文字で読むと世界が広がる!【映画ノベライズ&原作小説】
公開中の映画の原作小説&ノベライズを紹介するね。もう映画を観てるコは頭の中でシーンを思い浮かべながら読むのが楽しいし、先に小説読むコは文字からシーンを想像して映画で答え合わせする楽しさが。映画と小説での違いも見つけてみて!
記憶が消えれば幸せになれる……?
夕暮れ時、公園の緑色のベンチに座ってると、忘れたい記憶を消してくれる「記憶屋」が現れるっていう都市伝説が。そんなの全然信じてなかった大学生の遼一だったけど、両想いだった杏子が「記憶屋」を探しに行って、トラウマと一緒に遼一のことも忘れてしまって……。真相を探り始めた遼一は「大切なものを守るために記憶を消したい」という人たちに出会うことに。小説は『記憶屋Ⅱ』『記憶屋Ⅲ』『記憶屋0』と続編も。
『記憶屋』織守きょうや ¥600/KADOKAWA
怖すぎてヤバい!「シライサン」がやってくる!!
STモOGの飯豊まりえちゃん主演映画の原作小説。原作小説を書いた乙一さんと、映画の脚本&監督を手がけた安達寛高さんはなんと同一人物!! 親友が目の前で死ぬところに遭遇した大学生の瑞紀と弟を亡くした春男。亡くなった2人の共通点は何かに怯えて眼球が破裂して死んだこと。調べていくうちに2人はある温泉旅館で怪談を聞いたことがわかって……。「シライサン」の呪いのヒミツとは⁉
『シライサン』乙一 ¥640/KADOKAWA
同じ映画なのに別々の世界が広がるっ
新田真剣佑くんと北村匠海くんW主演の映画を完全小説化。人づきあいが苦手な大学生・颯太は、ひとりになりたいときによく行く廃墟プールでカセットテープを拾う。そのテープを再生する30分間だけ、一年前に事故死したミュージシャンのアキと入れ替わって、2人はひとつの体を共有することに! ひとりで音楽を作っていた颯太は、アキを通じて仲間と音楽を作る楽しさを知っていくけど、カセットテープに異変が起きて再生時間が短くなり……。ノベライズはこのオレンジ文庫版だけじゃなく、集英社文庫版の『side:ECHOLL』もあるよ!
『サヨナラまでの30分 side:颯太』東堂燦(著)、30-minute cassettes and Satomi Oshima(原作) ¥580/集英社
こちらは映画の脚本と同じ大島里美さんによって書かれたノベライズ。デビューを目前に事故で命を落としてしまった人気バンド『ECHOLL』のボーカル・アキ。それから一年後、大学生の颯太が拾ったカセットテープを再生する30分だけ、アキは颯太の体を借りられるように。自分が死んで解散してしまったバンドを再結成を目指すアキだけど……。映画には書かれていないエピソードも。ぜひオレンジ文庫版『side:颯太』と読み比べてみて。同じ映画ノベライズだけど違った世界がのぞけるよ!
『サヨナラまでの30分 side:ECHOLL』大島里美 ¥/集英社文庫
構成/古川はる香