【話題騒然!】花恋さんが初めて書いた恋愛小説がすごすぎる!
黒猫の女のコが人間に恋をした―。スマホのメモ帳で書いたという、大友先生ガチ執筆の超大作。アプリでちょっとだけ見せるよ。続きは10月号でウォッチして。
タイトルは「月夜の恋。」
わたしを撫でるゴツゴツした手も、ふわふわな髪も、たまに見られる柔らかい笑顔もみんな大好きなんです。わたしはねこである。名前は知らない。人間語なんて分からないもの。でも、言葉が通じるかなんて関係なくって、あなたの隣でお昼寝ができればそれでいい。ずっとずっと、あなたの笑顔を見ていられれば。なんて思っていたはずなのに。日に日に募る、恋心はどうしても我慢が出来なくなりました。
雲の中でいっぱいいっぱいになった水蒸気が、こらえられなくなって零れ落ちるように、ぽつんぽつんとしていただけの思いは、今では屋根の下にいても飛沫が飛んでくるくらいザーザーになりました。あなたと話をしてみたい。あなたと手をつなぎたい。あなたに、好きだと伝えたい。そうだ、魔法使いのお月様。あの人に相談してみようかしら。きっとなんとかしてくれる。「こんばんは、お月様。」「こんばんは、おや、どうしたんだい。」「わたしを人間にしてくれませんか?」眼が覚めるとあなたの家の前。あれれ、耳がない。モコモコしてない。やけに視界が高い。体を覆う黒はそのままだけれど、明らかに違う。人間になれたんだ・・・・・
つづきは、Seventeen10月号で読んでね♡
撮影/小川健(willcreative) 文/大友花恋 (Seventeen10月号)