんが振りつけを考案した『YUUWAKU DANCE』では、メンバーカラーの手袋をつけて踊ることで、キュートな手振りがよく見えていっしょに踊りやすい! 「さぁ、みなさんいっしょに踊りましょう!」と大西くんが言いセンターステージに7人が集合すると「もっとかわいく!!」と盛り上げる。曲終わりには「優勝、大西流星!」と西畑くんが言い、「あざす♡」とかわいく目をつぶって見せた大西くんなのでした。どんどん曲調があがっていくような『Doki it』では、間奏でメンバーがする動きをマネするミニコーナーも。この日は西畑くんが担当。=LOVEの『とくべチュ、して』やM!LKの『イイじゃん』のバズった振りつけのようなものをすると、西畑くんがよくする、前に両手を広げていくチュートリアルの徳井さんのダンスを披露! 夏全開な『ギラギラサマー』ではメンバーが花のネックレスをつけてノリノリでダンス!

なにわの夏⑦【さすが“なにわ”なおもろいヤツら】

関西出身のなにわ男子はやっぱり“お笑い”にも強い! MCに入ると「みんな…ゆっくりでええからな」となにふぁむに西畑くんと大橋くんがかっこよく言うターンが。「立ち見! …立っててええからな」(西畑)「立ち見! …しんどかったら足ぐるぐるしとけや…」(大橋)と続けるふたりに「笑われてますけど? クールじゃないです全然」とツッコむ藤原くんでした。なにわの笑いはパフォーマンス中にも。『The Greatest Voyage』でセンターステージにレトロかわいいミニクーパーに乗り込んだ7人が。大暴れしながら7人がドライブを楽しんでいると、エンジンがストップ! 大慌てな中、「エンジンかからへん! なにふぁむの力かして〜!」と助けを求める大橋くん。「俺が“せーの!”いうたら“かかれ〜!”と言うてな!」と独特のお願いを。すると、「“かかれ〜!”ってあんまり言うたことないと思うけど」とメンバーが言う中、大西くんが「大将軍ね!」と絶妙なツッコみ。これがシンプルにツボに入った藤原くんがいたりとあらゆる瞬間に笑いが生まれるのがなにわ男子らしさ。

なにわ男子の新たな表情や彼ららしいキラキラ&ポップな世界観が全てが堪能できた贅沢で大満足な約2時間30分のライブでした♪

なにわ男子 コンサート写真5

撮影/立松尚積 取材・文/上村祐子